No.2
ピーター・アーツ天動説

前世紀の末にある識者が酒の席で、「K-1はP・アーツを中心に回っている」という「K-1アーツ天動説」を提唱しました。
それによりますと「グランプリ・トーナメントはアーツが決勝で勝つか、
準決勝以下でアーツを倒した者にさらに勝った者が優勝する。」という事でした
(もっと簡単に言うと、アーツに勝った選手は優勝できない)。
なるほど、以下に各隊解の優勝戦の結果を列挙すると

 第1回 ○(1993年)  シカティック優勝(一回戦でアーツに勝ったホーストを、決勝で破る) 
 第2回 ○(1994年)  アーツ優勝  
 第3回 ○(1995年) アーツ優勝 
 第4回 ○(1996年) フグ優勝(準々決勝でアーツに勝ったベルナルドを、決勝で破る)
 第5回 ○(1997年) ホースト優勝(準決勝でアーツに勝ったフグを、決勝で破る)
 第6回 ○(1998年) アーツ優勝   
 第7回 ○(1999年) ホースト優勝(準々決勝でアーツに勝ったバンナを、準決勝で破る)    
 第8回 ?(2000年) ホースト優勝(アーツはアビティに勝つも、負傷で準決勝進出できず。                 
ルールにより準決勝に出場したアビティをセフォーが破り、                 
そのセフォーを決勝でホーストが破る。)  

2000年は複雑ですが、アビティがアーツの代役という風に考えれば、納得がいきそうです。
アーツに勝つと、精も魂も尽き果てて、勝ち上がれない。これはとりもなおさずアーツの存在が大きいということです。
しかし今年2001年はラスベガストーナメントの決勝でアーツ敗退。
敗者復活の福岡トーナメントにも負傷で出られず、残る枠は館長推薦のみ、と東京ドーム行きはほとんど厳しい状況。
つまり今年は日本人不在、アーツ不在という初めてのトーナメントになる可能性が高い
「20世紀最後の暴君」ももはや風前の灯です。
逆にいうと、K-1も新時代へ突入しつつあるのかもしれません。

(2001・10・1の千里眼氏へのメールの文章から再構成)

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