No.426 スターダム後楽園初進出、赤いベルト・白いベルト、初代王座は誰の手に?
スターダム「STARDOMxSTARDOM2011 〜高橋奈苗デビュー15周年記念試合〜」
2011年7月24日 後楽園ホール
同行者=なし
いよいよスターダムが後楽園初進出、ということで行ってまいりました。
ゆずポンはもちろんのこと、期待の大型新人・美闘陽子がどのような成長を遂げているか、
あるいは総合でも活躍中の格闘クイーン・長野美香がどんな試合を見せてくれるか、
いろいろ見どころがあると思うと期待が高まります。
【高橋奈苗デビュー15周年記念セレモニー】
納屋、堀田、前川など全女OGが花束を渡す。
「キッスの世界」のチームのダンスシーンも。
しかし高橋、ものすごくシェイプアップしました。
もう「極太」なんてどこにもない。パフェとかスイ―ツ食うのやめたのだろうか。
【第3試合・長野vs美闘】
お互い間合いを取りながらの静かなスタート。
美闘は距離を取っての打撃戦(というか蹴り)、
長野は組んでグランドに持ち込んでのサブミッションを狙っている。
見合いながらも長野が2度両足タックルを決める。
緊張感が高まる。キック合戦から長野が足を取ってのグランド。
長野レッグロック。
美闘脱出してキャメルクラッチ、ドロップキック。
長野飛びついて腕ひしぎ逆十字、さらに胴締めスリーパー。
↑両者白のコスチュームでわかりづらいけど、青いベルトの方が美闘、セパレートでお腹出してる方が長野。
長野、ダブルアームスープレックスの体勢から前に落とす。
バックの奪い合いから長野ジャーマン、ダウンした美闘に4点膝。さらに腕ひしぎ逆十字。
美闘パワーで持ち上げて叩きつける。カウント2。
蹴りの空振りが目立つ美闘に対して間合いの取り方が絶妙な長野。
美闘蹴り失敗、長野飛びつき腕十字を狙うが失敗。
美闘の正面からの蹴りが入って長野後退、美闘コーナー釘づけのジャンピングニー。
しかし長野繰り返し飛びつきから引き込んでの十字を狙う。5分経過。
美闘ブレンバスター。しかし長野俵返しから腕十字。ロープブレイク。
長野さらに飛びつきからの引き込みを狙うが逆に叩きつけられてカウント2。
長野、美闘のキックをキャッチしてアンクルホールド、ロープブレイク。
スタンドで唐突に美闘の前蹴りが当たって長野後退、
コーナーで美闘のキックが頭部に決まって押え込み、カウント3。
美闘が決勝進出。
・・・だけど技が蹴りに集約し過ぎ。
その蹴りも何だかスピード感に欠けるし空振りは多いしで
帰りの電車の中の二人組が言っていたように
いっそのこと蹴りは封印してプロレス的スキルを磨いた方がいいのではないかと感じた。
対する長野の格闘スキルは高いもので
グランドならずとも試合全体をコントロールしていたのは間違いなく長野の方。
飛びつきからの引きこみやグランドでの動き、見ごたえありました。
↓この写真の亀になる美闘の恐怖の表情が長野のグランドの実力を物語っているのでは。
でもストライカーとサブミッションの総合格闘技的な試合として見たら面白かったですよ。
【第4試合・高橋vマルチネス】
マルチネスは全米15冠っていう触れ込みですが、
そもそも女子王座がアメリカに15以上もあるのでしょうか、などと考えて見る。
腕、背中、腰と体中にタトゥーが入ってて、しかも男顔。
セクシーというよりはこええオバハンって感じ。
序盤エルボー合戦、高橋ドロップキック。
マルチネス、グランドでメキシカンストレッチ。
マルチネス、コーナーでハイキック。高橋体当たり。5分。
エプロンでのラリアートから場外戦。
マルチネス、場外でパワーボム。さらに椅子攻撃。
高橋カウントぎりぎりでリングイン。
高橋逆さ吊りベアハッグ。
マルチネス、ブレンバスターの体勢からひねって横に叩きつける。カウント2で返す高橋。
高橋スモールパッケージ、カウント2。マルチネス、ハイキック。10分経過。
マルチネスが体重を乗せたFUみたいな叩きつけ、カウント2。
高橋ロープ際でヘッドバット、さらにキック、ブレンバスター。
ナナラッカから押え込むとカウント3、高橋勝利。
マルチネスはプロレスのうまさは見せた。場内からもマルチネスに拍手が出た。
これで決勝は高橋vs美闘の組み合わせとなる。
【第5試合・愛川vs世W虎】
世W虎(よしこ、って読むので世露W苦。)は葛飾で不良をやっていたそうで、レディースのギミック。
当然ヒール。しかし会場人気は高い。
愛川が記念撮影後ガッツポーズをすると横目でガンをつける(笑)。
愛川の握手の求めに世W虎応ぜず。
ゴング後、世W虎いきなりの体当たり、コーナーで踏みつけ。
愛川、お返しに踏みつけ。
さらに愛川キック攻撃。
世W虎も蹴り、愛川の胸狙う蹴り。
さらにロープに固定して胸に蹴り。徹底的におっぱいへの攻撃を続ける。
愛川、コーナーで踏みつけ、ドロップキックから首4の字。
両者マウントからのパンチの応酬。
世W虎のラリアートを愛川キックでディフェンス。
さらに低空ドロップキック。5分経過。
世W虎、コーナーでクロー攻撃。
ラリアート、体当たり、セントーン。カウント2。
愛川、水面蹴りで足を払って倒し、STF。
世W虎脱出、愛川キック。世W虎かわして膝を体につけての叩きつけ。痛そう。
愛川、ハイキックからフッシャーマンスープレックス、カウント2。
世W虎、愛川のキックをキャッチして逆エビ。ロープブレイク。
世W虎、背中にセント―ン、カウント2。
世W虎、ネックハンギンググボム、カウント2。
コーナー上からのセントーン、カウント2。
世W虎のラリアート狙いをキックで阻止した愛川がシャイニングウイザード。
さらに頭部へのキックから押え込んでカウント3、ゆずポンが初代王者戴冠!
