No.352
幻の対戦4.
’71年全日本柔道選手権優勝者・岩釣兼生vsG.馬場、A.猪木あるいは・・・

東スポのコラムに記載された柔道全日本選手権者・岩釣兼生が日本プロレス時代のG.馬場と対戦寸前
契約書まで交わしていたという話。
岩釣氏は木村政彦の弟子で、国際大会では大きな記録はないが’71年全日本優勝者。
柴田惣一記者のコラムには木村と岩釣氏が決戦に向けて特訓を行ったと書かれている。
そして日本プロレスと契約し、今でも契約書を保存しているとのこと(!)。
対戦相手は『もちろん馬場さん。やはりエースとやらなくては仕方がない』(岩釣氏)。
馬場対日本人柔道家の異種格闘技戦!
だが『(岩釣氏)「最終的なルールの確認を」となり、話し合いの場が持たれた。
木村先生や私は落ち着いていたのに、周囲の人間が、日本プロレス側の態度に熱くなっちゃってね。
話し合いが決裂してしまったんだ。
ちょっとした言葉のやり取りから、殴り合い寸前までエスカレート。どうにも収まらなくなった』
対戦話は決裂してしまった。
推測するにまあいわゆる「暗黙の了解」の部分に触る話になったのではないかと思うが、
あるいは馬場対岩釣をリアルファイトでやるかどうかということだったのではないだろうか。
思うに当時の日本プロレスが、
力道山に潰された木村政彦の、怨念の結晶とも言うべき岩釣氏とのリアルファイトを受諾するのは無理な話。

『(岩釣氏)その後もいろいろとあった。
馬場さんではなく猪木さんとの対戦を提示されたりしたんだけど、
一度もめてしまったら、なかなかうまくいかない。最後は、立ち消えとなってしまった』
何と!馬場が駄目なら猪木の出馬も有り得た!
ゴッチから関節技を習得した猪木が相手だったらどうなっていたことだろう。
興味は尽きない。

日本プロレス側も、岩釣陣営がリアルファイトを望むなら
いきなり馬場でなくてもよかったのではないか、と思う。
前哨戦があった方が本番は盛り上がるだろうし。
前哨戦で日本プロレス側が勝っちゃえばそれで終わりだし。
その場合は出てくるのは猪木ではなくて・・・大木金太郎が望ましいのでは・・・。
まあ妄想です(笑)。危険すぎる試合になってしまう。

それにしても馬場って、ヘーシンク育成・売り出しに失敗するは
日本プロレス時代信頼関係があった坂口征二は猪木の新日本と合体してしまうはで
なぜか柔道系には縁がない?弟子に相撲系は多いが。

(08.0621)

参考資料:東京スポーツ2008年2月28日付け(27日発行)8面 柴田惣一の「ズバリ直撃」
『』内記事から引用。

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