仏検2級二次試験 その結果は如何に? 


◆アレ!アレ!アレ! Allez! Allez! Allez!

英語で“Go!Go!Go!”の意味です。1998年フランスワールドカップの公式テーマソングの中でリッキー・マーティンが歌っていました。

とりあえず私が二次試験のために使ったテキストは、こんなものです。正直、海の物とも山の物とも分からないフランス人との会話ですし、また二次試験の情報も少なく大した対策は準備できませんでした。ネットなどで調べても、「楽しいおしゃべりができました」ぐらいのものしかくなくて、かなり困っていた中で、何とか見つけたものがこの二つです。

もうこうなったら、当たって砕けるしかないですね。もうAllez! Allez!(アレ!アレ!)って感じです(笑)。


もしかしたら面接では、こ〜んな美男美女フランス人とお話出来るかも知れません。本当に「楽しいおしゃべり」ができそうですね。何せフランスですから(笑)。

皆さん、是非フランス語検定を受けてみましょう。




さて冗談はこれくらいにしておきまして、二次試験対策ですが、

『仏検合格のための傾向と対策2級』
森田 秀二/著 エディシヨン・フランセーズ 3465円(税込)

二次試験に関しては、この『傾向と対策』に書かれていることが一番役に立つと思いますので、二次試験前に是非ご一読下さい。ディクテの勉強にもこれがいいでしょう(最初からディクテ用にこの本を使っていれば良かった・・・)
(立ち読みしかしていないので、この本の★評価は止めておきます。)

『今すぐ話せるフランス語 聞いて話して覚える 応用編』
倉方秀憲/著 ナガセ 1300円(税別)

仏検2級の面接は、自己紹介と自分の趣味や身の回りのことを説明することが主な内容となっています。フランス語の会話本ですと、どうしても旅行会話に偏りがちになりますが、この本は比較的二次面接で使いそうな自己紹介についての例文が多く載っています。でもそれ程期待しないように。あくまで「多めに」ってくらいですからね。CDも2枚付いているのですが、例文事態の数がそんなに多くありません。フランス語の例文の後に、自分で繰り返して発音するための時間を設けてあるので、CD2枚分にかさ上げされています。でも会話の練習には良いかもしれません。お値段も安いですしね。【★★★★☆】

◆二次試験体験記 〜 フランス語の聖地”アテネ・フランセ”へ

二次試験の会場は、東京のフランス文化の総本山、アテネ・フランセでした。女の子の知り合いで、昔アテネ・フランセに通っていたという話を聞いていたので、どんな所かと楽しみににしておりましが、坂の上の高台にある建物自体はいたって普通の小さなビル。

ビルの中も、受験者の女の子が多いせいか、如何にも「わたし、フランス・パリが大好きなの!」という雰囲気を醸し出すところです。「小さな可愛い学校だなあ・・・」という印象でした。

待合室のカフェテリアには、“リナス・サンドウィッチ・カフェ”という、パリのチェーン店もあり、ここから神田・神保町界隈を眺める様はなかなかです。ここはパリ?とまではさすがに言いませんが、ちょっと東京とは違う不思議な感じが味わえます。
ここの学生でない方も、ちょっと忍び込んでみると楽しいかも。



こんなパリのイメージで。
ちなみにこの車は私が昔乗っていたルノーの”トゥインゴです。”
"http://www.renault.com”より






◆「そりゃないぜ! ムッシュー! マダム!」

さて、受付を終えて、試験室の前に移動します。試験会場は20ぐらいの部屋に分かれて、各々が試験官との面接を行っています。私の順番となり、部屋に入ると、日本人の男の人と、フランス人の女性の二人が試験官のようです。

とりあえず挨拶と自己紹介・・・というお定まりのパターンなんですが、いきなりつまずいてしまいました。
どんな仕事をしているか?と聞かれ、一応事前に自分の勤めてる業種のことは仏和辞典調べておきましたので、辞書の通り"maison de titre"(証券会社で働いてます)と答えたところ、何故か相手に通じない。

「なんで??ちゃんと辞書に書いてあったのに!!」

フランス人に何度同じセリフを伝えても、相手は首をかしげたままです。

「それじゃ、会社についてから、まず何をするのか説明してよ!」なんて言われて固まってしいました。
「え〜、デスクにつきましてね・・・。机について・・・。え〜・・・」

デスクワークなんだから、机に座る以上のことはありません。実際の仕事の内容なんて、私の拙いフランス語で説明できる訳がありませんし、もうパニック状態です。黙ったままになれば、試験に落ちることは確実です。プレッシャーがかかる、かかる。

この沈黙を打開しようと、仕方なく裏技を使い、フランス語で『英語の"security firm"のことです』のことです、なんて言ったら、セコムみたいな会社かと聞き返され、もう泥沼状態(助けて〜!!)。

