No.421 全日本プロレス「2011チャンピオンカーニバル」(3日目) 船木、殺気のハイキックで永田に雪辱。

全日本プロレス「2011チャンピオンカーニバル」(3日目)
2011年4月10日 東京・後楽園ホール
同行者=なし

開始前、場内を「永田」と書かれた紙のコピーを持って
「永田選手のファン、いませんか〜?」と言いながら徘徊する永田ねーちゃん。
2011チャンピオンカーニバルは2日目、KENSOが初日のみのる戦で脳しんとうを起こし欠場、以後全戦不戦敗。
三冠王者・諏訪魔が新日本プロレスの永田に完敗。
2ブロック制リーグ戦は混沌。

【メイン・公式戦・船木vs永田】
3・21両国のタッグマッチでは船木が永田にフォール負け。
船木の雪辱に期待。
永田入場、声援が高い。船木はそれ以上に声援が高い、期待の高さがうかがわれる。



組むとすぐグランド。
船木がレッグロック。スタンドで差し手争い、永田グレコ出身なのでか強い。
永田が挑発的にローキック。船木も返す。船木掌底連発。永田も張り手。
両者エキサイトして揉み合い。



アツくなった両者が揉み合いを続ける。和田京平レフェリーが割って入り両選手を冷静にさせる。
永田キック、船木キャッチして叩きつける。
倒した永田に船木キック、場外戦になってフェンス際で船木がキック、チョップ。
フェンスに振ろうとした船木を逆に永田が叩きつけて突進、ビッグブート炸裂で船木フェンスの外へ飛び出す。
リングに戻って永田アームブリーカー。倒れた船木にキック。



船木キック、永田ベリートゥーベリーからの腕ひしぎ逆十字。5分経過。
永田キックからアームロック、船木の腕にエルボーを落とす。
船木張り手、永田も返す。
揉み合いから永田が首投げ。アームロック。
スタンドで永田が再度アームブリーカーを仕掛けると、船木背後からスリーパー。
永田投げで返す。ロープワークから船木ソバットを決めてキックの連打。
倒れた永田を押え込む、カウント2。手を上げたところを船木がキャッチ、腕ひしぎ逆十字。
スタンドになってキックの攻防、永田エクスプロイダ―の構え、しかし船木ネックロックで返す。
永田も投げで返す。10分経過。

船木、永田の蹴りをキャッチしてアンクルホールド。
永田下から足を取って返して腕固め。



どうやら白目が出たらしい(扉の写真)。
スタンドに戻って永田が腕を取ろうとした時、船木ヘッドバット。
永田が船木の痛めている方の腕にキック。ブレンバスター、カウント2。
永田バックドロップ、これもカウント2。
スタンドで船木がハイキック、2発目が永田の顔面を捕え永田ダウン。
船木走り込んで押え込み、カウント3。
ほとんどノックアウト勝ちみたいな感じで船木が勝利!両国の借りを返した。
回復した永田と、船木が握手。「もう1回やるか?」みたいな感じで人差し指を示す。
殺気を帯びたクライマックスに場内も興奮。

しかし差し手争いとか揉み合いになると永田の強さは抜群。グレコの下地か。
試合も永田が支配していた感じで、改めて永田のプロレス的地力の高さを感じた。
船木は辛勝だったが、前日の諏訪魔の敗戦を払拭。全日本の看板を守った。
これで永田とはタッグ、シングルで1勝1敗。もう1回がありそう。


【セミファイナル・公式戦・真田vs秋山】
ノアの秋山準が武藤全日本に登場。リングが華やかになる。
秋山デスロックで真田の足攻撃。



さらにヘッドロック。ロープワークから真田ドロップキック。
場外戦、真田フェンスに叩きつけ。
リングに戻って秋山ネックロック、コーナーでブレイク。5分経過。
手四つから真田ブリッジ、ドロップキック。エルボー合戦。秋山勝つ。
秋山ニーリフト、キック。ランニングニーリフト。
秋山場外でエプロンで膝を固定してジャンプ、真田の頭部をフェンスに叩きつける。これは痛そう。
真田場外でダウン、カウント8でリングイン。10分経過。

