No.338 全日本プロレス「2007世界最強タッグ決定リーグ戦・開幕戦」鈴木みのる&A.T.ブッチャー組実現
全日本プロレス「2007世界最強タッグ決定リーグ戦・開幕戦」
2007年11月23日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼
第2試合終了後、公式戦参加チームの入場式。
TARU、ゾディアック組、小島、諏訪魔組はコールされても登場せず。
みのる、ブッチャー組が最後に登場すると大きな声援。みのるは全日セコンドに蹴り。
みのるは名前入りのタスキの掛け方がタオルを首にかけるようで何だか不真面目(笑)。
佐々木健介がみのるに突っかけて乱闘。
川田はガオラの撮影クルーと何やら揉め事。
↑リング上の乱闘と無関係なところでなぜか撮影クルーと揉める川田。
【第4試合・6人タッグマッチ】
赤系の陽気なコスチュームのハワイチームに平井が参加、一人だけ黒のトランクス、地味で浮いてる。
TARUとカス野郎さんが首に縄を掛けたゾディアックを引っぱっての入場。
ゾディアックは十字架に縛り付けられて顔は目の部分だけ空いた麻袋のようなものをかぶせられた状態。
TARUがゾディアックを十字架から解放し誘導。顔は袋を被ったまま。
TARUが客席に水ぶっかけ。カス野郎さんがマイクアピール。
H.ライオンとカス野郎さんが場外乱闘。
ライオンが滞空時間の長いブレンバスター。
反対側でTARUも場外戦を続けているが、ゾディアックはなぜか全然加わらない。
ケアとライオンでカス野郎さんに合体攻撃。
ケア、カス野郎さんにエルボーからボルドーボム。
ケア、カス野郎さんにコブラツイスト。
平井にタッチ、平井、カス野郎さんにエルボーからコブラツイスト。
ライオンにタッチ、ライオン、カス野郎さんにサイドスープレックス気味の叩きつけからコブラツイスト。
そのままグランドに移行してカウント2。
カス野郎さんとライオンでエルボー合戦、カス野郎さん勝てないと金玉掴みでライオンを自軍コーナーに運ぶ。
TARUにタッチ、TARUがライオンにキック、リストのテープをほどいて首締め。
TARU、ライオンを場外に落とす。カス野郎さんがライオンを場外で攻撃、
TARUはその間レフェリーをうまく相手側に誘導。
「こんなんなったんはお前が全部悪いんや!」と平井を挑発。
セコンドの近藤が乱入してカス野郎さんと2人でライオンを攻撃、カス野郎さん急所攻撃。
ライオンハイキック、バックドロップで反撃。
ケアがコーナーを叩いて煽り。
ケアがタッチして入る、キックからダブルで河津落とし。
ケアが相手コーナーに突進してゾディアックにエルボー、しかしゾディアック反応せず。
どうやら頭部の袋を取らないと動かないらしい、でもそれってブキャナンのネタと同じじゃない?
10分経過、ケアがカス野郎さんにドロップキック、
平井に替わってマンハッタンドロップからランニングエルボー。
TARU‐平井になって平井がエルボーを試みるもTARUがラリアート。
平井がダウンしたところでTARUがゾディアックの顔の袋を取る、中にはまた黒い覆面が。
映画「パルプ・フィクション」でボクサー役のB.ウィルスと
マフィアのボス役のヴィング・レイムスが連れ込まれる地下室にいた変態がしていたような覆面、といえばいいのか。
ゾディアック、突如動き出す。パンチ、エルボー連発から平井をバックドロップ風に持ち上げてのチョークスラム。
あっという間にゾディアックがピンフォール勝ち、実働1分の秘密兵器に客席から「えー」の声。
TARUが大の字の平井を指差して、ケアとライオン相手にマイクアピール。
「おい、お前ら、こうなったのもなあ、全部平井が悪いのや!」
全部平井のせいにして去るVM(笑)。
頭部に袋をかぶせてゾディアックをおとなしくさせて退場、首には縄。
退場途中でカス野郎さんがゾディアックの頭部の袋を取ると、ゾディアック客席で蘇生!
逃げ回る観客、暴れまくるゾディアック、こっちに来る!
南側の一番前の席だから逃げられなくって怖い怖い!
試合に登場した時間が短かった分客席で暴れて、再び袋をかぶせてはいおしまい。
でもTARU、リーグ戦でこのゾディアックと組むわけで、
袋を取るまでは一人で試合しなければならないわけで、それって結構きついのでは?
