リスニング編その2(音読編)


★世にも奇妙な物語・・・

まず音読の解説をする前に、私の奇妙な体験を話さなくてはなりません。そう、それは昔。私がフランス語を勉強していた頃、世にも奇妙なことが起こり始めていたのです・・・。

夏のある頃、夜な夜なトイレから、妙な声が聞こえてきます。耳をそばだてて聞いてみますが、何やら低い声でブツブツと呟いているので、何を言っているのかは分かりません。不思議に思い、私が恐る恐るトイレをのぞいて見ることにしました。すると・・・
きゃ〜〜!!
トイレの花子さんです。
そう、彼女は英語の「音読」の練習をしていたのです。ガーン!!

と言う話は冗談ですが、以前当サイトにおきまして、こんなことを書いていたところ、読者の皆様からえらくお叱りを受けました。まあ、それをきっかけに「音読」という学習方法を知ることになったのですけど。

なにせ人前でブツブツと呟くことになる「音読」の学習方法はかなり「痛い」ものに見えましたので、これをまともに実践している人が尋常に見えなかったからです(失礼!)。

しかし私はこの方針を180度転換し、「音読」を実践することとしました。それはこのサイトの「音読の効果は?」に書かれている事の次第のみならず、ある奇妙な体験をしたからです。その体験から音読を自信を持って実践することができたのです。最初の前フリは本当のことで、その体験とはフランス語学習中に起きたのです。

別に何のことはありません。皆さんも電車などで、外人、多分アメリカ人やイギリス人が英語を話していることを耳にすることがあると思いますが、私の場合、フランス語の学習中、その英語がすごくやかましく耳障りなものになったのです。別に彼らが迷惑をかける程、大声で話していた訳ではありません。

どうも耳がフランス語に慣れたせいなのか、英語独特の強弱アクセントが、“バン!バン!バン!”って、五月蝿く耳を刺激されて非常に不快な気分になるのです。

当時、英語のリスニング力はだいぶ落ちているので、何を言っているか理解することはできないのですが、その言葉が英語だということは即座に分かるようになりました。とにかく、うるさくて、耳障りで、不快になるんです。

よくフランス人は、英語を粗野で野蛮で下品な言葉だと酷評することがあるようですが、その理由が分かりました。英語の“バン!バン!ドン!ドン!”って感じの強弱アクセントが、野人が力任せに話しているようで、本当に生理的に英語を避けるようになってしまうのです。

そんな経験をしたことから、英語の特徴は第一にリズムにあると認識しました。

「英語はリズムが命!」

もう音読を「痛い」とか、「恥ずかしい」とか言うことはありません。この学習法の必要性と効果に迷いはなく、我が身を使い実験することとなりました。皆さん是非参考にしてやって下さい。

でも、他人には決して聞かれないようにしましょう(笑)。


★「英語はリズムが命!」

さて、先程私は「英語はリズムが命!」と説明しました。

よく言いますよね。「人形は顔が命」とか、「讃岐うどんはコシが命」とか、車好きの連中は、「イタ車は見た目こそ命」とか(笑)。

そうなんです、「英語はリズムが命!」なんですよ。「リズムが一番、電話は二番、三時のおやつは文明堂〜♪」って。他にも「リズムを制するものは英語を制す」とか、「リズムのない英語なんて・・・」などと言うことができるでしょう。そう!英語はリズムなのです。このリズムの重要性に比べたら、巷で言われる「“r”の発音がどうのこうの」なんてウンチクは、お台場の砂浜に打ち上げられたクラゲのように邪魔なものでしかありません。

リズム、リズム、リズム・・・。(← しつこい!!)
ここまでしつこく言いますと、皆さんこう思われるでしょう。

さっきから、「リズム、リズム」って、ウルサイわね。
何、言ってんの?
英語ってそれだけじゃないでしょ?
他にももっと大切なことがあるでしょ!

