No.44
ジャケットマッチ列伝 9

格闘スタイルを標榜する新団体UWFにオランダのサンビスト、クリス・ドールマンが参戦してからは
サンボ着によるジャケットマッチも行われた。
89年11月29日、新生UWF東京ドーム大会「U-COSMOS」にて
C・ドールマン対山崎一夫のサンボジャケットマッチが実現。この試合は実際に見に行きました。
試合は5分7ラウンドで行われドールマンが絞め技で勝った
(あれ?関節技だったかな、ちょっと度忘れ)。
グランドでお互いの襟をつかんで絞めあうシーンは迫力満点だった。
この日のメインは前田対ウイルヘルム(オランダの柔道家)。
余談になるが山崎選手は短く刈った頭とロングタイツが妙にサンボ着に似合っていて
そのたたずまいは渋さを演出していた。

その後新生UWFは崩壊。
藤原組、Uインター、リングスの三派に分裂したのは周知の通り。
前田日明のリングスは日本サンビスト協会からのルートか新日本が撤退した旧ソ連の格闘家を次々にリングに上げた。
その中でもコマンドサンボの使い手で軍隊の格闘技の教官だったヴォルク・ハンの登場は鮮烈だった。
ハンはグランドで手足を知恵の輪のようにがんじがらめにして関節技を決めあう独特のスタイルを披露し、
その戦い方はその後のリングスマットの定番となった(KOKトーナメント開催までか)。

そのハンのサンボジャケットマッチがエキシビジョンながら実現した。
94年2月6日後楽園ホール。
舞台は「リングス後楽園実験リーグ」。

★1989(平成元)年11月29日 東京ドーム UWF「U-COSMOS」
▽サンボジャケットマッチ5分7ラウンド
○クリス・ドールマン(腕ひしぎ逆十字固め、3R0:48)山崎一夫●


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