No.420 被災地・東北に元気を発信!全日本プロレス「2011プロレスLOVE in 両国 vol.11」

全日本プロレス「2011プロレスLOVE in 両国 vol.11」
2011年3月21日 東京・両国国技館
同行者=なし

東北大地震への義援金を募るということだそうで急遽行ってみる。
3月20日の別団体は両国開催中止を決めたし賛否両論がある中での開催。
やはりこういう状況下、客の入りは悪い。
しかしロビーで選手たち自身が募金箱を持って義援金を集めていて
その熱い心は嫌が応にも通じる。
おいらはまずKENSOの募金箱に入れた。
KENSOはきちんとした言葉で「ありがとうございます」と言ってくれた。
次いで諏訪魔のところへ行った。諏訪魔も丁寧に「ありがとうございます」と言ってくれた。
休憩時間には渕さんのところへ行った。もちろん3回とも少しながらもお金を入れた。
西村、試合のなかった菊タローらの顔も見えた。


↑義援金を募る渕、西村、カズ。

KENSO、諏訪魔、渕さん。
みんなおいらの目を見て「ありがとうございます」と言って握手をしてくれた。
「頑張ってください」そう返した。
諏訪魔の手は大きく、渕さんの笑顔はやさしそうだった。



試合前、震災でお亡くなりになった方のために選手がリングを囲んで1分間の黙祷が捧げられた。
試合前のMCはVM。休業中の「カス野郎さん」ヤッシーも登場して東北に元気を発信。



節電への配慮かいつもの紹介VTRはいっさいなし。
場内の暖房もカットされているようで足元が冷える。
まあ・・・仕方がない。
殆どの選手が腕に黒い喪章をつけてファイト。

それからデジカメに使うため昨日からコンビニなどで乾電池を探していたがどこも品切れ。
何とか売ってるところを見つけて確保したが、今度はデジカメ自体の調子が悪くて
ズームの負荷に耐えられない状態。そのため今回は写真が少ないことをお詫びします。

【第6試合・鈴木、船木vsライガー、永田】
この日一番の注目カード。
またしても全員新日本のタッグマッチが全日本で実現。
ライガーは白のコスチュームで登場。
新日勢見るのは久しぶりだな・・・。
ライガーと船木でスタート。グランドの攻防から船木のキック。
永田登場、船木とキック合戦。永田のキックが力強い。体重差か?
みのるが永田にちょっかいを出す。永田エルボーで応戦。
みのる張り手からキック。座った状態の永田にロープに飛んで胸板キック。3発目はフェイント効かす。
みのる早くも卍。



永田逆襲、キックからアームロック。5分経過。
みのる、スリーパー。
ライガー入って永田と二人でみのるにキック攻撃。
ライガー、コーナーのみのるにダッシュしての掌底攻撃。
船木とライガーになって船木キック攻撃。
船木と永田になってナガタロック。みのるがカット。
みのると船木、二人で永田にローキック攻撃。
永田、船木にエクスプロイダ―狙うも船木ネックロック。
しかし永田、エクスプロイダ―を決める。
みのるビッグブート、船木ハイキック。
永田、船木にバックドロップ、これが決まって永田が船木から3カウントを奪う。

意外にも短時間決着となった。ライガーが負けるんじゃないかと思ったけど失礼。
船木は新日勢と握手するが、みのるは大暴れ。セコンドを蹴っ飛ばす。
船木はそんなみのるを尻目にリングを降りて退場・・・
と思ったら、回り込んでリングに上がる階段をリング上に投げ込む!(笑)
船木も相当怒ってる!

