No.433 スターダム「STARDOM GOLDEN STARS2012」ゆずポン欠場でカード変更。

スターダム「STARDOM GOLDEN STARS2012」
2012年5月3日 後楽園ホール
同行者=なし

前回のようにオープニングダンスからGM・風香が登場、対戦カードの発表。
メインに予定されていたワンダー・オブ・スターダム選手権は愛川ゆず季の負傷(ぎっくり腰)により中止。
そもそもはワンダー選手権(白ベルト)、vs美闘陽子戦が高橋奈苗のワールド選手権(赤ベルト)を差し置いてのメイン発表だったが、
肝心のメインカード消滅で赤ベルトがメイン昇格。
愛川がリング上に上がり泣きながらファンに事情説明して欠場を謝罪。
すると安川がリングに上がり「(星輝に勝ったら)美闘とやる」と言い出す。
星輝もリングに上がり言い返す。
愛川は王座返上を申し出るが美闘が「戦うまで持っていて欲しい」と暗に返上をうやむやにするような発言。


リング上。左から安川、2人置いて星輝、黄色が愛川、コーナー寄りが美闘。

この結果第2試合の安川対星輝戦の勝者がセミファイナルで美闘と対戦することが決定。

【第5試合・スペシャルシングルマッチ・美闘vs安川】
第2試合で安川が勝利したので美闘vs安川が決定。
美闘、選手コールあたりは華やかな雰囲気を振りまいていたが・・・。
美闘、キックで倒して背中に蹴り1発。
コーナーに振ってジャンピングニーアタック。
コーナー上に上がった安川を回し蹴りで蹴り落とす。
串刺しドロップキック、カウント2。
危なげない試合運び。



安川、テイクダウンさせて回転セントーン、カウント2。
安川、グランドでフロントネックロック、ロープブレイク。5分経過。

安川、コーナー上から回転セントーン、2回目が自爆。
美闘ブレンバスター、カウント2。
バック取るも安川が丸めこみ、カウント2。
再び美闘がバックを取るとジャーマン、カウント2。
スタンドで2段蹴り。これは当たり浅い。
が、この直後にものすごい角度の右ハイキックが安川の側頭部を捕え、
ダウンした安川を押さえてカウント3。



試合後もフラストレーションたっぷりといった表情の美闘、
マイクを持って心情を吐露。
「すみません、動揺していて、自分の試合が出来なかった。
でも、3期生は最近いろいろ言っているけど今日は1期生の力を見せられたと思う。
そしてゆずポン、私勝ちました。8月の後楽園でこの白いベルトをかけて戦ってください」
愛川が出てきて美闘と握手、抱擁。



うーん、この仲良し劇場はどうかなあ、次回の対戦相手なのに。
とは思いましたが、この試合結構よかった。
この日の美闘の安定感はジャンボ鶴田級でしたし、何しろ新人の安川とは体の厚みが違った。
そして悩みながらの試合っていうのが彼女の内のフラストレーションを見たような感じがして
いつものおっとりした感じが全くなく、感情が出ていて観てるものにも心の痛々しさを感じさせる、そんな試合でした。
「未完の大器」と言われそうな局面の彼女ですが、今日の試合で「観客に自分の心の内を伝えたい(表現したい)」
そういう部分で一皮むけるきっかけになってくれれば、それは大変な収穫というものです。
悩め悩め、もっと悩んで、考えたらいい。それは明日への糧になるはず。

【メイン・ワールド・オブ・スターダム選手権・高橋vs松本】
レフェリーは和田京平。最近スターダム後楽園のメインによく起用される。
松本は身長だけなら高橋より大きい「女破壊王」。
体当たり合戦からエルボー合戦。
松本、高橋を場外に落としてプランチャー。



リング戻ってエルボー合戦からグランド。
松本変わったレッグロックを披露。



スタンドでサーフボードの攻防。5分経過。

松本、髪の毛掴んで引っ張り回した後、髪の毛フライングメイヤー。
松本ボディシザース、高橋抜けて4の字。
松本、コーナー上からダブルニードロップ、カウント2。
松本バックドロップ、10分経過。

