No.435 全日本プロレス「40th Anniversary Year 2012 JUNIOR HYPER LEAGUE」
諏訪魔・河野がキレて大乱闘の無効試合タッグマッチ/船木vs永田
全日本プロレス「40th Anniversary Year 2012 JUNIOR HYPER LEAGUE」
2012年7月29日 東京・後楽園ホール
同行者=なし
*おことわり
この日は都合によりメインのジュニア決勝戦、セミの世界タッグ戦は見ないで帰りましたので
その試合の記事・写真はございません。
【第5試合・諏訪魔組vs河野組】
何の変哲もないタッグマッチだと思ってましたら
試合の進行とともにとんでもない大荒れの試合になってしまいました。
カズと稔でスタート。スピードある攻防の後割と早く諏訪魔と河野にタッチ。
長ーいエルボー合戦から諏訪魔ダブルチョップで河野をダウンさせる。
河野の頭に蹴りや踏みつけを見舞う。
さらにエルボー合戦、諏訪魔勝って河野の背中に蹴り。
このあとほんの少し河野とカズの局面になったが
河野は稔にタッチして自軍コーナーに戻った後、
リング下に降りて大きく回って諏訪魔に攻撃しに行く。
で諏訪魔にエルボーを入れると、今度は諏訪魔が河野を追いかけて相手側コーナーまで行く。
諏訪魔エルボーの後ヘッドロックで河野を引っ張って行き客席に乱入。
西側の表示板まで持ってきて叩きつける。
リング内に戻っても、諏訪魔上からのっかって張り手、顔ごしごし。
諏訪魔と河野、スタンドで張り手の応酬。
レフェリーがカズと稔の試合を無視して乱闘を止めようとする。
レフェリーまでいなくなったもんでカズと稔はリング内で試合できず動きストップ。
両者さらに降りて椅子攻撃。河野も怒ってフェンスに叩きつけ。戦場が東側に写る。
諏訪魔がテレビカメラマンを蹴っ飛ばす(押し倒す、かも知れない)、とにかくカメラを担いだスタッフが倒れる。
河野フェンス攻撃、椅子攻撃、場外でニーアタック、お返しとばかりに東側の表示板まで上がって行って叩きつける。
諏訪魔が怒って机を持ち上げ、叩きつける。
やられたらそっくりお返しという場外乱闘が延々と続く。
レフェリーが無効試合を宣言。
場違いに「カクトウギのテーマ」(引き分けの時のBGM)が流れるがすぐに聞こえなくなる。
裏方さん、いつもマニュアル通りにやればいいってわけではありません。
カズと稔も制止に入る。
両軍選手、レフェリーがダンゴ状態。
河野が「諏訪魔、てめー、いつまでも上から物を言ってんじゃねー!」と叫ぶ。
ようやく分けられて諏訪魔が退場。両手を上にあげて勝ち誇ったよう。
リング内の稔が両手の人差し指を立てて「1対1(でやらせよう)」みたいなゼスチャー。
河野もようやく退場。
多分両者熱くなってのアクシデントだと思いますが、こういう異様な試合を見たのは久しぶりな感じがします。
試合が成立しなかった、成立させなかったというのは決して褒められることではありませんが
それでも両者キレながらも非常識な攻撃はしなかったからそれなりに自己コントロールは出来ているのかもしれません。
ヘビー級の日本人選手のぶつかり合いは迫力でした。また両者の表情も冷静さが微塵も見られず緊迫感ありました。
時々こういう予定調和が破壊された試合があるからこそ、ライブでのプロレス見るのはやめられない!