・・・すいません、ないんですよ。それだけなんです。
実はリズム以外は、かなりテキトーになっているのが英語なんです。英語においては、リズムが全てのものに優先するため、我々日本人の常識では計り得ないことが現実に起きているのです。

それはネイティブスピーカー達が、辞書にある発音記号通りの言葉を話していないという事実です。
英語はリズムを重視するあまり、誰も正しい発音、つまり辞書の発音記号どおり話していないということです。私も音読を通して英語を声に出して読んでみることで、初めてこの事実を知りました。


★「Tの悲劇」

私たち日本人は通常英語の学習の際、辞書などで発音記号を確認しながら単語を覚えていくことを授業の中で繰り返してきたはずです。皆さんそれが当たり前だと思ってきた、あまりにも基本的すぎる学習法が間違っていたのですから、これじゃあ日本人がいつまで経っても英語が上手くならない訳です。
そんなこと、知ってるよ! なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。例えば私もこのサイトの「リスニング」のページで、英語がスペル通りに、記号どおりに話されていない例を、何を知ったのか偉そうに書いておりました。こんな風に・・・。

 例を挙げますと、映画のタイトルで“Get Away”と言うものが相当昔にありましたが、これを日本語では“ゲット アウェイ”ではなく“ゲッタウェイ”と発音されていました。

つまり“t+a”でくっつけてそのまま“タ”と発音し、“Getaway”,“ゲッタウェイ”と短縮してしまうのです。音だけの無声音は声には出ないけど外人は一応喋っているのです。

今、考えると、超恥ずかしい!!! 

「えー、別にその通りでしょぉ〜。」なんてフォローしてくれる方、本当にありがとうございます。でもよくよく聞いてみると、ネイティブは「ゲッダウェイ」と言っているんですよ。ちゃんとよく読んで下さいね。「ダ」ですよ“DA”。「タ」“TA”じゃありませんからね。こんな風に“T”の発音が、全く違うアクセントに変わってしまうのです。
これが「Tの悲劇」その一。

他にも例えば

How about a nice day.

これ何て発音するかと言いますと、「ハウバラ ナイスデイ」とネイティブは言っています。「ハウバラ」ですよ。いつの間にか“T”が“R”の発音に化けてしまうのです。アクセントの無いところでの“T”はまともに発音されるケースが少なく、“T”の音が“R”へと、我々日本人が気が付かない内に、全く異なる形へと変形してしまうのです。
これが「Tの悲劇」その二。

いずれの例も、すべて英語がリズムを優先するが故のものです。英語は音よりリズムを優先するため、こんなことになってしまうのです。実際リズムを意識してスピーディーに話しますと、“T”の発音は本当に面倒臭くて、どうしてもこのような発音にならざるを得ないことが分かります。このように“T”は英語のアクセントの中で、一番まともに発音されない単語なのです。
これを私は「Tの悲劇」と呼ぶことと致します。

こんなんで、本当にネイティブに通じるのかよ〜、なんて思われるかも知れませんが、最初に申し上げた通り、英語はリズムが全てに優先する言葉のため、多少音が違っていても、リズムさえちゃんとしてれば通じてしまうのです。「リズムは音に優先する」。これが英語の大命題なのです。この大命題を気づかせてくれたのが、「音読」の学習法で、実際に私も英語を実際に発音して練習するまで気が付きませんでした。本当に「音」に対する感覚が、英語と日本語では全然違うんですよね。

この「音」に関する感覚の違いは、当サイトの「読者サービス」のページの「日本人はなぜ英語がきき取れないのか?」のページを読んで頂けると、より一層理解が深まるかと思います。是非私の本を買って下さい。「読者サービス」のページを読むことができるようになっています。

他にも「Hの悲劇」なんて話もありますが、これも読者サービスのページなんかに載せようと思っています。


★声に出して読みたい英語

そんなこんなで音読の練習をしている内に、また不思議な経験をしました。音読の練習をしていると、フランス語を勉強していた時はあれ程不快だった英語が、実に「美しい」言葉に聞こえるようになったのです。
英語独特のリズムが、心地よいテンポで流れる様は実に美しく、言葉がまるで生きているような活力を感じさせてくれます。「美しい英語」、「名文」と呼ばれる英語というのは、このリズムを活かした英語だったんですね。
ちょっと、感動しましたよ。ホントに。

さらにまたまた驚くことに、英語の音に慣れた後、たまたま隣の部屋でフランス語が話しているのが聞こえたのですが、今度はフランス語がスゴい耳障りな言葉に聞こえるようになっていたのです。
音楽のようにピッチ・音程を変えながら流れるように話す、そして何よりも美しいはずであったフランス語が、音の外れた楽器のように聞こえ、非常にイライラしてくるんです。

イヤ〜〜!!

また声を上げ下げして調子を付けるイントネーションが、わざとらしく聞こえてので、一層神経を逆なでされます。たまらずドアを閉め、隣の声を聞こえないようにしました。

こんな不思議な体験を、皆さん信じて頂けるでしょうか?