高橋立って張り手、松本体当たりから持ち上げてバスター、カウント2。
松本、ミサイルキック。高橋立って体当たりの後コーナー上がってミサイルキックお返し。
松本、立ち上がってコーナー上、高橋捕獲してヘッドバット。
松本場外に落ちる。落ちた松本に高橋トぺ。
リングに戻って高橋が松本を持ち上げてボディを膝に叩きつける攻撃。
さらにコーナー上から冷蔵庫爆弾。カウント2。
高橋更に2回目の冷蔵庫、これは自爆。
松本アルゼンチンバックブリーカーで高橋を持ち上げて・・・



その体勢から前に落としてボディを膝に叩きつける。
松本コーナー上に上がるが高橋捕獲、雪崩式ブレンバスター。
さらに高橋がコーナーに上がって冷蔵庫爆弾、しかし松本が膝で受けたため高橋ダウン。
エプロンの攻防、ヘッドバット合戦。松本が抱えあげて前に落とす。15分経過。

松本雪崩式ブレンバスター。
松本アルゼンチンの体勢から前へ落とす。高橋立ってジャンピングキック。
松本キックからジャーマン。
バックの取り合いから今度は高橋がジャーマン、カウント2。
スタンドで松本がパンチから押さえ込むがカウント2。
高橋ラリアート、松本バックドロップ。
高橋もお返しのバックドロップ、お互い連続2回バックドロップ。両者ダウンで和田レフェリーカウント。
立ち上がった高橋、ビッグブートから延髄ラリアート、さらに正面からのラリアート、カウント2。
パンチ合戦から松本バックドロップ、20分経過。

松本アルゼンチンバスター、カウント2。
松本エルボー。高橋ラリアートから冷蔵庫爆弾、カウント2。
松本エルボーからジャンピンぐパワーボム、カウント2。
松本バックドロップの体制、高橋空中でつぶす。
高橋ナナラッカ、カウント2。ラリアートから再度ナナラッカ、カウント2。
高橋ナックルパンチ。すごいのが入る。
さらに持ち上げてワンセコンドEX。これが決まって3カウント、高橋が勝利。

試合後高橋が握手を求める。松本も応じる。
高橋がマイクを持って「松本、ありがとう」と言うと松本が花道で立ち止まる。
場内は松本コール。
重厚な試合でエース高橋が締めた。愛川欠場も何のその、という説得力があった。
松本と握手で終わったのはよかった。前回の後楽園里村戦では握手なしだし、
高橋のマイクでもそれほど里村について語らなかったのはやっぱり「ベルトの価値」うんぬんという発言が
禍根として残っているということだろう。
世W虎が高橋に挑戦を表明した後、全員がリングに上がって恒例の〆。

愛川の欠場については、当日の朝ドクターストップがかかった、と説明があったが
会場入り口、当日券売り場などに欠場を知らせる張り紙などはなかった。
ゆずポン目当ての当日券売上に影響するから、という説がネットに書かれているのを読んだ。
そりゃ当然だろう。
メイン登場の選手の欠場がわかっているっていうのに知らせないで当日券を売っているってのは明らかにおかしい。
団体側の対応のマズさを感じる。

幸いすごい雨でそれほど?当日券に影響しなかったのかどうかまでは分かりませんが
他の試合内容がよかったのとオープニングでの愛川劇場涙の謝罪でファンの怒りを鎮めたのがよかったのか?で
客が騒いでるのはまったく見受けられませんでしたが・・・
昭和の新日本での会場での暴動に何回か遭遇しているおいらからすると・・・
ヘタしてたら暴動ですよ。まあこの日のファンは暖かかった。
でもちょっとでも対処間違ったらいつ火がつくかということもあります。
団体側はファンへの対処をもっと考慮するべきです。