もうどうしようもありませんので、最悪の禁じ手を使うことにしました。日本人の試験官も居たので、もう開き直って日本語で言っちゃいましたよ、「証券会社なんですけど」って。
そうしたら、

「ああ、それはねフランス語で"maison de action"と言うんだよ。"maison de titre"だと普通の人にはちょっと分かり難いよ」

なんて、言われてしまいました。マジですか?? (面接の時には"maison de ???tion"とかしか聞き取れなかったのですが、帰ってから和仏辞典を引いてみると『株式』="action"となっているので、多分これだと思います。)

「辞書で調べたのに、何で〜!」と心の中で叫んでおりました。もう勘弁してくれ!って感じです。
「そりゃないぜ! ムッシュー! マダム!」

そんなこんなで、次に趣味の車の話になりまして、「フランスの車に乗ってるの?どのメーカー?」と聞かれました。

「最初、ルノーのトゥインゴを買って・・・、次にプジョーを買ったんですよ。206です。」なんて話しましたら、フランス人の試験官笑ってくれました。さすがにこんなフランス車好きの日本人は珍しいのでしょう。実際、外車乗りの間でも変人扱いされますし・・・。

「フランス車のどこが好きなの?」
「シートが座り心地良よくて。」
「右ハンドル?左ハンドル? どっちに乗ってるの?」と聞かれ、「プジョーは右。でもルノーは左ハンドルでした。」

そんな実に中身のない、取り留めのない話をしている内に、ドアをノックされ次の人の試験を催促され終わり・・・ってな感じでした。こんな風に予め、自分の用意してきた話題に試験官を誘導できると楽かも知れませんね。私の場合、ちょっと他の人と違う趣味がありましたので助かりました。

もちろん、実際の試験はこんなスムーズには話せませんでしたし、答えられない質問もありました。試験官の言っていたことも、間違って聞き取ってたところもあったでしょう。とりあえずこんな話をしたってことで、雰囲気を理解して頂ければと思います。


★果たして二次試験の結果は? セ・ラ・ヴィー!C'est la vie.

「これが人生というものだ(仕方ないさ)」

う〜ん、どうも二次試験を甘く見ていたようです。確かに勤めている会社のことを上手く説明できなくて、かなり長い時間会話が途切れてしまったこともありました。しかし私は「そんなこと言っても、試験官が辞書にも載っているフランス語を理解出来なかったんだから多めに見てくれるだろう」と完全に高を括っておりました。

二次試験の結果は、な・な・な、何と『不合格!』
ジャジャジャ ジャーン! ジャジャジャ ジャ――ン!!(ベートーベンの『運命』で)

二次試験の点数は30点満点中たったの13点・・・。これだと空白の時間帯がそのまま点数として計上されなかったようです。
正直これはあまりにも酷い・・・。

そりゃフランスでは一般的はないかも知れないけど、私はあくまで正しく辞書の通りに「証券会社」とフランス語で説明したのに・・・。後で調べたけど、"maison de action"なんて辞書にも載ってません。(actionだけなら載っているですけどね)

そもそも彼らの言う"maison de action"を直訳すると、maisonは「家」、actionは「株」なので、『株屋』になってしまいます。これじゃ、「なんだ、お前、株屋か?」なんていう昭和40年代のオヤジの発想だよ。トホホ・・・。フランス語って、なんてベタなんだ。

試験官が通俗的な『株屋』という呼び方しか知らず、正式な名称を知らないなんて。「証券」と「株式」の違いなんて、多少経済や法律を知った人なら、すぐに分かるはずなのに。

何れにせよ、辞書にもないような説明を要求されては、私ごとき、いや仏検2級レベルでは手も足も出ません。フランス語の能力とは全く関係のないところで合否が左右されては、フランス語の能力を測定する試験としてはちょっと問題があるかなと思います。

これがTOEICならば、受験者の経歴や知識水準により合否が左右されないよう、問題にも作成されていましすし、試験官の質や問題の均一化が難しい面接はスコア算出に用いられていません。面接は本質的にこのような問題を抱えているので、仏検では一応、二次試験で不合格となった者に次回の試験で一試験免除の特典を与えられるケースもありますが、今回は何故か私には適用されませんでした(泣)。半年に一度しか試験がなくては、敗者復活戦は厳しいものがあります。本当に困ったものです。