★音読用のテキスト

まずは『音読』を知る機会となった記念すべきテキストから勉強を再開。

cover『究極の英語学習法K/H System (入門編) 』
国井信一/著 橋本敬子/著 アルク
2500円(税別)【★★★★★】

このテキストは「英語のリズム」については事細やかに説明をしてあり、実際の例文のどこを強く読んで、どこを弱く読むのかまで書いてあります。英語のリズムについてこれ以上に参考になるテキストはないと断言できます。具体的な例は、立ち読みでも構いませんので、実際に皆さんテキストを見て下さい。

しかしこのテキスト。一つのテキストに3ヶ月もかける必要があると書いてありますが、そこまでやる必要はないです。その気になれば一週間ぐらいでしょうか? というのも、このテキストは、英語の強弱のリズムにこだわる余り、どうも先に述べた英語の音の解説がほとんどされていないからです。でもこの弱点は、他の教材でカバーしますので、以下のテキストも見てみてね。

それにディクテーションと呼ばれる、聞いた英語を書き取る学習法も私はやりませんでした、TOEICでは書くwritingの試験はないのでやる必要もありませんし、TOEICは4択の問題なので、大体の答えが分かればよく、一字一句正確に聞き取る必要もないからです。なので、私はシャドウイングとかリピーティングとか言われる、CDで話されている英語を真似して繰り返す練習をしていました。

『1000語レベル英会話カセットブック』
『2000語レベル英会話カセットブック』
『3000語レベル英会話カセットブック』
斉藤 なが子 旺文社
2621円(税別) 【★★★★★】

以前より愛用しているこのテキスト、音読の練習を含めリスニングの復習として早速手をつけたものです。実はこのテキストの『こう言えば通じる』という欄に、この「音の変化」の解説がしっかりと解説されていたんですよね。気が付きませんでした・・・。いやこの本、カバーが擦り切れるまで使ったので、この解説を読んだことがない、なんてことはありえないのですが、この「音の変化」に対し全く認識していなかったために、頭の中をスルーしてしまったのでしょう。単に耳で聞くだけで流していると、こういった事にも気が付かないんですね。ホントに、この本役に立ちました。

しかし、この本、未だにカセットテープなんぞ使ってます(泣)。CDにしてくれれば良いのに。もう絶版状態でAmazonでも、買えないみたいです(さらに涙・・・)。このような良書が消えていくのは、とても残念です。

『ハイディ矢野の速聴・速効スピードリスニング CD4枚付』
ハイディ矢野 (著) ダイヤモンド社
¥2,730(税込)【★★★★☆】

CD4枚にも渡り、この音の変化についての説明をしています。内容もビジネスに関連した話題なので傾向もTOEICに近いこともプラス要因。上記の『1000語レベル英会話』シリーズを買えない方はこちらをどうぞ。こちらの方が安いですし。
誠に以って他意はないのですが、このハイディ矢野氏のマッチョでくどい解説と話し方が、どうしても私の趣味に合いません。なので一つ減点しました(笑)。ただしこのテキストの評価自体を下げるものではないことをご留意下さい。

cover『Duo 3.0 』
鈴木陽一/企画・著アイシーピー 1200円(税別)
【★★★★★】

このDuo、単語集なのになぜ音読の教材?と思われるでしょうが、音読の教材としても非常に役に立つ存在です。
単語集も物によっては発音記号も付いていないほどレベルの低いものがありますが、このDuoは発音記号だけでなく、カタカナで単語を表記しています。カタカナによる表記は賛否両論があると思いますが、少なくとも自分が認識している発音と実際の発音との違いを早期に発見するきっかけになります。一つ一つ単語の発音を自分の耳で確認していたのでは、効率が悪いですからね。
音読にも使えるなんて、本当にこの単語集は完成度が高いと改めて思い知らされました。

これから英語の勉強を始める人は、まずこれを買ってみて下さい。私も安心してお薦めできます

以上のテキストで、大体音読の基礎は身に付けられるかと思います。次はTOEICの公式問題集を使って徹底して音読の練習をしましょう。というのも、リスニングの教材としてTOEICとあまりにも傾向の違うテキストを使い音読の練習をしても、その効果は限られてしまうし、場合によってはマイナスの要素となりかねないからです。なので他のテキストや教材を使用する前に、この公式問題集を徹底的に利用して、「TOEICで使われる英語」を完全に叩き込む必要があると思います。これが今後のリスニングの基礎になる訳ですから。

