No.8
映画出演したプロレスラー列伝
今回のお題は「プロレスと映画」にした！
なるべく自分で見た映画だから！
それからこれは去年もプロレスカフェとかに書き込んだネタだけど､新しいネタも入れ
るから勘弁！
●「007」シリーズは2本。
「ゴールドフィンガー」は日系のハロルド坂田出演。
金を格納した金庫を核汚染させて相場を独占しようと目論む悪役ゴールドフィンガー
の運転手兼殺し屋｡
どうやら言葉が不自由｡
山高帽のつばに刃物が装着されていてブーメランのように相手に投げる｡
山高帽は回転しながら飛んでいって相手を殺傷する｡
しかし最後は逆にその武器で007に倒される｡
分厚い胸､太い首｡存在感は圧倒的｡殺し屋キャラではリチャード・キールのジョーズ
（鮫？俺か？）と双璧か｡
余談だが坂田氏の演じた「無口な巨漢の東洋人」というハリウッドキャラはそのまま
プロフェッサー・タナカが受け継いでいるような気がする｡タナカについては後述｡
●ジョーズっていえばR・キールはプロレスラーではないけど
昔G誌のガセネタで格闘
技戦全盛の猪木に対戦表明したとかいう記事読みました｡
それからあのジョーズ役は最初は馬場さんにオファーがあったという事実｡
馬場さんって言えば追悼番組の中で映画出演シーン放送されてました｡
邦画｡チンピラ5人ぐらい軽くやっつける｡
ビデオ撮った記憶があって今回書くにあたって調べたけど見つからず｡映画のタイトル
もわからず｡
（後に「喜劇・駅前茶釜」と判明）
●日本を舞台とした「007は２度死ぬ」ではホテルで遭遇する殺し屋の役を故P・メイビ
アが演じている｡
ショーン･コネリーに仏像で頭殴られて昇天｡
彼の親族に当たるＷＷＥのロックも「ハムナプトラ」のシリーズに出演してるそうだ
ね、
見てないんだけど｡
●ルドリー･スコット監督の「ブラック･レイン」は松田優作の遺作として名高いが、
YAKUZAの用心棒役でP・タナカの顔が見られる｡
この映画他にも元キックボクサーの安
岡力也、元プロボクシング世界王者のガッツ石松らが出演｡
ところで悪役転向後の蝶野って､松田優作のテイスト入ってない？
●シルベスター・スタローンがらみ。
｢ロッキー3｣
名作「ロッキー」シリーズ3作目でプロレスラー『サンダーリップス』役でハルク・
ホーガン出演。
チャリティーマッチでスタローンのロッキーと異種格闘技戦を戦う。
ホーガン見た感じまんま地でいってるよう｡
●「パラダイス・アレイ」
3兄弟が地下プロレスでのし上がるストーリー。
敵役のレスラーにテリー・ファンク。
スタローンは弟のレスラーのコーチ役｡
その弟、テレビ朝日で放送した時吹き替えやったのが初代タイガーマスク｡
●プロレスじゃないけど「ロッキー4」の敵役ソ連のボクサー、イワン・ドラゴ役のド
ルフ・ラングレンは
極真空手世界大会出場者。
●「オーヴァー･ザ･トップ」
トラックの運転手が腕相撲大会に出る話、だったと思う｡
映画の感想だけどなんかスタローンが腕相撲やるときいちいち帽子をかぶりなおすの
がくどい｡
それから腕相撲のシーンでスタローン負けそうになると握りなおして勝つんだけど実
際の勝負であんなになるわけない｡
握りなおそうとして手をひらいた時点で負ける｡
スコット･ノートンが出てるらしいけど殆ど記憶ない。
●アーノルド・シュワルツェネッガーがらみ。
「プレテダー」「バトルランナー」にジェシー・ベンチュラ出演。
ベンチュラ今イリノイ州知事だっけ？レスラー→俳優→政治家かあ。
●「バトルランナー」はP・タナカも出演。
●「レッドブル」まんまプロレスにも流用されているネーミングですが｡
オープニングのサウナのシーンでシュワルツェネッガーにぶっ飛ばされる男､どうみて
もキム･ドク｡
●昭和50年代にテレビ朝日で放送された
J・ワイズミュラー主演の「ターザン」、ターザ
ンの声の吹き替えアントニオ猪木｡
｢タベロ！｣とか単純なせりふしかなかった。
●「がんばれ！ベアーズ」
第2作目か3作目。
アントニオ猪木が自分の役で登場。
黒人空手家との格闘技戦が決定、テレビスタジオで試し割合戦。
ところが相手が試し割に失敗して負傷、試合中止の危機に。
猪木は控え室で試合中止と聞いて大暴れ、
ロッカーの扉を連続して殴ると扉が全部外れて落ちる（どうやらこの撮影のときに落ちた扉で足の指を骨折したらしい）。
そこでベアーズの監督が覆面をして対戦相手に名乗りを挙げる。
ガラガラの武道館（にみえる）のリング上で対戦する両者。監督のピンチにベアーズ
の子供たちが乱入！
全員で猪木をやっつける。
●「ゼイリブ」
J.カーペンター監督の侵略SF。ロディ・パイパーがなんと主演！
乱闘シーンでサイド・スープレックス炸裂。
ストリートファイトでそんな技出るわきゃないでしょう(笑）。
●たしかクリストファー・ランバート主演の「ハイランダー」っていう映画だったと思
うんだが
オープニングがプロレス会場でリングアナの声だけなんだけど
「テリー・ゴ