ゾディアックは覆面が慣れてないのかきついのか、試合中気にしていたのがご愛嬌。
名前は実在した連続殺人犯(未逮捕)から取ったようだけど、
ネタ的には初期のキモ+ブキャナンってところ。
【第5試合・公式戦】
荒谷、大鷲チームはなぜかヴァンダレイ・シウバの曲で入場。
相撲チーム、ということだけど調べてみると大鷲透って元前頭の大鷲の子供なのね。
父の大鷲は幕内で初日から13連敗して14日目にやっと初日が出て、
その初日の後千秋楽でまた黒星、の1勝14敗を記録したのを覚えている。
さて注目のコンビ結成、ブッチャーとみのる組。
入場曲は期待通り「風になれ」と「吹けよ風呼べよ嵐」の合体。
そこに合いの手のように「X X X X X X X、マハラ!マハラ! マラガ!マラガ!」という呪文風の掛け声が入る(ブッチャーの肉声?)。
向こう側、北側の入場口からブッチャーが登場。
鈴木みのるは反対側、つまり我々の座る南側から登場。
真ん前を通るみのるの横でおいら思わず右拳を突き上げてガッツポーズしたら、
みのるがこっち向いて立ち止まった!
頭から被ったタオル越しの奥、みのると目が合った。
しばらくおいらと見合ったみのるは「ウム」とばかりに軽くうなずいてからリングを目指した。
ひゃー、コンタクトしちゃったよ(笑)。
先発はみのると大鷲。背中を向けて客席にアピールする大鷲にみのるが後ろから蹴り。
みのるは猪木から「試合中は相手から目を離すな」って教わったとどこかで読んだ記憶があるので
こういう選手許せないんだろうな。
なかなか組まない両者、組んだらブレイク、蹴とばすみのる。
みのるローキック、張り手、倒れる大鷲。みのるネックロックからアームロック。
大鷲、みのるのグランド攻撃にマグロ状態、みのる踏んづけ。
大鷲うまくみのるを倒してマウントポジションからパンチ、みのる体を入れ替えてマウントを奪い張り手。
大鷲、みのるを自軍コーナーに持って行き荒谷にタッチ。
黄色いコスチュームの荒谷、背中に何故か「つぼ八」のロゴが(笑)。広告収入あるのか?
みのる、荒谷に張り手。場外に落とす。
ブッチャー、エプロンから降りて場外で荒谷を攻撃、ヘッドバット。
さらに大鷲に椅子攻撃。
みのる、リングに戻った荒谷の背中に張り手、キック。
ブッチャーは場外で流血、大鷲の反撃か?
みのる、荒谷に腕ひしぎ逆十字。
みのる、荒谷をコーナーで踏んづけ。
ブッチャーはエプロンに自力で上がることができず(笑)カメラマン位置。
みのる、荒谷に膝蹴り、ブッチャーの指示で空手のポーズから地獄突き!
指を鍛えてないのか痛いとばかりに指を振るみのる。
大鷲に交代、大鷲がみのるにブレンバスター。
再度荒谷にタッチ、2人で攻撃、ラリアート、ダブルのぶちかまし。
荒谷、みのるをリフトアップするもみのるバックに回ってスリーパー。
大鷲が突っ込むところを交わして同士討ち、みのる張り手、ラリアートかわしてスリーパー。
みのる、荒谷を持ち上げてゴッチ式パイルドライバー、これが決まってカウント3。
みのるがマイク。
「世界最強タッグ?そんなもんねえ、え?全日本。誰でもいい、大阪で待ってるからな」
だいたいそんなようなセリフを。決勝進出宣言。
帰りは別々。ブッチャーはゆっくり余韻を持たせて帰る。会場からブッチャーコールが起こって本人ご機嫌。
でも体形はあまり変わっていないのに背中を見るとヨボヨボ感が。そりゃ60歳越えてますから。
しっかしこのチームもブッチャーが1回場外に降りたら自力で上がってこれないのでみのるが一人で頑張るしかないチームではある。
でも試合はほぼ期待してくれたものを見せてくれて満足。
それにしてもみのる本人と目が合っちゃたのはびっくりしたなあ、もう。
あの頷きは何だったんだろうか?