ゆずポン歓喜のマイクから記念撮影。トロフィーの横で寝そべって、正面から見ると大変なことになってました。
【メイン・高橋vs美闘】
記念撮影の美闘の横目が悩ましげ(笑)。
ゴング後美闘突っ込んでいってキック連発。
高橋も蹴り、チョップで逆襲。
高橋キャメルクラッチ、スタンドでエルボー合戦。
美闘ジャンピングニー。
高橋体当たり、エルボーを胸にがつがつ当てる。
美闘自分からグランドに持っていって逆エビ。ロープ。
高橋、美闘を横抱きにして叩きつけ。カウント2。
高橋、美闘の胸にギロチンドロップ。
コーナーでもつれて5分経過。
張り手合戦。高橋ヘッドバット。
美闘、コーナーに高橋を横に吊るしてキック、ボディに手刀。
美闘、キックからバックを取ってジャーマン。
コーナー上の攻防、高橋落ちて美闘ミサイルキック。
美闘がコーナー上に上がったところ高橋雪崩式ブレンバスター。
高橋、コーナー上からボディプレス2発。さらにスライディングキック。
高橋、フェースロック。
キック合戦から高橋バックドロップ、美闘ジャーマン。10分経過。
高橋ラリアート、カウント2。
高橋ナナラッカ宣言、しかし美闘がショルダースルーのように背中で持ち上げて
アックスギロチンのような体勢で投げ落す。これもカウント2。
美闘浴びせ蹴り、回し蹴り、いずれもカウント2。
美闘のキックをかわしてキャッチした高橋が持ち上げての叩きつけでカウント3、
初代女王の座に。
終わってみれば高橋の圧勝でした。
見事に肉体改造に成功して別人のようにスリムになった高橋。
日本の女子プロレスでは現在一番勢いがあるのでは。
試合内容、技の説得力、貫録さえ出てきた。
記念撮影中、紫雷美央がリングに入ってきてスターダム参戦と
高橋のタッグパートナーを希望する。
場内は沸きに沸き観客も多いし久々の熱気でした。
勢いのある団体という感じがする。
んだども課題と言えばレフェリーのカウントの入れ方が
肩着いていないのに3カウント入れちゃったり、
3カウント同然なのに入らなかったりでこの辺はまだまだ浅さを感じる。
それとリングアナやってた風香GM、
独特の鷹揚はまあ味として
時々噛んじゃったりしたのは困りました。
あと試合タイム場内発表してくれよ。「5分経過」とかは言うんだから。
この団体はそれがないのか?
↑この日リングアナを努めた風香GM。
('11.0724-25)
この大会の大きい写真はこちら
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スターダム「STARDOMxSTARDOM2011 〜高橋奈苗デビュー15周年記念試合〜」
2011年7月24日 後楽園ホール
観客1610人
*試合タイム、決まり手は「スポーツナビ 格闘技」を、
観客数は週刊プロレスの記事を参照しました。
1.スターダム・ティーンズファイト20分1本勝負
<AMA>○岩谷麻優、星輝ありさ(片エビ固め、9:44)鹿島沙希、須佐えり●
*フライング・ボディプレス。
↑コーナー待機中の鹿島。
2.キッズ・ファイト〜夢のプロレス物語・夏休み編〜3分
△夢(時間切れ引き分け)ケニー・オメガ(DDT)△
3.ワールド・オブ・スターダム王座決定トーナメント1回戦30分1本勝負
○美闘陽子(片エビ固め、9:10)長野美香●
4.ワールド・オブ・スターダム王座決定トーナメント1回戦30分1本勝負
○高橋奈苗(片エビ固め、12:21) “ラティーナ・センセーション”メルセデス・マルチネス●
*ナナラッカ。
5.ワンダー・オブ・スターダム初代王座決定戦30分1本勝負
○愛川ゆず季(片エビ固め、11:47)世IV虎●
*頭部へのキック。愛川ゆず季が初代ワンダー・オブ・スターダム王者となる。
6.ハイスピード選手権試合30分1本勝負
○夏樹☆たいよう(エビ固め、21:41)Leon(JWP女子プロレス)●
*夏樹が第5代王者に返り咲き。
7.ワールド・オブ・スターダム初代王座決定トーナメント決勝戦30分1本勝負
○高橋奈苗(片エビ固め、13:17)美闘陽子●
*高橋奈苗が初代ワールド・オブ・スターダム王者となる。
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