試験科目と内容

 例えば、計算に強い人、暗記に強い人、運の強い人も中にはいるでしょう。さらに、独学や専門学校との相性、人それぞれ感じ方にも違いはあるので、管理人の独断と偏見による科目評価は参考程度にお願いします。

簿記論(必須科目) 学習難度 A−

 試験内容は、帳簿組織と貸借対照表&損益計算書の計算問題だけで100点となります。

 これは知識が必要というよりは、数学的要素の一番強い科目ですね。数学にはちょっと自信ある人や、ヒラメキがある人、電卓打つのは早いよって人向けでしょうか。理系出身者が受かりやすい科目です。

 この簿記論については、税理士試験の登竜門的な位置に存在し、初学者を含めて最も受験人口の多い科目になりますので、特に自信がなくても貴方の努力次第であっさり受かってしまう可能性も十分期待出来ます。

 私的には、基本となる決まり事さえしっかり覚え、あとは数学的なX、Y、Z計算が出来れば合格は余裕かな。

財務諸表論(必須科目) 学習難度 A+

 読んで字のごとく、貸借対照表や損益計算書といった財務諸表を計算・作成する事が50点、財務諸表について考え方の理論が50点、計100点満点の構成となっています。

 計算については簿記論と同レベルかやや劣るので、是非簿記論と一緒に学習したい科目です。ただ、理論に関してはちょっと難解です。会計学というだけあって、学者的な言い回し、悪く言えば呪文そのものだったので、丸暗記しようとすると想像以上に苦労するかもしれません。管理人は普通の暗記ですら大嫌いなので一番苦労しました。

 簿記論に続いて受験者数が多く、更に、他の科目に比べて合格率が異常に高め(例年2割近く)なので案外受かり易い部類かもしれません。

 計算は簿記で押さえ、独特な言い回しの理論に時間を割けば、初学者であっても十分簿財同時合格が狙えます。管理人がそうだったので。

法人税法(所得税法との選択必須科目) 学習難度 特A

 税理士試験の中で最難関と言われている科目です。

 まず、法人の税金計算すべてが試験範囲となっているので計算・理論ともに膨大なこと、それ以上に一番やっかいな問題が、簿記・財務諸表論のように合格率の底辺を支えてくれる記念受験生がまずおらず、更に、ある程度試験に受かってきた猛者どもが集うからです。

 なので、試験範囲は十分押さえられている前提で、計算問題を解くスピード、理論を書くスピードといった事務処理の速さが一番重要です。

 管理人は税理士となった今でも怪しいブラインドタッチの打ち間違え上等仕様なので、問題が分からないということは無いものの初受験は余裕で落ちました。

 理論・計算ともに比較的ベタな問題が多く、覚える量だけは大変ですが、計算・理論ともに基礎内容が十分理解出来れば大丈夫かな。

 ただし、鬼のように処理のできるスピードが最重要。電卓打つのが鬼っ早!字を書くのも鬼っ早!予備校の直前模試レベルが時間内に余裕で終わるレベルだったら大丈夫かもしれません。

所得税法(法人税法との選択必須科目) 学習難度 特A

 法人税法と双璧をなす難解な受験科目。試験範囲は個人の所得に対する税金計算すべてが学習範囲となっており、計算・理論ともに法人税法ベースに+個人独特の論点が加わるという感じでしょうか。

 一般的には法人税法が難易度的に最難関と言われていますが、法人税法に比べて受験者数が少ないのと、多岐にわたるマニアックな論点があるので 合格の難しさから言えば法人税法より高いかもしれません。

 法人税と所得税を同時に学習していると、初めは被る内容も多くもの凄く楽なんです。しばらくすると所得税独特の論点が出てくるので、法人税経験者や同時学習者には明確に好き嫌いが出てきます。

 法人税とは違い、受験生と同じ個人でのお話なので、実務経験についていない人でも差が出にくいかもしれません。実務経験の無かった管理人ですら、初学者で運良く合格が出来たんですから。

 理論はベタで、計算が複雑怪奇となるのがいつもパターン。

 法人とともに覚える量が重量級ですが、理論は基礎内容を満遍なく書けた前提で、難解な計算も捨てずに最低雛形だけでも書いておくと最後に良い事あるかもしれません。会計科目や他の税法と違い、判定において知らない内容が出たとしても計算過程の白紙出しは厳禁です。