今日はそう感じました。
【船木vs永田】
1・4新日東京ドーム大会のタッグマッチで船木が永田の膝蹴りに顔面骨折の大怪我をさせられて半年休場。
試合前のVTRでは入院していて顔の左半分が無残に腫れ上がった船木のインタビュー。
上半期を棒に振った船木の雪辱に期待。
永田入場、この日はブーイングがお出迎え。船木はやはり声援が高い、期待の高さがうかがわれる。
キックの交錯から組んでロープブレイク。
腰投げから永田が上になる。船木下から絡みついて関節技狙い。
スリーパー、腕関節、さらにヒールホールドを狙う。
永田ロープに逃げる。
船木、永田の蹴りをキャッチしてテイクダウンさせる。
永田、足に絡みついてナガタロック1狙い。船木ヒールホールドで返す。
膠着状態になったのでレフェリーがブレイクを要請。
船木のシューズが脱げてしまいしばし中断。紐を締めなおす。
スタンド再開したところで5分経過。
永田、背後を取ってバックドロップ。
さらにナガタロック2.船木何とかはずす。永田キック。
永田スタンドで蹴り、船木を追い込む。
永田蹴りでダウンさせてアームロックから腕十字。ロープブレイク。
残念、白目は出ず。
永田延髄斬りから再度バックドロップ。カウント2。
スタンドで船木掌底攻撃。
キック合戦。永田の腿に細かいローを当てた船木が打ち勝つ。
船木ハイキック、永田大の字にダウン。
もうほとんどこれで決まっちゃった感じでしたが
船木どうしても新技で決めたかったらしく、永田を起こして「新技」ハイブリッド・バスター。
これが決まってカウント3、船木が骨折の雪辱を果たした。
でも少しあっさり気味な結末でした。
船木はマイクを持ってノアの秋山が保持している三冠ベルトへの挑戦を表明。
いつぞやノアの武道館のGHC戦で実現した小橋vs鈴木みのるとは別なタイプですが
またしてもノア対パンクラスの異次元対決が見られそうです。
【第4試合 KENSO指名試合】
"哀愁のリストラ?レスラー"ノアを退団した井上がアジアタッグ挑戦を表明。
んで最近行動を共にしているKENSOが査定試合を提案。
渕がKENSOにボディスラム連発からバックドロップの見せ場。
太陽ケアも早々とTKO何とかを見せて、
井上は曙に張り手、でも全然聞いた感じではなく反撃を受ける。
KENSOも井上にサウスポーの張り手を見舞う。
浜はコーナーに突進、井上にボディアタック。
さらにヒッププッシュ、スティーム・ローラーなどで攻め込む。
場内から「雅央、何でもいいから勝て!」と檄が飛ぶ。
それに呼応したか、浜が再度コーナーへの体当たりを敢行した時、
井上するっとかわして丸めこんでエビ固めを決めてカウント3、あらら勝っちゃった。
リング外で立ち尽くすKENSO、やがてリングインして帰ろうとする井上を呼び戻して
二人でのアジアタッグ挑戦を表明。
ご機嫌なKENSOさんはハルク・ホーガンばりに4つのコーナーで飛行機ポーズ。
ブログの写真はこちらとこちら
(2012.0729)
全日本プロレス「40th Anniversary Year 2012 JUNIOR HYPER LEAGUE」
2012年7月29日 東京・後楽園ホール
観衆1800人(=主催者発表)
1.20分1本勝負
○SUSHI、Gillette、アンディ・ウー(TEKKAMAKI、10:57)佐藤光留、アエギュプトゥス・エアリアル、MAZADA●
*スライディングしてのエビ固め。
2. 2012 JUNIOR HYPER LEAGUE 準決勝 時間無制限1本勝負
○大和ヒロシ(クロスアーム・スープレックスホールド、19:18)金本浩二●
*大和が決勝進出。
3.2012 JUNIOR HYPER LEAGUE 準決勝 時間無制限1本勝負
○近藤修司(スモールパッケージ・ホールド、7:25)KAI●
*近藤が決勝進出、決勝は大和対近藤に決定。
4.KENSO指名試合 30分1本勝負
○井上雅央、太陽ケア、渕正信(エビ固め、11:07)曙、KENSO、浜亮太●
5.30分1本勝負
諏訪魔、カズ・ハヤシ(無効試合、13:22)河野真幸、田中稔
*諏訪魔と河野が乱闘をやめないためレフェリーが無効試合を宣言。
6.スペシャルシングルマッチ60分1本勝負
○船木誠勝(体固め、9:38)永田裕志●
*ハイブリッド・バスター。
7. 世界タッグ選手権試合60分1本勝負
○征矢学、大森隆男(片エビ固め、14:28)ジョー・ドーリング、真田聖也●
*ワイルドボンバー、王者組初防衛。
8.2012 JUNIOR HYPER LEAGUE優勝決定戦 時間無制限1本勝負
○大和ヒロシ(クロスアーム・スープレックスホールド、14:28)近藤修司●
*大和が初優勝。
生観戦記2012に戻る
生観戦記目次に戻る
SAMEDASU扉に戻る