No.425 諏訪魔と永田のバックドロップ合戦。全日本プロレス「2011プロレスLOVE in 両国 vol.12」
全日本プロレス「2011プロレスLOVE in 両国 vol.12」
2011年6月19日 東京・両国国技館
同行者=なし
【メイン・三冠ヘビー級選手権・
諏訪魔vs永田】
生粋の全日育ちと新日育ちとが戦うから何だか対抗戦みたいな感じ。
永田が入場するとブーイングも飛ぶ。
諏訪魔ヘッドロックから。ロープワーク、体当たり。
永田キック、アームロック、張り手。
5分経過、両者張り手、エルボー。
諏訪魔コーナーに振ってラリアート。
両者相手の胴をクラッチ、投げの体勢。
激しいもみ合い、両者熱くなってしまって
レフェリーの和田京平が割って入って両者を冷静にさせる。
諏訪魔腕のサポーターをはずして投げ捨てる。
永田キック、諏訪魔エルボー、張り手合戦。
諏訪魔ブレンバスター。諏訪魔キックからボディスラム、エルボーを落とす。カウント2。
諏訪魔変形のフェースロック。永田ロープブレイクから場外。
諏訪魔追ってフェンスに叩きつけ。10分経過。
諏訪魔逆片エビ固め。スタンドで膝蹴り。コーナーに振るが永田膝蹴り。
永田キック連発からショルダー式のアームブリーカー。
永田エルボー。2度目のアームブリーカー。
ショルダースルーの永田に諏訪魔キック。
バックの取り合いから永田脇固め、ロープブレイク。
15分経過、3回目のアームブリーカー炸裂。
さらに4回目。諏訪魔キャプチュード。
ロープワークで諏訪魔ショルダーアタック。
バックの取り合いからベリートゥーベリー。
永田のドロップキックスカしてアンクルロック。
永田、逆に下から足を取ってナガタロックU.
それをさらに諏訪魔が抜けてアンクルロック。
諏訪魔、永田の足を肩に担いでレッグブリーカー。
永田、体を入れ替えてコーナーダッシュ、ジャンピングニー。
永田、ブレンバスターの体勢から横にひねって落とす。20分経過。
永田、ブレンバスター、エクスプロイダ―。カウント2。
諏訪魔ジャーマン気味の投げ。
永田キック、ロープワークで走ったところを
諏訪魔がキャッチしてベリートゥーベリー。
諏訪魔、ラリアートで永田を場外へ落としてダイビングアタック。
諏訪魔、ロープ際でラリアート連発。カウント2。
諏訪魔、アバランシュホールド。カウント2。
諏訪魔のリフトアップを永田バックに逃げるとテイクダウンさせて腕固め。
ビジョンには白目!
諏訪魔にじり寄ってロープブレイク。25分経過。
永田スタンドでハイキック。
そしてバックドロップ、カウント2。
諏訪魔もバックドロップ。
永田ジャンピングニー、諏訪魔そこを捕まえてラストライド。
だがカウント2。諏訪魔ドロップキックからジャーマン。カウント2。
諏訪魔バックドロップ、だが永田これを空中で体をひねって潰してシャイニングウイザード。
張り手合戦。諏訪魔のすごいのが1発入ったらしくレフェリーがあわてて割って入る。
これで永田ダウン。しかし永田ハイキック。諏訪魔耐えてラリアート。
さらに諏訪魔バックドロップ。これで固めてカウント3、諏訪魔が防衛。
両者1回ずつバックドロップを出して、最後は諏訪魔のもう一度で決着。
しかしバックドロップに行く過程でのドラマが希薄だった感じ。
同じ必殺技合戦となるとオープン選手権でのデストロイヤー対草津みたいに
両者決まらず終いで最後は別の技、ってことになってしまうのかも知れないから
この日はバックドロップで決まってよかったかも知れない。
また昨年の同会場での諏訪魔対鈴木みのる、
横浜での諏訪魔対船木に比べるとやや緊迫感に欠けた試合だったと思う。
CCで1回やってしまったからか?
握手はなし。永田無念の表情で帰る。最後は諏訪魔のマイクで締め。
【セミファイナル・世界タッグ王座決定戦】
曙と浜の「SMOP」は北島三郎の曲で入場。顔にはゴーグルが。ムタの毒霧対策?
KENSOさんは・・・
わざわざ四方のコーナーにあがって例の飛行機ポーズ・・・。
相手チームの側のコーナーでやる時は緊張感なく曙の横を通ってコーナーへ上がる。
で、ムタも登場。
何だか距離感を感じるムタとKENSO。
KENSO、ムタに握手を求める。
ムタ、応じようとするが・・・突如曙に突進して毒霧!