いやー、永田が強さ見せました。
でもどうやら第2章があるらしい・・・。

【第3試合・ベイダ―組vsVM】
ホントはVMのチャリティーサイン会に行きたかったんだけどブースが見当たらなくって・・・。
んでVM登場後、まず浜が単独で登場。
だけど・・・コスチュームがベイダ―と同じ(笑)。
昨年末のファン感謝デー以来ものまねレスラーと化してしまったか?
その後ベイダ―の実子ジェシー・ホワイトを従えてベイダ―登場。
入場曲はもちろん、懐かしのレインボーの「アイズ・オブ・ザ・ワールド」!
そしてベイダ―、あの宇宙人みたいなデザインの甲冑を装着しての登場!
フェンスを引っ張って観客を威嚇。
長い長い場外パフォーマンスで、曲が1回終わっちゃった(笑)。
そのあとリングインしたベイダ―は、甲冑を置いて手で観客を煽る。
ブッシュー!と甲冑から白煙が噴きあがる往年のパフォーマンスを披露。
いやー、またベイダ―が見れるとは思いませんでした。
ベイダ―まで出てきたらまた全日の新日化に拍車がかかるなあ(笑)。

試合は中盤ホワイトが捕まりっ放しだったが
ベイダ―が腕パンチ、パワーボムで圧倒、MASADAにフォール勝ち。
この後ベイダ―「ガンバッテ―」とアピールするが
そのあとの英語のスピ―チが長い長い、しかもわからん。
自分の息子がWWEに入る、みたいなこと言ってたような。
でも久々のベイダ―、強かったです。あの腕パンチは健在。



【メイン・三冠ヘビー級選手権・ 諏訪魔vsKENSO】



KENSOはリングインするとコーナーに上がり
手をヒコ―キポーズのように広げてビミョーにからだを曲げるポーズでパフォーマンス。
・・・どういう意味のパフォーマンスなんだろうか?
ロックアップからスタート、KENSOクリーンブレイク。

バックの取り合いは諏訪魔が制する。諏訪魔フルネルソン。
5分、KENSO左手からの張り手連発、しかし諏訪魔一発で返してKENSOダウン。
諏訪魔のロープに飛んでの体当たりをKENSO、ロープを引っ張ってかわす。
場外に落ちた諏訪魔にKENSOプランチャ。場外戦でフェンス叩きつけ。
KENSO再びプランチャ。そのあとエプロン走ってダイビングしての体当たり。
その後リングインして再びコーナー上で変なポーズのパフォーマンス。
KENSO、リングインしようとする諏訪魔にキック。
京平レフェリーに「わたしは何もやってませんよ!」今季のネタを披露。
KENSO3度目のプランチャ、これは失敗。その隙に諏訪魔リングイン。
KENSOもリングインして10分経過。

KENSO、先の自爆で右足を痛めたか、そこを諏訪魔に蹴られる。
両者立ちあがって体当たり合戦。
諏訪魔はまだ全然余力があるが、KENSOは膝に手をやるお疲れのポーズ。
そこで腰の紐が落ちそうになり直すKENSO。緊張感がそがれる。
諏訪魔への体当たりが通じず、奇声を発するKENSO。

KENSOの騙し討ち的キックをキャッチした諏訪魔がアンクルホールド。
ロープに逃れようとするKENSOを中央に引っ張る諏訪魔。
しかしKENSO何とかロープブレイク。
KENSO張り手、諏訪魔キック。
KENSOの張り手に対し、諏訪魔痛そうな感じをさせない。
諏訪魔がロープに飛んで戻ってきたところ、
KENSOが紐でキャッチして首絞め。15分経過。

コーナーで再び紐での首絞めをやった後、
KENSO紐を腰に戻す。
KENSO、諏訪魔の足を取ってサソリ固めの体勢。
しかし・・・なぜかサソリが決まらない。
諏訪魔が粘っているようでもなく、KENSOが掛け方知らない?
しかたなく諏訪魔の腕を取るKENSO。

この辺から何だか試合がダレ気味になり、客のヤジも飛ぶ。
「猪木呼んで来い」
「明るい未来が見えないぞ」

KENSO張り手、ロープワークからビッグブート。諏訪魔ダウン。
KENSO、ブレンバスター狙い、諏訪魔粘って掛け合い、諏訪が投げる。
諏訪魔ラリアートからベリートゥーベリー。KENSOの腰の紐が取れる。20分経過。

試合は段々と諏訪魔のパワー&スタミナが大局を占める展開となってゆく。
諏訪魔アバランシュホールド、カウント2。
KENSO、紐を反対側に放り投げ、京平レフェリーが紐の方に目をやった一瞬、
諏訪魔に・・・急所蹴り(笑)。まあインサイドワークがうまいっていえばうまいが、
もうそういう姑息な手段を使わなければ諏訪魔に勝てない、って感じが見える。
KENSO、ラ・マヒストラル連発でフォール狙い、
2回目のカウントがきわどく諏訪魔一瞬ピンチ。
諏訪魔ラリアート、KENSOかわしてスピアー、しかし力感がいまいち。
続いてのニードロップも迫力に欠ける、お疲れか?

