No.337
女性が土俵に乱入した豪風−豪栄道戦
空手家?が乱入したサラテ‐サモラ戦
土俵、リングへの闖入者たち
07年9月19日の大相撲9月場所(両国国技館)11日目、豪風−豪栄道戦の仕切り中、
A4判のビラを大量に持った黄色い上着の中年女性が女人禁制の大相撲の土俵に上がろうとして、
警備員(女性)、そばの観客(註1)、呼び出し、勝負審判の錦戸親方(元関脇水戸泉)、
控えの高見盛らによって阻止されるという大ハプニングがあった。
女性が手にしていたビラには「助けて、悪霊」などと意味不明の文章が書かれていたそう(註2)。
報道写真を見ると、女性の左足は土俵の上に乗っているが体全体が乗ってはいないように見える。
You tubeで画像を見たが、肝心のところで塩を取りに行くシーンに切り替わってしまい決定的なシーンは見えず。
勝負の場である「土俵の(円の)中」には入らなかったので伊勢ノ海警備本部長(元関脇藤ノ川)は
「審判員もうまく対処してくれた」と女性の土俵入りは阻止したとの認識を示した。
ということで「乗ったか、乗らなかったか」は微妙な判定。
大相撲では過去に平成3年九州場所12日目の寺尾−琴ヶ梅で、
酒に酔った男性が土俵に上がり、控え力士の旭道山が抱きかかえ、降ろしたことがあったそう。
さて丸い土俵から四角いリングに「乱入」の話を展開してみよう。
プロレスの乱入は演出もあるかも知れないので今回はオミット。
キックボクシングでは創成期の沢村の試合?で
ピンチの沢村に加勢しようとした客が上がってきたという話をどこかの文章で読んだ記憶が(出典不明)。
プロボクシングではNo.288で示した93年11月6日ラスベガスでの世界ヘビー級戦で
パラグライダーで野外リングに突入したジェームス・ミラーが有名だが、
以前WOWOWで海外のボクシング見ていたら、解説のジョー・小泉氏が
「(カルロス)サラテと(アルフォンソ)サモラが対戦した時、
空手着着た男が『(自分と)どっちが強いかやろうじゃないか』とリングに乱入した」
と言っていたのを思い出した。
BOX Webで調べてみると・・・
「▼ノンタイトル10回戦 (1977年4月23日)
○WBC世界バンタム級王者・カルロス・サラテ(KO4R)WBAバンタム級王者・アルフォンソ・サモラ●
http://boxweb.hp.infoseek.co.jp/70s/bestbous.htm
試合は1Rから激しい打ち合いとなり、サモラが左フック、右ストレートの強打を決めてポイントを奪った。
この初回にはエキサイトしたファンがリングに乱入し、試合が20秒ほど中断されるハプニングもあった」とある。
ここまで47戦全勝46KOのサラテと28戦28勝全KO勝ちのサモラ、
ロサンゼルスで行なわれた無敗王者同士の事実上の統一戦。
このネタは以前専門誌などを調べたこともあるが、観客が乱入したのは間違いないが
空手着着ていたかどうかまでは不明。
・・・思い立って再びYou tubeで検索してみると、映像がありました(やった!笑)。
1R1分近くに白いシャツに青の短パンの男がリングに入り僅かに空手?みたいな構え。
しかしこの男背が小さいばかりか素早くリングインした5〜6人のセキュリティにあっという間に取り押さえられて退場。
ということでサラテ‐サモラ戦で乱入はあったが「空手着着た」は小泉さんの脚色?胡散臭いなあ(笑)。
まあ豪風−豪栄道戦もラスベガスでの世界ヘビー級戦、ホリフィールド対ボウも
サラテ‐サモラ戦もその後無事試合は続行されたので事なきを得たが
好勝負に水を差す行為は勘弁してもらいたいものである。
(07.0924)
註1:のち横審の守屋秀繁委員だったことが判明。
註2:「福山雅治(歌手)は悪霊に取りつかれている」と書いてあったという情報も。
参考:日刊スポーツ
BOX Web
You tube
記事:ノンセクションに戻る
SAMEDASU扉に戻る