秋山キックからパイルドライバー。カウント2。ダウンが取られてカウント8、真田。
秋山ランニングニーリフト、カウント2。秋山ストレッチプラム。



自ら解いてフォール。カウント2。
秋山、真田に「どうしたコラ!」と檄。張り手。
秋山二ー、キック、ビッグブート。
真田低空ドロップキックから胸にドロップキックで反撃。
真田コーナーワークからミサイルキック、カウント2。15分経過。

真田コブラツイスト、さらにテイクダウンして回転、ローリングクレイドル。カウント2。
真田バック転してのボディプレス、カウント2。
真田コーナーに登るが秋山に捕獲されて雪崩式ブレンバスター。
秋山ダッシュしてのニーリフト、カウント2。
秋山ネックロック、外してフォール、カウント2。
秋山エクスプロイダ―の構え、真田逃げて延髄斬りからバックドロップ、カウント2。
秋山のフルネルソンを真田外してジャーマン、カウント2。20分経過。

真田ダイビング自爆、秋山ブレンバスター、ニーリフト。いずれも2。
秋山エクスプロイダ―。2発目は股でクラッチするヴァージョン。これでカウント3。

格の違いもあり勝敗は見えていた感じだが
真田の粘りで好勝負になった。
最後は握手。


【第4試合・公式戦・諏訪魔vs浜】

意外にもこの組み合わせはあまり見たことがないなあ・・・。
レスリング対相撲(笑)。
下から潜り込んで足を狙う諏訪魔を、浜が上から押しつぶす。



コーナーにへたり込んだ諏訪魔に浜ヒッププッシュ狙い。諏訪魔エスケープ。
体当たり合戦。浜に軍配。浜、ロープ際でダウンした諏訪魔の腹の上に足で乗っかる。
諏訪魔場外。諏訪魔右腕痛める。浜、諏訪魔の右腕に集中攻撃。5分経過。
浜、腕をふんづける。腕にギロチンドロップ。浜の体重なら説得力ある攻撃。
さらにハッスルした浜、ごろりとスティーム・ローラー。カウント2。
しかし浜、ダイビングプレス自爆、諏訪魔復活。
ビッグブートからラリアート連発。しかし右腕が痛い。
浜、ベイダ―直伝(ちょくでん)の腕パンチ連発。
浜、コーナーの諏訪魔に突進、諏訪魔ビッグブートからドロップキック。
さらに足をキャッチしてアンクルホールド。浜ロープに逃げてブレイク。
スタンドで浜、コーナー突進から腕パンチ連発。
コーナーにへたり込んだ諏訪魔に今度こそヒップアタック。10分経過。
浜エルボードロップ、カウント2。
浜、コーナー使ったボディプレス失敗、諏訪魔再びアンクルホールド。
ブレイクで諏訪魔が腕パンチ、左からのラリアート。
再びアンクルホールド。
浜がロープに逃げようとするところを引きずって真ん中へ戻す。



たまらず浜ギブアップ、諏訪魔勝利。
試合後浜足を痛めたかリング上でシューズを脱がされてアイシング。
さらに肩を貸されての退場。場内から温かい拍手がわく。


【第2試合・公式戦・鈴木みのるvsドーリング】

対峙するとかなりな身長差。



ジョー、いきなりの背中パンチ。みのるダウン。
ジョー、キック、ストンピング。
みのる、脇固めで倒してナガタロック風。ロープブレイク。
ジョー、ビッグブート、ボディスラム。エルボードロップ。カウント1。
みのる、ジョーの足に低空ドロップキック。足にキック、レッグロック。
さらにアキレス腱固め。5分経過。