KENSO、腰の紐をはずしてかざすと、レフェリーに渡す。もう使わないってこと?
KENSOビッグブートからバックドロップ2発、さらにKENSOチョップ連発。
しかし諏訪魔のダブルチョップでひっくり返る。
諏訪魔チョップ連発、力感が違う。25分経過。

KENSOバックドロップ、両者ダウン。
諏訪魔ヘッドバット!投げっ放しジャーマン。
さらに固めるジャーマン、カウント2。
諏訪魔猛攻、ラリアート。KENSOずるずると崩れる。
諏訪魔再びラリアート、KENSOに立て、と催促。力量の差が見える。
諏訪魔腕パンチ連発、裏拳的腕パンチ。カウント2。
諏訪魔バックドロップ、ラリアートから持ち上げてラストライド。
腹を乗せてがっちり固めてカウント3。

諏訪魔が三冠防衛。
残念ながら途中からパワー、スタミナ、引き出しの差が歴然となり
諏訪魔が猛攻を始めるまで中だるみになってしまった。
どっしりと相手の技を受けて、重量感たっぷりに自分も攻める諏訪魔に対して
姑息な攻撃や紐というアイテム、変なポーズなどで真っ向から戦わないKENSOでは
この団体におけるメインエベンターとしての資質の差までが見えてしまった感。
それでも最後は豪快な攻撃で締めて試合を成立させた諏訪魔は立派。

【フィナーレ】
諏訪魔がマイクを持ち、この状況で会場に足を運んだ観客に礼の言葉、
それから震災の犠牲者の方々へのお悔やみの言葉、
被災者の方々へのお見舞いの言葉を述べる。
そして全日本プロレスの終わらぬ被災地への支援を表明。
次期シリーズチャンピオンカーニバルの優勝を誓うと、
ドーリング&KONOの世界タッグ王者チームの二人がマイクを持って乱入しアピール。
そこに大森が上がってきて「もっと全日本で暴れさせろや!」とカーニバル参戦をアピール。

船木登場!「去年は決勝で負けてしまいましたが、今年は優勝を狙います」
浜、船木からマイクを受け取って「昨年は三冠王者として参加しましたが不本意でした」
そして鈴木みのる登場!「お前ら勝手なこと言ってんじゃねーよ、一昨年優勝したのは誰だ?
去年優勝したのは誰だ?春の全日本を制するのはこの俺、鈴木みのるだ!」

通路に永田の姿が!えー!CCに出るのか永田!リングイン。
「お前ら、もっと面白いプロレスを見たいか。
ならば今ここで参戦表明してやる、
春のニュージャパンカップ優勝者・永田裕志が今年のカーニバル参戦するぞ!」
新日本の永田が参加表明!巻き起こる永田コール。
そして場内アナウンスが。登場はしなかったがあるレスラーのコメントが読まれる。
何とプロレスリング・ノアの秋山準、参加宣言!
すごいメンバーがそろいましたチャンピオンカーニバル。
これならもうちょっと大きい会場でやってもいいんじゃないですかね。

と次回予告はここまでで・・・。
諏訪魔が「今日リングで戦ったレスラー、全員リングに集まって下さい」と呼びかける。
チャリティーサイン会を開いたVMも、リングインこそしなかったがエプロンまで上がってくる。
そして・・・「がんばれ!東北!!」と大書された布を真ん中にして被災地を激励(扉の写真)。
BGMは懐かしの大事MANブラザース・バンドの「それが大事」負けないこと、あきらめないこと、逃げ出さないこと、信じること・・・
これはぴったりの選曲ですね、相変わらず全日本の選曲者はセンスいい(誰なんだ?)。リバイバルヒットするかも。
感動的な応援メッセージの発信で幕。
こういう時プロレスって意外に強いジャンルじゃないでしょうか。
レスラーの被災地への熱いメッセージ、この夜確かに感じました!