ゴング鳴る。
浜、ムタとKENSO二人にラリアート。
浜、曙とツ―プラトン攻撃をKENSOに仕掛ける。
サンドイッチ体当たり。
リング下で凶器を探すムタ。リングの下に入り奇怪な行動。
浜、KENSOに尻プッシュ。さらにオットー・ワンツのスティーム・ローラー(これ最近よく見せる)。
カウント2。曙に代わってエルボードロップ、カウント2。曙、KENSOにショルダークロー。
さらにスリーパー。浜に代わるとKENSOラ・マヒストラルみたいな動き(ちょっと違うような感じ)
で押え込む。カウント2。曙入ってムタに突進、ムタを場外に落としてKENSOにダブルの攻撃。
ムタ、KENSOにタッチ、曙を場外に落とす。場外で凶器、椅子攻撃。
ムタ、リング内に椅子を投げ入れて中でも曙に椅子攻撃。
さらにムタ、毒霧。しかし曙がゴーグルをつけたため通じず。
さらに浜に交代、浜もゴーグルでムタの毒霧をディフェンス。
↑ゴーグルつけて攻撃の浜ちゃん。
ムタ、SMOPのダブル攻撃受ける。
しかしKENSOが浜の背後に忍び寄り、後ろからゴーグルを外してしまう。
そこにムタが毒霧!今度は決まって浜の顔が染まる。
KENSO、曙を場外に落としてダイブ。その隙にムタが浜をSWで料理。
妙な組み合わせのチームが世界タッグ王座奪取!しちゃった・・・。
KENSOはマイクを取ってアピール
「%E9%88%B4%E6%9C%A8%E5%81%A5%E6%83%B3、情熱を持ってー!」
そこへムタが毒霧!
KENSOぶっ倒れて動かず!
一人で退場してゆくムタ。
KENSO動かず、レフェリーが介助、ようやく立ち上がって退場。
試合のテーマとしてはムタの毒霧がどうなるか、毒霧をSMOPがどうするか、で
SMOPがゴーグルで毒霧を防御、っていうのはまあ面白かったですが、
最初っからゴーグルつけて入場するとネタ読まれちゃう。
試合の途中から出して装着した方がサプライズ感あるしよかったと思う。
だけど最後の「KENSOがマイクでしゃべっているところへ毒霧、でKENSOが失神」
ってのはKENSOのバッタリがコント見てるみたいで
何だかコメディみたいで緊張感ゼロ。
タイトル戦でやらなくてもよかったのでは?
ってか、このチーム王者になっちゃったから、どっかで次があるってことですよね。
【第6試合・船木vs京太郎】
元パンクラス王者対K-1ヘビー級王者の対戦が全日本プロレスで実現!
・・・っていにしえの異種格闘技戦のテイストが味わえるもんかと結構期待してましたが、
京太郎はグローブなしの素手で登場、
この時点で「格闘家がやるプロレス」って基盤が見えちゃったような感じがして
どうかな、って感じ。
両者キックで牽制。ヘビー級の京太郎の方が大きい。
京太郎、張り手からハイキック。
船木、蹴り足を掴んでテイクダウンさせマウントポジション。
ブレイク後スタンドに戻るが船木足関節。ロープブレイク。
船木キック。京太郎、蹴り足をキャッチしてキャプチュード。
キックから首投げ、ロープに走ってランニングキック。
さらに船木の胸にハイキック。
京太郎がこういうムーブをすることからしてもう異種格闘技戦じゃなくってプロレスって感じ。
京太郎のキックで船木場外へ落ちる。
エプロンの船木を場外へ落とす京太郎。
しかし船木、エプロンで蹴り足をキャッチしてエプロンでぶら下がりの足関節。
さらに場外戦。京太郎、場外でキック連発、リングイン。
京太郎、キックからボディスラム。カウント1。5分経過。
京太郎、ロープワークの体当たりからカポエラキック、船木ダウン。
張り手合戦、京太郎膝蹴り、船木ダウン。
京太郎、コーナー上からミサイルキック、カウント2。
さらに逆片エビ。船木ロープに逃げる。
京太郎、キックから張り手。
船木ソバットから抱えてアバランシュホールド。
京太郎上になるも船木下から三角絞め。
京太郎、持ち上げて叩きつける。
しかし慣れないリフトアップが続いたせいか京太郎お疲れ気味。
船木、京太郎のミドルをキャッチしてバックドロップ。
すかさず腕ひしぎ逆十字。さらにギロチンのように足を京太郎の顔面に落とす。
さらにスタンドに移行してチキンウイング・フェースロックの体勢。
必死にロープに手を伸ばす京太郎だったが、
船木固めるとテイクダウンして胴締め式を敢行。
京太郎あえなくタップで幕。
・・・まあ最後は握手して終わりでしたが
そうですね、新日での武蔵対柴田みたいな試合を期待していたんですが
グローブ装着なしってことは顔面パンチなし、ってことで
緊張感なしの格闘家相手のプロレスに終始してしまいました。
京太郎のキック、プロレス技を受けまくった船木も、
