【84】



8月2日
日本武道館
▽格闘技世界一決定戦3分10R
○A.猪木(KO、5R1:38)ザ・モンスターマン●

当時「全米プロ空手」と称されたマーシャルアーツの強豪、“ザ・モンスターマン”エベレット・エディとの武道館決戦。
M.アリ側が再戦の条件として提示した2戦とされるが、その真偽は不明。
実はおいら(切鮫)はこの年の正月の深夜にTBSで確か「世界の格闘技」というタイトルで放送された
アメリカ・テキサスヒューストンで行なわれたマーシャルアーツの階級別トーナメントを見た。
モンスターマンはそのトーナメントの重量級で、法衣のような道着を着たダナ・グッドソンに判定勝ちで優勝。
ちなみに軽いクラスではベニー・ユキーデが優勝、この時は後年の真紅のパンタロンではなくて白の空手着をはいていた。
さて猪木対モンスターマンは試合数日前に猪木が謎の失踪騒ぎ。
試合は無事行なわれたが猪木序盤はモンスターマンの長い足での蹴りに苦戦。
アリキック、ダブルアームスープレックス、キャメルクラッチ、腕ひしぎ逆十字などの攻撃。
4ラウンド、長い飛距離のジャンピングキックを顔面に食った猪木がダウン。
モンスターマンが着地したあと踏みつけをやろうとしたが未遂、これが決まっていたら危険。
5ラウンド、ややスタミナ切れのモンスターマンを猪木がロープ際のブレイクの際、外掛けからの突き飛ばしでテイクダウンさせる(ちょっと反則っぽい)。
不用意に起き上がるモンスターマンを捕獲して逆さに持ち上げてパワーボム
(当時はパイルドライバーと呼ばれた、テーズがハワイの力道山戦でフィニッシュに使用した技。T.ゴディや天龍によりPボムという名称が有名になるのはずっと後)。
さらに猪木がジャンプして追い討ちのギロチン・ドロップ。この通常の試合では見せた事のない連続技でモンスターマンは10カウントのKO負け。
猪木はセコンド勢に肩車の祝福、さらに緊張から開放されたからか控室では涙。


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