おいらを「見る側の猛者」と認めてくれたのかな?(んなわきゃない)
【第6試合・公式戦】
佐々木、川田組は合体テーマ、渕、西村組は西村のテーマ曲で入場。
2階席の横断幕には「西村お前は男の恥だ」辛辣な意見も。
先発は川田と西村。
西村まずお約束のクリーンブレーク(笑)。
川田バックを取ると西村アームロック、ロープブレイク。
川田クリーンブレークと見せかけて胸板にチョップ。
川田のヘッドロックからロープワーク、タックル、膝蹴り。
ヘッドロックからグランド、川田がヘッドシザース、こりゃお約束の倒立へ向けてのムーブ(笑)。
西村ブリッジで逃れようとするが、観客から「倒立!」のリクエストの声。結局西村倒立でヘッドシザース脱出。
手四つから西村が下、川田が上になる。西村ブリッジ、川田が上に乗っかり西村が耐える。
川田が佐々木に交代、西村アクションせずに渕にタッチ。
渕、ロープに飛んでの体当たりも佐々木動じず、逆に渕がコケる。
渕、めげずにロープに飛んでの体当たり連発するも佐々木倒れず、渕のドロップキックにも佐々木倒れず。
佐々木、渕の胸板にチョップ、さらに体当たり。
佐々木、ヘッドロックで締め上げる。
渕がさまざまな動きでヘッドロックからの脱出を試みるも失敗、10分経過。
佐々木、ヘッドロックの体勢のままフォール、カウント2。
渕が佐々木をロープに押し込んでようやくブレーク。
川田と交代、川田ボディスラムから背中へのキック2発。
キックとチョップのコンビネーション連発。場内フッチーコール。
川田、コーナーの西村に突進してビッグブート。
さらに渕に胸板へのキックからストレッチプラム。
西村がカットに出るが佐々木に捕まってストラングルホールド。固め技の競演。
川田ほどいて押さえ込む、カウント2。
川田おきあがりこぼしチョップ連発。渕チョップを受けて胸が真っ赤、15分経過。
川田フォールの体勢、カウント2。
佐々木にタッチ、佐々木もチョップ、川田が渕の背中に張り手、チョップ。
やられっぱなしの渕だったがハルク・ホーガンのような復活ムーブ。
佐々木ブレンバスター、カウント2。
西村カットに出て佐々木に延髄斬り、強引にタッチして交代。
西村すくい上げるようなエルボー連打からロープに振ってスリーパー、さらにコブラツイスト。20分経過。
佐々木がコブラをはずして場外戦、佐々木が西村をチョップで追い込んで我々の真横の階段を通過、南側の通路をぐるっと回って戻る。
リングに戻って川田が西村を振って佐々木がラリアート。
さらに佐々木のブレンバスター。
川田にタッチ、川田チョップ、フライングメイヤーから背中に蹴り、逆片エビ固め。
佐々木にタッチ、佐々木ニーリフトからコーナーでラリアート連発。逆エビ固め。
川田が入って逆エビをかけられた西村の後頭部にニードロップ。
西村、体を入れ替えて粘り、佐々木がさらに逆エビに入ろうとするところを
ロビンソン的な動きで足の力でホイップ。しかし西村、まだロビンソンの研究は足りないか決まり方が甘い。
川田が入ってキック、25分経過。
西村、蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリュー2発・・・おいおいそりゃあ藤波の技だろって。
西村、渕にタッチ、しかし渕はダメージが大きいのかへとへと。
渕、川田によっこらしょ、とばかりにボディスラム。
川田の足首を持ってひねる。
西村にタッチ、西村スピニングトーホールドから足4の字、残り時間3分。
佐々木がカットに入ったところに渕も4の字を仕掛ける。
川田4の字から脱出して西村にバックドロップ、さらにビッグブートからブレンバスター。
川田、背中へのキックからストレッチプラム、残り2分。
渕カットに入るも佐々木に場外に落とされる。
川田、逆さ押さえ込み、西村、スモールパッケージ。
川田ラリアート、佐々木にタッチ、残り1分。
佐々木ラリアートから押さえ込むもカウント2、残り30秒。
川田バックドロップからラリアート、カウント2、残り20秒。
佐々木と川田がダブルのパワーボムを仕掛けようとしたところで時間切れ。
ゴッチの弟子チームが粘闘で時間切れ引き分けに持ち込む。
【第7試合・公式戦】
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ジョー・ドーリングは留学生出身とのこと。
何だかWWEの中堅選手みたいで体は大きいけど今のところは特徴が感じられない。
先発はジョーと諏訪魔。
タックル合戦、手四つの力比べ。
胸のど突き合い、エルボー合戦。
武藤、小島にタッチ。小島はスリム度が増して顔もすっきりした感じ。