ヘイトがみのるに何やらクレーム。睨み合って何事か言っているみのるとヘイト。
稔がヘイトの背中を押す(笑)。
ジョー、リングに戻ってバックブリーカー風に持ち上げての叩きつけ。
ジョー、ボディスラムからストンピング。
ジョー、場外でみのるの腰をフェンス、エプロンに叩きつける。
リングに戻ってジョー、ヘッドバット、みのる1本足で返す。
ジョー、ロープ際でキック、10分経過。

みのるキチンシンク。コーナーでボディにパンチ、キック。
張り手からコーナーに振ってビッグブート。
ジョーを倒して胸にキック。
みのる卍固め。ジョー、パワーではずす。
ジョー、ブレンバスター。カウント2。
ジョー、持ち上げて叩きつけ。カウント2。
みのるスリーパー、ジョー持ち上げて叩きつける。
ジョー、エルボードロップ、カウント2。
ジョー、ラリアート、みのるかわしてエビに丸めこむもカウント2。
みのる、ヘイトに気を取られたスキにジョーがラリアート。
2発目も決める。カウント2。15分経過。

ジョー、スパイラル・ボムの体勢で持ち上げる。
みのる空中で体を入れ替えてスリーパー。
さらにバックを制してゴッチ式パイルドライバー。



これでカウント3。
攻防が意外に面白く見られた。外国人相手でも面白い試合が作れるみのるに感心。


【第1試合・公式戦・大森vs KONO】

大型日本人同士の対戦。
序盤はパンチ、キックの交錯。
場外戦、セコンドのVMがうまくレフェリーを引きつけている間に
KONOが椅子攻撃。
KONOエプロンで大森にスリーパー、そのまま引きずりこむ。5分経過。

KONOエルボードロップ、カウント1。
KONO執拗なスリーパー攻撃。



大森、カウンターのスリーパーを後ろ抱きにしてバックドロップで逆転。
ビッグブートの打ち合いから大森フライング二―ルキック。カウント1。
大森ネックブリーカーからアックスギロチン。しかしKONOはずす。
大森アックスボンバー、しかしKONO腕でブロックして飛びつき逆十字。10分経過。

ロープブレイク、KONO抱えての膝蹴りからロープを使ったジャンピングニー。
さらにニーリフト。コーナー上に上がるがそこに大森がアックスボンバー。
大森アックスギロチン、カウント2。
立ったKONOの後頭部にアックス。さらに正面からのアックスボンバーが決まって3カウント。
大型対決は大森が勝利。

リーグ戦公式戦のシングルが多くて面白かったが、やはり船木対永田戦がよかった。
だけど日曜だっていうのに観客が少なかったのが残念。都知事選やお花見とダブったか。

【東日本大震災義援金】
トイレの脇でVMが義援金募っていたので募金しました。
スーパー・ヘイト、TARU、稔と握手。
慣れないことやってるせいか何かぎこちなかったのがかえって微笑ましかったです。
でもTARUは偉いよ・・・。

(2011.0410)

全日本プロレス「2011チャンピオンカーニバル」(3日目)
2011年4月10日 東京・後楽園ホール
観衆1700人=主催者発表

1.Aブロック公式戦30分1本勝負
○大森隆男(SMASH)(片エビ固め、12:19)KONO●
*アックスボンバー。

2.Bブロック公式戦30分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)(体固め、16:09)ジョー・ドーリング●
*ゴッチ式パイルドライバー。

3.30分1本勝負
○太陽ケア、BUSHI(片エビ固め、14:34)カズ・ハヤシ、征矢学●
*TKO34th。 KENSOが脳しんとうでドクターストップ。リーグ戦は太陽ケアの不戦勝。

4.Aブロック公式戦30分1本勝負
○諏訪魔(アンクルホールド、12:25)浜亮太●

5.Bブロック公式戦30分1本勝負
○秋山準(プロレスリング・ノア)(体固め、22:05)真田聖也●
*エクスプロイダ―。

6.Aブロック公式戦30分1本勝負
○船木誠勝(体固め、13:07)永田裕志(新日本プロレス)
*ハイキックから押え込む。


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