【第5試合・武藤vs大地】
橋本信也の遺児・大地が名曲「爆勝宣言」で入場。
試合は時折大地がキックで攻勢に出るが
その都度武藤がドラスク、低空ドロップキック、足4の字などの足殺しコース。
大地STF、掟破りのシャイニングなども駆使するが
最後は武藤の「やるのか!」コーナー上からのムーンソルトで決着。
年齢は高校卒業したばかりだしさすがのサラブレッドもまだまだです。
もう少し背が伸びて体も太くなれば期待できそうな感じ。
破壊王の実子、ともなればプロレス界の貴重な宝です。
武藤の、被災者と合わせた激が飛ぶ。

【今日のゾディアックさん】
日の丸をマント代わりに入場。



早くも「ゾ、ディ、アッ!」のパフォーマンスを出す。
試合は・・・コーナーの相手への突進などが目立ちました。
試合後は日の丸を掲げて被災地にメッセージを配信。

【その他】
アジアタッグは大日本勢のパワー攻撃に征矢・真田が完敗。
大日本勢のパワー攻撃にはある意味驚嘆。
二人揃ってのアルゼンチン・バックブリーカーや
相手、味方をムカデ競走みたいな並びで投げるジャーマンなど。
パワー自慢の征矢が、ラリアート合戦で打ち負けるシーンも。
よほどの策がないとリターンマッチ勝てないのでは。
大日本勢は練習が同じなせいか、特に後ろから見るとよく似た体格で
何だかブル―ザ―&クラッシャーを連想しました。

まあ先にも述べましたがこの時期の開催に賛否両論はあると思いますが
スポーツ選手やアーティストは自分の土俵で勝負するしかないわけで
客の入りはぜんぜんでしたけどメッセージ性ということでおいらはこの大会支持します。

(2011.0321-0327)

全日本プロレス3.21プロレスLOVEin両国vol.11製作委員会
「2011プロレスLOVE in 両国 vol.11」
2011年3月21日 東京・両国国技館
観衆8000人(主催者発表)

1.30分1本勝負
○宮本和志、渕正信(片エビ固め、5:08)ゾディアック、中之上靖文●
*ブレンバスター。

2.30分1本勝負
○KAI、カズ・ハヤシ(片エビ固め、8:56)BUSHI、大和ヒロシ●
*フロッグスプラッシュ。

3.30分1本勝負
○ビッグバン・ベイダー、ジェシー・ホワイト、浜亮太(エビ固め、12:16)TARU、レネ・デュプリ MAZADA●
*パワーボム。

4.アジアタッグ選手権試合60分1本勝負
○関本大介、 岡林裕二(大日本プロレス)(ジャーマン・スープレックスホールド、32:51)真田聖也、征矢学●
※大日本組が第85代王者。

5.スペシャル・シングルマッチ30分1本勝負
○武藤敬司(片エビ固め、10:18) 橋本大地●(ZERO1)
*ムーンソルトプレス。

6.スペシャル・タッグマッチ30分1本勝負
○永田裕志、獣神サンダー・ライガー(新日本プロレス)(バックドロップ固め、8:26)鈴木みのる、船木誠勝●
*バックドロップ。

7.世界ジュニア・ヘビー級選手権試合60分1本勝負
○稔(腕ひしぎ逆十字固めによるレフェリー・ストップ、22:05)近藤修司●
*第29代王者が初防衛。

8.世界タッグ選手権60分1本勝負
○KONO、ジョー・ドーリング(エビ固め、21:15)太陽ケア、 大森隆男●
*スパイラル・ボム。第58代王者組が初防衛。

9.三冠ヘビー級選手権試合60分1本勝負
○諏訪魔(体固め、29:25) KENSO●
*ラストライド。第43代王者が3度目の防衛。



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