相続税法(選択科目) 学習難度 特A−

 企業相続・個人相続といった、相続ということに主眼をおいた税金計算すべてが学習範囲になっており、計算に関しては試験科目の中で一番スピードが必須となり、理論はそれ相応の膨大さがあるとかないとか。

 管理人は学習経験すらないので詳細は不明ですが、実務でも滅多にお目にかからない税法です。話によれば、法人税法以上に処理スピードが要求されるそうですよ。

消費税法(酒税法とどちらか一方だけ選択可能科目) 学習難度 B+

 誰もが一番なじみの深い消費税についての税法科目です。理論・計算ともに50点づつの計100点満点です。

 国税4法の中では課税の歴史が浅く、学習範囲も一番狭い部類となるため、以前であれば計算満点が必須条件と言われていました。が!今は満点を取らせるような出題傾向ではなく、まず解けない論点を最低1〜2問、ケアレスミスを誘う時間内に解ききれない計算量が傾向のようですね。

 理論については他の税法が比較的丸暗記の対応でなんとかなるのに対し、改正論点は即出題など、他とは違う独自路線な傾向があるのでとっつき難い部分があります。斜め読みをしない初学者の方があっさり受かってしまう傾向も見て取れるので、実力通りの試験結果というより当日の運次第でなんとかなっちゃうことも。 

 管理人は、 相性なのか運なのか、受験に3回失敗して4回目に取れました。専門模試ではいつも楽勝合格圏なんですけどね・・・。決して難しい受験科目では無いのですが、初学で受からなければ、複数回の受験を要する変わった試験です。ほんとベテほどよく落ちるんです。

 こと消費税に関してはベテだからというわけではないですが、計算に関して、@納税義務判定はどんなに難解な論点であっても必ず合わせる。A調整対象固定資産が出たら最終値は諦めて計算過程をしっかり記載する。Bその他論点が出たら最終値も必ず合わせる。理論に関しては、自分の言葉で書こうとせず、最初べた書き、時間があれば自分の言葉で補足すると限りなく受かりやすいと思いますよ。

酒税法(消費税とどちらか一方だけ選択可能科目) 学習難度 C

 お酒の税率に関する税法デス。理論というよりは、このお酒は成分が○○、アルコール度が○○だから税金が幾らという内容のようデス。お酒が好きな人だったらとっつき易いんじゃないでしょうか??ただし、受験者数が極端に少ないために、運次第の一発勝負というところが特に顕著デス。

固定資産税法 学習難度 C+

 固定資産に対して掛る地方税の一つ。

 関与する業種、業態にもよりますが、実務においてさほど重要ではありません。理論範囲が狭いので学習難易度は低めですが、その分一発勝負の可能性は大。理論・計算ともにベタの出題傾向が多く運次第。

 償却資産など難解な問題を出してくれた方が他との差を付けやすいため、マニアな論点についても漏れなく押さえておくと良いでしょう。

住民税(事業税とどちらか一方だけ選択可能科目) 学習難度 B

 市区町村民税である地方税の一つ。

 所得税計算、又は、法人税計算の結果を受けて算出されるため、実務ではさほど重要ではありません。外形標準課税の対象となる企業と関わる機会があれば知っておいて損はないのかな。

 固定資産税と比べると理論範囲が多めになりますが、特に所得税法と内容のかぶる部分が多いので所得税法を受ける人は一緒に学習してみてはどうでしょう?

 ただし、上記同様一発勝負なところがあります。

事業税(住民税とどちらか一方だけ選択可能科目) 学習難度 C

 事業を行う事に対して掛る地方税の一つです。

 これも実務ではまったく重要ではないと思って良いでしょう。受験向けの学習はしたことが無いので詳細は不明ですが、やっぱり上記同様一発勝負なところがあります。

国税徴収法 学習難度 C−

 税金を徴収するための根拠条文(法律)について、計算が一切なく理論だけで100点満点という科目です。

 加えて学習難度も低いので誤字脱字は論外、一番運によるところが大きい科目だったりします。

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