【第1試合】
6人タッグイリミネーション。
個性派揃いの3期生は「海賊王女」「少林ガール」そして「ゴミ屋敷女」。
序盤、はるかの動きがいい。張り手、パンチ、キック、そして腕十字、アームロック、三角絞めと
単純な技で試合を構成しようとする姿勢が前座っぽくっていい。
しかも十字でギブアップ取っちゃった。
スタンドではるか、須佐の両ほっぺたにぺちぺち張り手連発。奇声とともに自分の両頬もぺちぺち。
それを真似る須佐。何だこのパフォーマンス?(笑)
OFG装着の須佐はここぞというところでロングフック(ロシアンフック?)を発射。はるかから1本取る。
須佐がカイリのコーナー上からの攻撃で退場となってからリーチ掛けられた岩谷が奮戦して2人から連続勝利して1、2期生の逆転勝ち。

【第4試合】
両チームのキャプテン(夏樹、脇澤)のみがオーバー・ザ・トップロープ適用というルールでしたが
脇澤のアピールにより全員が適用するというルールに変更されてスタート。
木村響子は最近は総合の試合にも出場しているヒールキャラ。夏樹とはSUNの頃の遺恨あり。
試合は1回世W虎がトップロープ越えしたが、エプロンで踏みとどまる。
まあここは「トップロープを越えて体が床に着かないと終わらない」ということを説明したのでしょう。


↑レディースがオバハンいじめてるとしか見えまへん。

試合は終盤脇澤が落ちそうなところを足をロープに引っ掛けて留まり、
それを川葛が落とそうとする猪木対上田の釘板マッチみたいな展開になりましたが・・・
夏樹も落ちそうになって脇澤と2人で並んで鉄棒状態になったところで
自力でリングに戻った夏樹が脇澤を蹴り落として勝利。

試合後、世W虎が木村を川葛に勧誘。木村が「世W虎先輩のことは気になってましたが・・・」
と夏樹を敬遠する姿勢。
怒る夏樹に世W虎が「親分(夏樹)だってあたしに言わないで安川入れたじゃないですか〜」とこれには場内爆笑。
ってことで取りあえず3人で勝ち名乗りをあげてリングを後にした。

まあ、前述の問題はありましたが、トラブルを払拭しようとする熱は感じましたね。
それにファンも暖かい。

('12.0504‐05)

この大会の大きい写真はこちら
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スターダム「STARDOM GOLDEN STARS2012」
2012年5月3日 後楽園ホール
観客1300人(満員)
*試合タイム、決まり手、観客数は「スポーツナビ 格闘技」を参照しました。

1.世代闘争6人タッグ・イリミネーションマッチ20分
○岩谷麻優、須佐えり、鹿島沙希 (1、2期生)(1人残り)宝城カイリ、翔月なつみ、はるか悠梨 (3期生)
1.●鹿島(腕ひしぎ逆十字固め、4:42)はるか○
2.○須佐(片エビ固め、8:04)はるか●*パンチ。
3.●須佐(片エビ固め、12:16)宝城○*ダイビングエルボードロップ。
4.○岩谷(回転十字固め、14:57)翔月●
5.○岩谷(ドラゴン・スープレックスホールド、16:46)宝城●

2.世代闘争頂上決戦20分1本勝負
○安川惡斗 (3期生) (片エビ固め、9:36)星輝ありさ (1期生)
*変形ボム。勝者安川がセミファイナル(第5試合)で美闘優子と対戦決定。

3.20分1本勝負
○紫雷イオ(片エビ固め、11:56)夕陽●


↑紫雷イオのアクロバティックなムーブ。


4.特別ルール30分1本勝負
○夏樹☆たいよう、世IV虎(オーバー・ザ・トップロープ、16:40)木村響子、脇澤美穂●
*特別ルール、オーバー・ザ・トップロープでの決着あり。

5.スペシャルシングルマッチ30分1本勝負
○美闘陽子(片エビ固め、7:13)安川惡斗●
*右ハイキック。愛川ゆず季負傷欠場のためワンダー・オブ・スターダム選手権は中止。

6.ワールド・オブ・スターダム選手権試合30分1本勝負
○高橋奈苗(片エビ固め、25:26)松本浩代●
*ワンセコンドEX。初代王者が3度目の防衛に成功。
レフェリー、和田京平。




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