最近、スラッシュに習いに来られる方々の多くがインターネットに興味を持っていらっしゃいます。特に音声ブラウザソフトが充実してきたこともあっ、さまざまなホームページへの関心が高まっているようです。
音声ブラウザも次第に改良され目の不自由な方々のインターネット利用環境もずいぶんよくなってきたと思います。検索もネットサーフィンも比較的確実にできます。でも、やはり音声による画面の読み上げがストップしてしまい、自分が今どこにいるのかが分からなくなったり、一番知りたい情報をみることができなかったりはしょっちゅうです。原因の多くがフレームやたくさんの画像、最近だいぶ普及してきた技術の FLASH や JAVA Scriptのようです。
今はホームページ作成ソフトのおかげで、ちょっと勉強すれば絵や写真・アニメーションなどを取り入れた見栄えの良いページが比較的簡単にできるようになりました。けれど、その分目の不自由な読者には「イメージ」「イメージ」という画像を意味する音声の連続を聞かされるだけになるのです。そのあとにやっとでてくる少しの情報。ちょっと悲しい。さらに、やっとたどり着いたのに最後の情報が読めないこともある。とっても悲しい。
それから、たとえば地図などでクリックする場所によってリンク先が違うような絵があります。そのような部分は音声ブラウザでは「マップhttp://・・・」という風にリンク先のアドレスのみが読み上げられるのです。アドレスを聞いただけではどこへのりんくなのか分かりにくいですよね。
みなさん興味はいろいろです。テレビドラマの話、好きなタレントさんの話題。ボランティアさんは女性が多いので教室での話題としてはブーイングがでますが、お馬さんの話やちょっとエッチな話。もちろん、まじめにお仕事に関する資料集めやお料理のレシピ・音楽情報なども。楽しみたいことは目の不自由な方々も普通に目が見える私たちも同じです。
そこで提案。せめて主要な画像にはオルト属性(alt=)で、画像の部分を説明するテキストをつけてください。どんな絵や写真が出ているのか、どこにリンクしているのか分かれば、目の不自由な方々も一層楽しく快適にネットサーフィンができます。
スラッシュの歌のコーナーのアニメーションにもオルト属性による説明をつけてあります。
バリアフリーWebデザインガイド
http://bfree.purewell.net/
目の不自由な人々のインターネット利用だけにこだわらず、音声を聞きながらパソコンを使うことそのものや視覚障害者のパソコン環境についても丁寧に説明されています。また、すべての人々に分かりやすく、誰もが楽しめるバリアフリーなページ作りのポイントがまとめられています。
お友達にもすすめていただいて、誰にでも読みやすいページがたくさん増えていくことを願っています。