それにこの公式ガイドは、模擬試験形式で自分のスコアを計測することができます。自分の実力を測るだけでなく、弱点を見つけることも出来るので、非常に役に立ちます。

『TOEIC公式ガイド&問題集〈Vol.2〉』
国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会 (編集)
¥2,940(税込)【★★★★★】
『TOEIC公式ガイド&問題集―日本語版』
国際ビジネスコミュニケーション協会TOEIC運営委員会
¥2,940(税込)【★★★★★】

★TOEICはビジネス英語

どんな試験でも短期間に高得点をあげるには、その試験の傾向と対策を立てなくてはなりません。TOEICもその例外ではなく、幸いにもTOEICは「ビジネス英語」を指向した英語であることを明確にされているため、対策も容易に思われるかも知れません。

ところが、実際はそう簡単ではありませんでした。例えばNHKのビジネス英会話シリーズなどを含め、「ビジネス英語」と名の付くものは、総じて実際にビジネスの世界で使われる英語は少なく、日本とアメリカの文化論的な話に終始することが多いからです。

TOEICではこのような「文化論」的なトピック・テーマは一切出てきません。TOEICはビジネス用の英語として位置づけられているため、頻出テーマとしては、電話の受け答えや取引先との連絡、コピー・FAX・パソコンの使い方、アポイントメントやスケジュールについての会話など、ビジネスとして極めて実務的な要素のみ用いられています。いかにも事務的でクールな印象を受けると思います。

また会計・決算、監査、在庫管理、監査、就業規則・福利厚生、株・景気についての話など、テーマとして専門的な要素まで突っ込んだものにはならないものの、ビジネスとして一般常識としてしかるべきレベルの内容が問題に含まれるのです。

このような文化論ではない「実務的」なビジネス英語の本が非常に少ないことにちょっと驚きでした。一応本屋にも「ビジネス英語」と称するものは多数ありますが、「CD付きで英語の例文の量が豊富にあること」「発音がTOEICと似たものであること」といった条件を満たすものはほとんどありませんでした。

そんな中唯一、それらの条件を満たしたものがこれです。

『会社で使う英会話―きちんとしたビジネス英会話を学びたい人向けの本』
味園 真紀 (著) ベレ出版
¥2,205(税込)【★★★★★】

この本で扱われている内容は、アポイントメントや、来客・訪問、会議・打ち合わせ、注文・クレーム、電話など、実務としてもTOEICとしても役に立つものばかりです。
他のビジネス英語本ですと中身がスカスカのものが多いですけど、この本はCD2枚にびっしりと会話と例文が詰まっていますよ。リスニングのスコアアップには量をこなすことが必須ですからね。

でもまあ他の本は、スピーキング・話すことを意識しているため、例文を絞り込んでいるのかも知れませんので、一概にはダメとは言えませんけど。

『TOEIC TEST英単語・熟語パーフェクト攻略 最新3訂版―スコア別』
松野 守峰 (著)
価格: ¥2,100 (税込)

ついに出たー!! ビジネス英語に特化した単語・熟語集です。ビジネスレター、オフィス、生活、海外旅行、車社会、株式、インターネットなどに関連する英単語をフィーチャーしています。今までビジネス英語を集めたCD付きTOEIC単語集がなかったのが不思議でなりません。

・・・なんて思っていたのですが、後々よく調べてみたら、これって以前から出ている本の改訂版だったのですね。Amazonのレビューを読んだら、CDの質に関する文句があれもこれもと出てきます。この人の本ってCDが外れてばかりですね。以前に買ったリスニングでも・・・。
でもこの先生、TOEICの傾向と対策を分析する能力は間違いなく業界No.1だと思います。私はこの本に載っている単語はほとんど既知のものでしたの、この本は使っていませんが、皆さん一つ試してみては如何でしょうか。

『英語で学ぶMBAベーシックス
 藤井 正嗣 (著), リチャード・シーハン (著)
 ¥3,150(税込)【★★☆☆☆】
逆にこちらは残念だった本の例です。本当はこれ以外にも、「買って、失敗した〜」と悔しい思いをしたビジネス英語本はたくさんありますが、この本は有名らしいのでコメントしておきます。
タイトルは『MBA』と銘打っていますが、そんなレベルは高くありません。社会人なら知っていて当然、と言えるものばかりです。一応、会話・例文の量も相当あるので、リスニングの教材として一つ購入することにしてみました。
ところが、これが大失敗。ナレーターが英語を読むスピードが遅すぎまして、TOEICの傾向と全然合っていないんです。


