No.123
遠藤幸吉対キリヤマ
*このコーナーはフィクションです。
キリヤマ隊長の生涯
1954年、新東宝プロレスでレスラーとしてデビュー。
得意技は「阿修羅のハンマー投げ」。
日本プロレスの遠藤幸吉と「日本の虎」シリーズで日本選手権挑戦者決定戦を行うも敗れ,レスラー引退。
その後発足したての地球防衛軍に入隊,のち「ウルトラ警備隊」の隊長にまで昇進し
地球侵略の目的でやってくる星人、宇宙人撃退にめざましい業績を残す。
しかし「ノンマルト事件」で乱心,独断でノンマルト(註1)の海底都市を攻撃、これを壊滅させる。
「海底も我々のものだ!」の絶叫は通信記録として現在も音声が保管されている。
この問題がのちに「ゴース星人事件」後に行方不明になったモロボシ・ダン隊員の一件とともに表面化し
責任をとらされる。なお後任の隊長には親孝行のフルハシが昇格。
除隊後はノンマルトへの贖罪のためか数少ない資料をもとに独自に研究をおこない
「竜宮城はノンマルトの海底都市だった!」などの著書を発表したが、平成に入って突如謎の死を遂げる。
一説によるとノンマルトの生き残りによる暗殺ともいわれているが詳細は不明。
プロレスラー出身であるということは長らく公表されなかった。
(註1)地球の先住民との説がある種族。海底に都市を建造して生活していたらしい。
インタビュー:旧敵を語る(抜粋)
遠藤幸吉さん(元ワールドプロレスリング解説者)
「そうですねえ、彼(キリヤマ)は怒るとオスメスの区別もつかなくなるぐらい錯乱してましたねえ。」
「試合をしたときも『プロレスも我々のものだ!』とか言って殴りかかってきたもんだから、
俺を殴るならリキを殴れって言いたかったですねえ。」
「いてて?そんなこといった覚えはないです(キッパリ)。」
「まあでもそのときはキリヤマ君をストップさせるとリキから特別ボーナスが出ることになってたからね,
ワタシは彼を場外に落として勝ちましたよ。」
「でもリキは『フォール勝ちじゃなかったな』とかいってボーナスを約束の半分しかくれなかったのよ。」