武藤はロープワークでリラックス。
グランドで小島がバックとってヘッドロック。
武藤、するすると足から場外に逃げる。客席から「ムタの動きだろ」と突っ込み。
小島タックルからチンロック、小島ロープに飛んでサンセット・フリップ、カウント1。
交代して諏訪魔がエルボー。武藤腕を取ってジョーにタッチ。
武藤高速エルボーからアームロックでジョーに替わる。ジョー、ブレンバスター。
小島がジョーを場外に落として持ち込んだ赤い椅子で殴る、座席部分が大きくすっ飛ぶ。
救出に出た武藤に諏訪魔がバックドロップ。
小島がジョーをリングに戻して目潰し、ドロップキック。10分経過。
諏訪魔、ジョーをボディスラムからニードロップ。胸にダブルのチョップ、
諏訪魔、ジョーをコーナーに振ってからラリアート、さらにフロント・スープレックス気味の投げ。
ジョーがダウン、客席から「立つんだジョー」の声援(笑)。
諏訪魔、ジョーを場外に落として椅子攻撃。
武藤が反撃とばかりにリング内に椅子を入れるとレフェリーの和田京平が絶妙の動きで椅子を排除。
ジョーへの集中攻撃が続く。ジョー脱出してエルボー攻撃連発、コーナーに振ってのビッグブートから武藤にタッチ。
武藤、小島にドラゴンスクリューから4の字、手をばったんばったん。15分経過。
諏訪魔がカットに入ろうとするのを小島が拒否、微妙な空気。
結局諏訪魔が入ってカット、小島、武藤のコーナーに突っ込んだ高速エルボーをスカしてお返しのドラゴンスクリュー。
さらに小島、アンクルロック・・・ってそりゃ諏訪魔の技では?ロープブレーク。
小島カッター、両者ダウン、諏訪魔にタッチ。
武藤ドロップキック、当たってない。ジョーにタッチ。
ジョー、諏訪魔をコーナーに振ると突進してボディアタック。さらにバックドロップ、カウント2。
ジョーが突進したところを諏訪魔がキャッチしてパワースラム。
カットに入った小島が武藤にラリアート、武藤場外に落ちる。
1度ジョーがかわして小島と諏訪魔の同士討ちがあったが
バックドロップとカッターの合体技、ジョーカウント2で逃げる。
小島、黒のサポーターはずして大きく投げてのラリアート。さらに諏訪魔のバックドロップ。
武藤がカットに入る、武藤と小島が場外戦、武藤場外でドラゴンスクリュー。
リング上では諏訪魔が振り向きざまのラリアート、カウント2、20分経過。
武藤シャイニング、小島ラリアート、ジョーが小島を持ち上げて叩きつける。
突進する小島に武藤膝への低空ドロップキックからシャイニング、小島もラリアート。
諏訪魔投げっ放しジャーマンからパワーボム、武藤がカットに入ってシャイニング2発。
ジョーが諏訪魔にパワーボム、カウント2。
ジョー、スイング式のパワーボム、武藤が小島をシャイニングでカット。
これでカウント3。ジョーが諏訪魔からフォールを取って開幕戦に勝利した。
今回は席が南の前の方ということで場外乱闘が間近で見る事が出来て、
しかしなぜか場外戦が多い日でもあって楽しめた(笑)。
力の不均衡なチームが多いように思うのでリーグ戦は混戦となり今後も楽しめることだろう。
(2007.1124-25)
全日本プロレス「2007世界最強タッグ決定リーグ戦・開幕戦」
2007年11月23日 東京・後楽園ホール
観衆2100人(超満員=主催者発表)
1.20分1本勝負
○真田聖也(ドラゴン・スープレックスホールド、9:08)山口竜志●
2.30分1本勝負
○ミゲル・ハヤシJr、ペペ・みちのく、エル・ノサワ・メンドーサ(片エビ固め、12:16)土方隆司、MAZADA、T 28●
*胸をそらさせてパンチ(ファイナルカット)。
*世界最強タッグ決定リーグ戦・公式戦参加チーム入場式。
3.30分1本勝負
○近藤修司(ゴリラクラッチ、8:42)征矢学●
*テキサス・クローバーホールドのように足を決めてのギブアップ勝ち。
4.30分1本勝負
○ゾディアック、TARU、“brother”YASSHI(体固め、11:33)太陽ケア、ハワイアン・ライオン、平井伸和●
*チョークスラム。
5.公式戦30分1本勝負
○鈴木みのる、A.T.ブッチャー(体固め、9:18)大鷲透、荒谷望誉●
*ゴッチ式パイルドライバー。
6.公式戦30分1本勝負
△渕正信、西村修(時間切れ引き分け)佐々木健介、川田利明△
7.公式戦30分1本勝負
○ジョー・ドーリング、武藤敬司(エビ固め、23:03)小島聡、諏訪魔●
*スイング式パワーボム。
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