No.124
天国の縁側〜F・ブラッシーに捧ぐ


*このコーナーはフィクションです。

「ドゥー・ユー・スピーク・ジャパニーズ?」
「それはジョークかい?ルー。今日は上機嫌だな」
「次のバスにフレッド・ブラッシーが乗ってるらしいんだ」
「ほう!噛みつき野郎も遂にこっちの住人になるのか!」
「思い出すな、ユーのプロモートした第4回ワールドリーグ戦、
ユーとミーにフレッド」
「ああ、あの時は噛みつき野郎のおかげで大もうけよ!」
「トーゴーが調子に乗りすぎて・・・」
「そうさ!あいつの大流血見てたじいさまが何人か、な。刺激が強すぎて」
「あと、ハットンがいたな」
「ハットンか!あいつはまだあっちにいるんだよな、
あれは強いことは強かったけどな、見せ場がなくてな」
「ユーもバックブリーカーで持ち上げられてたな」
「だけどルー、ユーには感謝してるぜ。
ハットンがフレッドの人気をねたんでなんかやったらと思うと」
「そりゃ、俺とフレッドは同じトラゴス門下だ。いちおうハットンには睨みを利かせ
ておいたよ、ユーからも特別ボーナスをもらったじゃないか」
「そうだったな、ところでバス着いたけどあの野郎乗ってないなあ」
「あ!そういえばあいつユーの追悼番組で
『リキの野郎が天国にいるだって?
冗談じゃねえ!やつは地獄にいるにきまってる!』っていってたな」
「じゃあ、俺が地獄にいると思って地獄行きのバスに乗っちまったか!
で、その番組にユーも出たのか?」
「ああ、馬場のオフィスのドージョーでミサワというヤングボーイをバックドロップ で叩きつけて、少々地獄を見せてやった」

(2003・0604)
追記:ディック・ハットン氏も2003年11月に逝去。


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