今回、仏検の試験の問題点をダイレクトにこうむる形となってしまいました。こんな言い訳をすると、「お前の実力が無いのが一番の理由だろう。本当の実力があれば他の問題でカバーできたはず。グダグダぬかすな!」なんて、大沢親分に「喝ー!」と、ツッコミを入れられつつ怒られてしまいそうです。でも英語の実力を『正確』に測れなかった英検が「実力不足」の一言で受験者を切り捨ててきた結果、TOEICに受験者を奪われている現状を考えてみれば、それ程的外れな意見でもないと思っています。
英検は時事問題や学術的なテーマが出題されることが多いので、受験者のそのテーマについての知識の有無が合否に大きく影響を与えます。またビジネスなど実際に英語を使うシチュエーションと英検の問題との乖離は過去にも指摘されてきたことです。現在、フランス語学習のマーケットは、英語と比べ相当に小さい為に、仏検に並ぶ資格の新規参入がなく競争原理が働いていない状態です。仏検の試験制度が改革されるのは、当分先のことになるでしょう。

でも、これで良いのか? 仏検? 

今回は不幸にも、残念な結果に終わってしまいました。
しかしあまりにも悔しい。「お上」の理不尽さを改めて思い知らされた次第です。

本来ならば、仏検2級に再度チャレンジ。いやその上の準1級ぐらいを合格し、私の名誉を回復した後に、フランス語検定の問題点をアピールすることで、この怨念を晴らしたい、そう思っておりました。ところが実は私、事情により現在TOEICのスコアアップを迫られ、2004年の8月から英語の学習を再開しています。さすがに英語の勉強を優先せざるを得ない状況で、仏検への復習は諦めざるを得ません。掲示板などで応援して下さった皆さん、1年という短時間で仏検2級・一次試験合格という結果を残したことでご容赦下さい。どうもありがとうございました。これらか私はまたTOEICに戻ります。

Au Revoir.


★お・ま・け

◆ボン・ボヤージュ!

私は実はまだフランスに一度しか行ったことがありませんし、当然フランス人とフランス語なんかで話なんかできるはずもないのですが、フランスをよく知るための本としてはこんな本が面白かったです。う〜ん、フランスにもう一度行ってみたいな。

パリの石畳の上を軽快に走るトゥインゴはとてもキュートでした。








『フランス人が日本人によく聞く100の質問 ハイブリッド』
 福井芳男/著 中井珠子/著 三修社 2700円(税別)

ちょっと試験まで時間がなくて、この本を使って勉強するということはできませんでした。レベル的にも仏検準1級ぐらいでしたし。でも日本語の翻訳部分を読むだけでも非常に楽しく、是非お薦めしたい本です。

フランス人が日本人に対してよく聞く質問と、その答えるべき模範的な回答がフランス語で載せてあります。単に両国の文化の違いを説明しているだけではありません。今まで私たち日本人が、単に「当たり前」と思っていたことを、その理由や考え方を交えながらキチンと説明しており、日本人である私が読んでも感心させられた程です。こんな文化や地理、宗教、政治、経済など、『実用的』なフランス語を読めるのが何とも有り難い。フランス語も上級レベルになると、われわれ通常の社会人が学ぶのに適したテキストが少ないんです。 【★★★★★】

『ひとり歩きのまんがフランス語―笑った!覚えた!使えた!』
 JTB 1170円(税別)

この本、「フランス語自遊自在」と同じくJTBから出されている旅行会話本です。ただしこちらはマンガで描かれていて、内容も「フランス語自遊自在」と大きく違っていますのでご注意下さい。中身もマンガ的で楽しく、面白い筋書きとなっております。しかもこれらの話はJTBの添乗員が実際に現地で経験したことを元に書かれているそうなので、実際の旅行でも役に立つことでしょう。

◆アーレ!キュイジーヌ ‘Allez cuisine’

『料理の鉄人』で鹿賀丈史が叫んでいた、あのセリフです。

“アーレ”はフランス語で「行く」という意味、“キュジーヌ”は「キッチン、調理場」のことです。ただしこれは文法的に少々おかしいフランス語なので、使うときにはご注意を!

そうそう、フランス語を学ぶ上で忘れてはいけないものがあります。それは“フレ〜ンチ”。フランス料理でございます。フランス料理はとても美味しい。私はイタリアンよりフレンチ派です。イタリアンのシンプル・あっさり系の味付けと違って、味も濃厚なのでワインに合うのが何より嬉しい。料理のバラエティも豊富ですしね。デザートもフレンチの方が上でしょう!

でも、ただ食べるだけなら楽しいものですが、勉強となると話は別です。フランス語の教材として、日常会話、旅行、テレビなど、かなり高い確率でフランス料理の話が出てきます。まあ食べるだけなら問題はありませんが、大体そういったものは食べるより作る方がメインだったりします。

ところが料理用語などは、辞書を引いても本当に理解できないものが多いんですよ。例えば、日本にはないフランス独特の素材を使ったり、フランス料理法の難しい用語があったりします。さらにその料理名にも分かり難いものが多く、例えばボルドー風、ブルゴーニュ風、プロバンス風などと、その地方に行ったことある人にしか分からないものばかりです。

でも美味しいフレンチの世界が分からなければ、フランス語を習う魅力も半減してしまうでしょう。そんな対策として、こんな本はいかがでしょうか?

