No.417 全日本プロレス「2011新春シャイニング・シリーズ」開幕戦

全日本プロレス「2011新春シャイニング・シリーズ」開幕戦
2011年1月2日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼

まず武藤率いる全日勢がリングインして「ハッピニュウイヤッ!」新年のあいさつ。
リングの両サイドに諏訪魔と船木がいて、対立構造をはっきりさせている。

【第1試合・征矢学vs征矢匠(デビュー戦)・兄弟対決】
兄弟シングル対決も稀なら、デビュー戦が絡むっていうのも聞いたことがない。
匠からリングイン。タイツ、シューズとも赤。
流れから言うと馬場、田上。まあそれほどの巨漢ではないが。
後から入った兄・学の握手拒否。



バックの取り合いからグランド。
匠、真正面からのタックル。再度グランドになり学のヘッドロック。
ロープワークから体当たり。匠、エルボー連発。学、ブレンバスター。
学、チョップから逆エビ。



匠、ロープに這って逃げてブレイク、5分経過。
学、コーナー串刺しラリアット2発、カウント2。
匠、ソバットで反撃、ロープに飛んで二―ルキック。
さらにフロントネックチャンスリー。カウント2。
匠バックドロップ狙いも切り返されて逆に学のバックドロップ。
学、うでぐるぐるのラリアートから、膝を固めるキツい逆エビ。これでギブアップ。
終了後学の握手を匠拒否、気の強さを見せた。

【第2試合・渕正信、菊地毅vsNOSAWA論外、BUSHI】
BUSHIが渕を場外に落としてトぺ。これを2回、渕試合放棄的にフェンス外へ出るがセコンドにうながされ再度リングイン(いつものムーブ)。
・・・BUSHIって必ず序盤のコレをやるのね。コレが全てであるかのようにやる。そして客を早々とヒートアップさせようとする。
まあ、やるのは自由ですが、毎回見せられると飽きますね。
渕が菊地にタッチ。BUSHIいやがる。論外もいやがるが渋々タッチを受けて論外登場。
菊地と論外、顔合戦。・・・ってすごい顔するだけなんですが。



渕が入ってBUSHIに、論外にボディスラム連発、調子がよさそう。



菊地がボディスラムやりたがり渕とタッチ。
だが論外をリフトアップしようとすると論外踏ん張って投げられず、ブレイクして背中へパンチ。
渕に代わると渕再びボディスラム、これを見て再度菊地がタッチするが、やっぱり論外ボディスラムさせてやらない。
最後乱戦になって菊地がBUSHIにジャーマンで勝利。3日のアジアタッグ戦へ向けて怪気炎。
それはともかく、パートナーの本田多聞はこの日試合なし。体調に問題があるのか?
菊地は・・・もう「怪奇派・野獣派」って言ってもいいぐらいのキャラになってしまった。
危ない・・・危なすぎる。
「次から首に鎖つけて出てくる、その鎖を渕が引っ張ってる、っていうのどう?」とは同行の千里眼氏のアイディア。

【第4試合・近藤修司、大和ヒロシvsMAZADA、X】
Xの正体はW・・・のつく団体にいた大物だそう。
MAZADAが入場して「明けましておめでとうございます、さっそくお年玉、エックスどうぞ!」
期待感の中、エックス入場!
・・・って金髪・ガングロにして、金の下履き、金の消火器を持ったヘイト(笑)。
確かに「元・WAR」。
「スーパーヘイト」とMAZADAに紹介される。


↑これが「スーパーヘイト」(笑)。

客席からブーイングが飛ぶと、MAZADAが反論。
「しょうがねえだろ!しょうがねえだろ?」とMAZADA。まあ・・・確かにしょうがない。
色々な意味を持つ「しょうがねえだろ?」だと思う。
リング下でドン引きしてる近藤と大和に「(試合)やれよ!」「やれよ!」「やってやれよ!」って最後は哀願調(笑)。
試合始まるとMAZADAがうまく立ち回り要所要所でスーパーヘイトを動かすブレイン振り。
「センパイ!センパイ!」ってスーパーヘイトに声をかけている。
ドンくさい先輩を立てる小回りのきく後輩、って感じ(MAZADA、案外いい人?)。
試合は倒れた近藤にS.ヘイトがJ.シナのFU的な叩きつけ、さらにロック様?的な途中で止まるピープルズ・エルボー風。
さらにモハメッド・アリのようなフットワークからのパンチ、
最後は冬木の地団太からの突進!しかし近藤のカウンターラリアット1発でフォール負けを喫する(笑)。
何だか最後の方はモノマネレスラーって感じでした。

なおプロレスにおける「スーパー」の意味については当サイトの用語集をご覧下さい(あんまり信用しないでいいですが)。

【第5試合・西村修、太陽ケア、曙vsKENSO、KONO、TARU】
試合中に4回ぐらいKENSOの攻撃がTARUに誤爆。
最後もKENSOのキックがTARUに誤爆して、ダウンしたTARUを西村がジャパニーズレッグロールで3カウント。



不振がるTARUにKENSOが弁明のポーズ。
しかしTARUが退場した後KENSOは西村に握手を求め、西村もこれに応じる。
KENSO早くもVM離脱か?メンバー再構築の予感。

【第6試合・武藤敬司、船木誠勝、鈴木みのるvs諏訪魔、真田聖也、KAI】



序盤から不穏な雰囲気の武藤とみのる。
実際に何度か誤爆するが、船木が間に入ったりして何とか仲間割れなく進む。
武藤とみのるがタッチを交わすだけで沸く場内。
武藤のエルボーがみのるに誤爆するが、かまわずみのるがKAIにスリーパー。
船木がヒールホールド、武藤が4の字固めでアシストするとみのるが体を入れ替えてゴッチ式脳天で決着。
最後は武藤とみのるが軽く握手。