★TOEIC実践問題編

そして「カエサルの物はカエサルに」
(新約聖書マタイ伝22章)この世の務めと神への務めを共に果せと教えたキリストの言葉。転じて、本来あるべきところに返せ、の意で用いられる。

そんなこんなで、結局たどり着いたのが、TOEIC用の教材でした。
TOEIC用の教材をよくよく見てみると、適度にビジネスのエッセンスが詰め込まれていますし、ナレーターの話し方もTOEICとそっくり。傾向を合わせて問題を作っているので、当然と言えば当然ですけどね。

それに問題と問題の間にある空白の時間が、実際に声を出して練習をするのに調度良いと、正に良いこと尽くめです。
結局、TOEICの勉強のためには、TOEICのものが一番だったようです。随分、お金と時間を無駄に無駄にしたな〜と思いますが、なかなか難しいものですね。

『900点突破!TOEICテスト リスニング完全制覇』
ジャパンタイムズ
¥2,625(税込)【★★★★★】

リスニングセクションのPartV、PartWに特化した問題集なので、中身が濃い濃い。そう言った意味では一番の教材です。少々レベルが高いのでTOEIC700ではちょっと厳しかったかも知れません。前回、掲載した時にはレベルの設定を間違えました。申し訳ありません。800前後が妥当なところでしょう。

ただし「聞き取った情報を長時間記憶する能力を養う」と称する「エクスパンション・トレーニング」というのは役に立たないのでご注意を。TOEICでは聞き取った情報を記憶するのではなく、「問題文を先に読み、聞き取った情報から即座に回答する」能力が必要になります。


★TOEIC実践問題編その2〜問題文を早く読むために

TOEICのリスニングの問題を解いていくと、PartV、PartWでは実は単なるヒアリングの能力だけでなく、問題文を相当にスピーディーに、実はリーディングのパート以上に早く読む速読力が必要なことに気が付くはずです。
そういった点に気がついた方は以下のテキストを読んでみては如何でしょうか?

『パート別 TOEIC TEST LISTENINGパーフェクト攻略』
松野 守峰 (著), Eric Patterson (著)
桐原書店
¥2,310(税込)【★★★★★】

PartV、PartWでは「問題文を先に読み、聞き取った情報から即座に回答する」ことがスコアアプの大前提です。こちらの本はこのポリシーを徹底的に追求し、すばやく問題文を理解するための手法を解説しています。
ところがこの本、CDに録音されているナレーターが、まるで女子高生のようにキャピキャピした口調で話している様が録音されているので神経を逆なでされます。キャバクラのお姉さんが猫なで声で話すとこのような声になるのかもしれません。このCDのPartTU以外の部分は、リスニングの練習には使わないように。

それでも上記の理由からTOEICのリスニング問題の対策としてこの本は欠かせません。ただ聞くだけ、音読の練習だけでは限界があると感じた人はこの本をどうぞ。上記のようなマイナス面を考慮してもあえて5つ星をつけました。

『TOEICテスト実戦シリーズ〈Vol.3〉リスニング』
松本 圭子 東京書籍
¥2,100(税込)【★★★★★】

リスニングの問題をスピーディーに読む為の「縦読み」なる手法が紹介されています(笑)。立ち読みでも十分な程簡単な説明ですが、その方法はなかなか有効なものです。私もこの方法を工夫してPartV、PartWの設問をスピーディーに読む練習をしました。長い英文の選択肢でも読むべきポイントを絞り込み、下線などをパッパと引きながら設問のポイントを押さえます。『英語は欠陥語!』と言えるほど単純な構造なので、どんなに長い文章でも、動詞と目的語の2・3語をポイントとして押さえれば、設問の大意は理解できます。まあ、この辺の工夫は皆さんそれぞれで。

またこの本、リスニングのテスト2回分の問題が付いていて、リスニングの練習にも使えます。発音の傾向もTOEICとマッチしているので、音読の練習のためにも何度もやりこみました。
巻末の『Q&A』もTOEICの勉強にきっと役に立つはずです。最初は立ち読みだけで済ますつもりでしたが、この『Q&A』が面白くて、ついつい買ってしまったのです。

以上が、私が実際に使ってみたテキストです。かなり数が多くなりましたが、TOEICはwritingの試験はありませんし、スピードも要求される試験ですので、サクサクと数をこなすことも重要な要素です。是非チャレンジしてみて下さい。


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