『食べる指さし会話帳6 フランス フランス料理』
 宮方由佳/著 情報センター出版局 1575円(税込)

こちらはフランス料理をカラー写真とかわいいイラストで説明してあるのが特徴です。フランスの有名な料理だけでなく、チーズやデザート、お菓子、それに日本にはない独特の野菜等も載っているので、このテキストから、実際のフランス料理が頭の中にイメージできるのではないでしょうか?

『メニューの読み方 フランス料理の愉しみ』
見田盛夫/著 駸々堂出版(残念ながら絶版となってます。Amazonのマーケットプレイスで、もしかしたら買えるかも?)

例えばですね、彼女とフレンチを食べに行ったとします。そんな時にフランス語のメニューでもサラサラ〜と読めちゃった日には、どうなるでしょう? もしそんな時があるとしたら、この本が一番使えます! 私もたくさんのフレンチの本を探しましたが、この本はフランス語の読み方だけでなく、フレンチ独特の調理法とその味の違いまで丁寧に詳しく説明しているので、読んでいるだけで料理を食べたような気になるほどです。この本、絶版になってしまいましたが、復刻されることを祈ります。

フレンチ・レストラン
『ラ・ビチュード』 “L'HABITUDE”

フレンチ・レストランで、私の一押しはこのお店。プリフィクス・スタイルで食べられるお手軽フレンチの中で、お値段はコースでたった3500円。味の方も同クラスのビストロと比べても、確実にワンランク上のものです。いや、二つぐらい上かも? 実際満席で仕方なく他のフレンチのお店に行ったこともありましたが、その時はホントに「あー、やっぱり席が空くのを待っていれば良かった」と、激しく後悔したものです。

フレンチといえば、いかにも「高級・ハイソ」といったイメージが強いですが、私としては気軽に、気取りなく通えるビストロの方が好きだったりします。こういった庶民的な方がより「フランス」気分を味わえますしね。

◆参考Webサイト

『フランス語のおべんきょ!』
こちらのサイトには仏検の過去問が保存されてます。試験の傾向や対策を練るため、そして自分の実力や弱点を分析するには、過去問をを解くことは不可欠なので、こちらの問題を是非解いてみて下さい。『傾向と対策』の問題は、少々難し目に作成してあるようなので、私は実際の過去問を解いてみました。

『Mon Verger』〜「もんべるじぇ」と読みます
こちらのHPの「パソコンdeフランス語」のページに、パソコンのキーボードをフランス語仕様とするための設定方法が載っています。パソコンも勉強には不可欠!是非ご利用下さい。

『仏検合格!をめざすページ−Quartier FUTSUKEN』
仏検を3級から準1級に渡る長い長い受験期を記したHPです。実体験だけに参考になります。

◆ちょっと残念だったテキスト

『フランス基本熟語集』 
佐藤房吉/著 白水社 1900円(税別)

こちらも仏検対策として、ロングセラーを続ける、かなり有名な本のようです。他のサイトなどでは、この本を使って仏検に合格したなどのコメントが多数寄せられており、私も実際にこの本を買い、何度か通してみましたが、途中で使うのを止めまてしまいました。それは、テキストに載っているイディオム・例文がかなり大量にあるにもかかわらず、ただアルファベット順に並べているだけで覚えるための工夫がされていないことです。800もの熟語をただやみくも提示されてもなかなか覚えられるものではありません。唯でさえイディオムは覚えにくいものなのに! それに付属のCDも大量の例文を、初級・中級レベルの学習者には、かなり厳しいスピードで読み続けているだけで、乱暴というかガサツな印象を受けましただけでした。星は二つぐらい。【★★☆☆☆】

そんなこんなでいくら評判は良くても、試験まで時間もないこともあり、この本を使うのを止め、『〈仏検2級・3級対応〉フランス語重要表現・熟語集』でイディオム関連を勉強しました。

『フランス語の書きとり・聞きとり練習−中級編』
 大賀正喜/著 エディション・フランセーズ 3900円

仏検のディクテ(書き取り)対策としてこの本を買いました。3900円とちょっと高いな〜、とは思いましたが、ディクテを練習できるテキストが他にないので仕方なく買いました。いろんな人が褒めてましたしね。
でも大失敗。仏検2級受験レベルでは、このテキストは難し過ぎます。ディクテなら最初から『傾向と対策』で練習すれば良かった・・・。

Yahoo!Shopping からもこれの本は買うことができますので、こちらも使って下さい。

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