【セミファイナル・世界ジュニアヘビー級選手権・カズvs稔】
稔、カズのパワープラント、キック、雪崩式パワープラントなどの攻撃でフラフラになるも、
キックからの飛びつき逆十字固めを決めると、左腕を痛めたカズがタップ!
稔が執念で新王者、カズの長期政権が崩壊。
しかしすぐさま近藤がリングインして、稔に挑戦表明。
「チャンピオンはな、休んでいられないんだよ」

【メイン・ヘビー級バトルロイヤル】
ミーコの「スター・ウォーズ」に乗って総勢15人のヘビー級選手がリングイン。
なぜかTARUを落とそうとするKENSO。だんだんと両者の確執が露わになってくる。
KENSO、みのるにダイビングアタック、みのる辛くも残る。
武藤ムーンソルトの構え、しかし後ろから干渉されて不発。
中之上に連続ボディスラム、曙が仕掛けようとすると浜が押したため曙倒れるが、
カウント2で中之上をはねのけて逆にラリアートで料理。
西村が船木に4の字を仕掛け、両者フォールされる。
KENSOがTARUにキック、遂に両者仲間割れ!TARU怒りの表情でリングを降り退場。
曙がオーバーザトップロープ、KONOも落ちる。
KENSO、失格した曙に場外ダイブ、これもオーバーザトップロープで失格。
三冠戦で対戦予定のケアと諏訪魔が対戦。諏訪魔ラストライドの体勢でケアをリフトアップするが、
ケアがバックに降りてエビ固め。これでカウント3。しかしケアも他選手からエビを返されて押え込まれる。

武藤、みのる、浜、KAI、真田の5人が残る。
武藤とみのるが組んで浜、KAI、真田が組む。2対3の様相。
みのる、3人を挑発、真田にキック。さらにアキレス腱固め。
「行け!」と残りの2人を挑発するも、自分がストンピングを浴びせられ
浜からのダイビング・ボディプレスを食らって3カウント。
武藤対若手3人の様相になる。
武藤、若手を取りなして分解を狙うが、逆にキックを浴びる。
しかしその時、浜が造反、征矢と真田に両腕で同時ラリアットを見舞う。10分経過。

浜、武藤を押え込むがカウント2。浜、征矢&真田に攻め込まれる。
武藤、征矢&真田にドラゴンスクリュー、シャイニングウイザード。
浜が征矢を押さえて3カウント。
真田が浜を逆さ押え込み、カウント2。しかし真田、首が浜の重みでマットにつっ込んだまま。
浜、真田をヘッドバットで追い詰めてロープに振る。真田回転エビ固め、しかし浜の体重に潰されて3カウント負け。
浜と武藤になった途端に武藤がシャイニングウイザード、これがあっさり決まってカウント3。
社長の武藤がバトル優勝、賞金をゲットした。
試合後武藤は現在の体重が105kgであることから翌3日の「ジュニアヘビー級バトルロイヤル」参加を表明。

色々ありましたが楽しめました。カズ王座転落がビッグサプライズ。あとスーパーヘイトには笑わせてもらいました。
なおデジカメの調子が悪くて(あるいは電池切れ?)後半の写真が殆どよく取れなかったことをお詫びします。

(11.0103)

全日本プロレス「2011新春シャイニング・シリーズ」開幕戦
2011年1月2日 東京・後楽園ホール
観衆2100人(満員)



1.征矢匠デビュー戦・30分1本勝負
○征矢学(抱え込み式逆エビ固め、8:19)征矢匠●
*匠はデビュー戦。

2.30分1本勝負
○菊地毅、渕正信(ジャーマン・スープレックスホールド、6:38)NOSAWA論外、BUSHI●

3.30分1本勝負
○浜亮太(体固め、5:08)中之上靖文●
*エルボードロップ。

4.30分1本勝負
○近藤修司、大和ヒロシ(片エビ固め、5:40)MAZADA、X(スーパーヘイト)
*ラリアート。

5.30分1本勝負
○西村修、太陽ケア、曙(ジャパニーズレッグロール、9:12)KENSO、KONO、TARU●

6.30分1本勝負
○鈴木みのる、武藤敬司、船木誠勝(片エビ固め、16:45)諏訪魔、真田聖也、KAI●
*ゴッチ式パイル。

7.世界ジュニア・ヘビー級選手権試合60分1本勝負
○稔(ミノルスペシャル=飛びつき十字固め、22:08)カズ・ハヤシ●
*稔が新王者、カズは18度目の防衛に失敗。

8.ヘビー級バトルロイヤル(15人参加)
(退場順)
●征矢匠(浜のエルボードロップで体固め)
●中之上靖文(曙のボディプレス)
●船木誠勝、西村修(4の字固めのかけ合いから他選手にフォールされる)
●曙(オーバーザトップロープ)
●KONO(オーバーザトップロープ)
●KENSO(オーバーザトップロープ)
●TARU(退場してリングアウト?)
●諏訪魔(太陽ケアにラストライドを返されてエビ固め)
●太陽ケア(そのエビを他選手に返されて押え込まれる)
●鈴木みのる(3人がかりの攻撃から浜のボディプレス)
●征矢学(浜のボディプレス)
●真田聖也(浜に仕掛けた回転エビ固めを潰されてフォール)

決勝:○武藤敬司(体固め、13:53)浜亮太●
*回転エビ固めを潰したところにすかさずシャイニング・ウイザード。

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