ディ、マイケル・ヘイズのファビュラス・フリーバーズ！」っていってる。
姿は見なかった。
●「用心棒」名監督黒澤明の傑作時代劇。
やくざの中にひときわでっかい男がいて映画ファンでプロレス知らない人は必ず
「あれ絶対馬場だ」っていう。
なら馬場対三船敏郎が実現してたってことになっちゃって逆にそれが知られていない
方が不自然だろうに。
本当は羅生門綱五郎という台湾出身、力道山時代の巨人レスラー。
さすがに素手だと強く三船をこてんぱんにするがそこは時代劇、刀を手にした三船に
ばっさり斬られる。
●「星くず兄弟の伝説」
手塚真（日本漫画界のルー・テーズこと故手塚治虫氏の息子）監督のミュージカル風
芸能界映画。
前田日明がワンカット登場して筋肉ポーズ。
エンド・クレジットにも
協力：U.W.F
と出る。すごく短い出演シーンなのでよく見てないと必ず見落とす。
●「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の何作目かはわかんないけど、
柔道の試合のシーンに出てくるのあれ絶対サンボ浅子だよな！
●ジャッキー・チェン主演「バトルクリーク・ブロー」
悪役KISSの役がハードボイルド・ハガティ。
力道山をバットで殴って負傷させたレスラーと聞く。
映画の中ではベアハッグが得意技。
相手がベアハッグで死ぬときにお別れのつもりかKISSをする。
ジャッキーの変幻自在の技とスピードの前に敗北。
逆におでこにジャッキーのKISSをもらう。
●「モスラ3・キングギドラ来襲」
東宝の怪獣映画｡
主人公の少年の父親役が大仁田厚、職業トラックの運転手。
ラスト近く、息子のピンチに巨大化した大仁田がキングギドラに電流爆破で挑む！
なわけない。
●「バットマン＆ロビン・Mr.フリーズの逆襲」
ユマ・サーマンの手下の悪役ペインはジープ・スウェンソンというアメリカ独立団体
のレスラー。
あのブルーザー・ブロディとも対戦経験があり、アルティメット・ソリューションと
いうリングネームで１度だけWCWのリングにも上がったことがあるという。
映画の中で
はやせっぼちがユマに改造されてすごい肉体に変身する、という設定で
覆面している
ため顔は一切出ない、しかしなかなかの体格をしている。
残念ながらスウェンソン氏は映画の日本公開直後に心臓発作で死去。
ちなみにこの映
画、あのベンチュラも出演しているらしいが見たけどわからなかった。
●見てませんが資料あたってたら1958年大映作品の「赤胴鈴之助どくろ団退治」と
いう映画に
元国際プロレスのレフェリーだった故・阿部修氏の名が。
阿部修って、笛のレフェリーね｡なんかの選挙でて落選したこともあったはず｡
山の中で育った原始人のような野生児の役。最後赤胴鈴之助と戦うらしい。
何か「光る女」で武藤敬司が演じた役とだぶるなあ・・・って、こちらも未見です
が。
（新演撃カフェ 2003/03/06 【5277】ほか）
（本文中登場順）
「007/ゴールドフィンガー」1964・イギリス、ハロルド坂田
「喜劇・駅前茶釜」1963・東宝、ジャイアント馬場
「007は2度死ぬ」1966・イギリス、ピーター・メイビア
「ハムナプトラ２黄金のピラミッド」2001・アメリカ、ザ・ロック
「ブラック･レイン」1989・アメリカ、プロフェッサー田中
｢ロッキー3｣1982・アメリカ、ハルク・ホーガン
「パラダイス・アレイ」1978・アメリカ、テリー・ファンク
「ロッキー4」1985・アメリカ、ドルフ・ラングレン
「オーヴァー･ザ･トップ」1987・アメリカ、スコット・ノートン、テリー・ファンク
「プレテダー」1987・アメリカ、ジェシー・ベンチュラ
「バトルランナー」1987・アメリカ、プロフェッサー田中、ジェシー・ベンチュラ
「レッドブル」1988・アメリカ、キム・ドク
「類猿人ターザン」1932・アメリカ
「がんばれ！ベアーズ 大旋風」1978・アメリカ、アントニオ猪木
「ゼイリブ」1988・アメリカ、ロディ・パイパー
「ハイランダー 悪魔の戦士」1986・イギリス
「用心棒」1961・東宝、羅生門綱五郎
「星くず兄弟の伝説」1985・シネセゾン配給、前田日明
「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌 」1986・東映配給、サンボ浅子
「バトルクリーク・ブロー」1980・アメリカ、ハードボイルド・ハガティ、オックス・ベイカー
「モスラ3・キングギドラ来襲」1998・東宝映画、大仁田厚
「バットマン＆ロビン・Mr.フリーズの逆襲」1997・アメリカ、ジープ・ザ・マーシナリーことジープ・スウェンソン
「赤胴鈴之助どくろ団退治」1958・大映、阿部脩
「光る女」1987・東宝配給、武藤敬司
参考：キネマ旬報 全映画作品データベース
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