試合を成立させたという点では正しいですが、いつもの凄味がまったく見られませんでした。
まあヘーシンクを日本側に入れてタッグを組んだ馬場と
いきなりルスカと格闘技世界一決定戦を行った猪木、
マッチメークとか船木うんぬんというより
そういう社風みたいなものを感じましたね。
京太郎はプロレスデビュー戦としては船木相手によくやった方ですが
長島☆自演乙みたいにK-1ファイターがFEGの試合スケジュールがままならないために
プロレスでギャラ稼いでいるってところに逆に隔世の感というか悲哀というか逆転現象というか
そんなこと考えてしまって
FEGの弱体化がプロレス界にまで影響していると考えると複雑な思いでした。
【第2試合・鈴木みのるvs渕】
毎度ですがゴッチ
門下同士のシングルマッチが全日で実現。
鈴木はいつものように「風になれ」で入場。
入場してくる渕をタオルで攻撃して挑発。
和田京平レフェリーが制止しようとするところを渕がTシャツを着たままドロップキック。
ここでゴング、渕、場外戦。フェンスに鈴木を叩きつける。
リングに戻ると鈴木の逆襲。クロー、キック、ネックロック。
エルボー、膝蹴り。さらにアキレス腱固め。
京平レフェリーの制止に鈴木「うるせえんだよ!」と怒ると
渕バックからパンチ。レフェリーも「行け!」と渕に激(笑)。
渕コーナーワークからチョップ連発、鈴木胸で受ける。
渕リフトアップしてボディスラム・・・ところが鈴木がスルリとバックに降りてスリーパー。
渕体を入れ替えてスモールパッケージ。カウント2。
さらにもう一度、これも2。
3度目を狙うと鈴木ネックロックで捕獲。
そしてゴッチ式パイルドライバー。これでカウント3。
渕が握手を求めると、鈴木応じる振りしてキック!
性の悪さを見せつける。
【その他】
ジュニアヘビー級王座決定戦は若手のKAIが勝利。
アジアタッグは前回と同じような技、展開になりましたが征矢が粘りを見せて
大日本組から真田・征矢組が奪回に成功。
CC決勝進出以降の真田の売り出しが成功した、と言うべきでしょうか。
それから次の日の新聞で知ったのだが
鈴木みのるがこの日で契約満了。次は新日本に上がるらしい。
和田京平レフェリーがこの日のメインで全日退団。
以前より取締役からはずれ、専属契約もなくなり、つまりは冷遇されていたよう。
それが平井控室殴打事件絡みの発言で一気に武藤からギロチン宣告されたそう。
今後はフリーのレフェリーとしての道を進むらしいが、
武藤との確執があるらしく少なくとも全日再登場はない感じがする。
まあ社長の武藤としてはレフェリーなのに給料が高い(推測だが)という部分で
じわじわとリストラの根を生やしていった感じがしないでもない。
だけど、京平レフェリーは全日には必要な人材だったと思う。
VMも強制解散させられたそうだし、みのるも契約満了。
全日の風景が変わりつつある。
大きい写真はこちら
(2011.0619-0626)
全日本プロレス6.19プロレスLOVEin両国vol.12製作委員会
「2011プロレスLOVE in 両国 vol.12」
2011年6月19日 東京・両国国技館
観衆8000人(主催者発表)
1.30分1本勝負
○BUSHI、 宮本和志(片エビ固め、5:16)大和ヒロシ、中之上靖文●
*火の鳥スプラッシュ。
2.30分1本勝負
○鈴木みのる(体固め、5:35)渕正信●
*ゴッチ式パイルドライバー。
3.30分1本勝負
○大森隆男、太陽ケア(片エビ固め、7:48) ジョー・ドーリング、レネ・デュプリ●
*アックスボンバー。
4.世界ジュニア・ヘビー級選手権王座決定戦時間無制限1本勝負
○KAI(片エビ固め、25:41)近藤修司●
*フロッグスプラッシュ。勝者KAIが第30代世界ジュニア・ヘビー級王者となる。
5.アジアタッグ選手権試合60分1本勝負
○真田聖也、征矢学(片エビ固め、21:22)関本大介、 岡林裕二●(大日本プロレス)
*ムーンサルト。真田・征矢組が王座奪回、第86代王者。
6.スペシャル・シングルマッチ45分1本勝負
○船木誠勝(胴締め式チキンウイング・フェースロック、9分57秒)京太郎●
7.世界タッグ選手権王座決定戦時間無制限1本勝負
○グレート・ムタ、KENSO(体固め、8:54) 曙、 浜亮太●
*シャイニング・ウイザード。ムタ、KENSOチームが第59代世界タッグ王者となる。
8.三冠ヘビー級選手権試合60分1本勝負
○諏訪魔(バックドロップ固め、30:13)永田裕志●(新日本プロレス)
*第43代王者が4度目の防衛。
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