No.446 IGF「INOKI BOM−BA−YE2013」 石井が藤田を圧倒。


IGF「INOKI BOM−BA−YE2013」
2013年12月31日 東京・両国国技館
同行者=なし

【メイン・藤田−石井】

第1Rは殆ど見合う中、石井がローキックを飛ばす。
藤田防御できないのでだんだんダメージがたまっていく感じ。

2R、石井が首相撲からの膝蹴りでラッシュ。
これがローブローになり2R4:17でタイムストップ。
藤田の回復を待つ。5分。

3R、終盤に石井がロープ、コーナーに詰めて打撃で圧倒。
パンチ、膝蹴り、ヒジまで出す。




ゲガール・ムサシのところで打撃練習していたそうで、確かに首相撲からの膝などが上達していた。
ヒジ打ちなんて新しいし。
結局藤田はまったく有効な攻撃が出来ず完封負け。
終盤の石井のラッシュで少し客席がわきましたが、
まあ今年はMMA戦ということで判定決着でも客はあまり不満気ではありませんでした。
ってかそういうためのMMA戦メインだったのかも知れない。

【セミ・小川組−バンナ組】
バンナはK−1の時の曲「カルミナ・ブラーナ」で登場。
K−1チームのセコンドにP.アーツ登場(笑)。
小川がアーツを見つけて挑発(笑)。
打撃で攻めるK−1勢、鈴川がセフォーを倒してヘッドロックから袈裟固め。
ここでバンナが救出に入ってスリーパー。
さらにバンナ、小川に大外刈りからの三角絞め(笑)。
小川、セフォーにSTOを決めるが場外戦になってバンナ&アーツと小川がやりあう。
リング内ではセフォーが鈴川にスリーパーを決めた後押さえ込んでカウント3。
小川はアーツと場外戦。さらにマイクでアーツを挑発すると、通路走って行って乱戦の続き。


↑小川対バンナ。昔だったらすごいカードなんですがね・・・。


↑K-1勢の合体攻撃。


↑小川とアーツの場外乱闘(笑)。

小川と鈴川の仲間割れとかすごくドタバタ感のあるタッグマッチでした。
小川の試合って昨年もそうでしたけどナンセンスな結末が多くなった感じがします。

【第7試合・ミノワマン−澤田】
体重差約20kg。澤田が近づいていって視察戦を展開。



序盤はスタンドでのパンチによる打撃戦。
スピードと的確さでミノワマンがいいパンチを当てる。
澤田大きくぐらつくが立て直す。
ミノワマンさらに左右フックを当てると澤田ダウン。そこにミノワマン踏みつけ。
ふらつきながらも立った澤田だがレフェリーストップ。





終了後ストップに不満の澤田がミノワマンを挑発。
しかしミノワマン、「見苦しいぞ、澤田!」と一喝。
さらに「勝ったのは俺だ!」と決めのセリフを出して観客を味方につける。

そのあとミノワマンが「お見苦しいところを見せました」とマイクで言うと
澤田が怒って戻ってきて再度乱闘寸前(笑)。
まあ澤田はMMA戦初めてということなので負けはしょうがないと思う。
ミノワマンは何と100戦越えてますから。
しかし澤田は試合前後の挑発で盛り上げてくれたし
「プロレスラー同士のMMA戦」という意味では成功したと思います。

【第6試合・青木−TOSHI】
TOSHIは青木とも対戦経験のある桜井“マッハ”速人の弟子だそう。
TOSHIのローブローで一時中断。
再開後青木が飛びつき逆十字でTOSHIを捕獲するとすかさず三角絞めにシフト。
TOSHI立ち上がってエスケープしようとするが青木の足がガッチリ決まって逃げられず、さらに青木が腕十字。
芸術的な秒殺勝利で青木が久しぶりの国内戦を勝利。









短かったですが見ごたえがありました。

【第5試合・ロジャース−デフライ】
ヒョ―ドル、バーネットなどとも対戦経験がある黒人ストライカーロジャース。
片やUFC経験もある首への攻撃が得意なデフライ。

試合は意外のもスタンドで郷里を取り展開が続き、
パンチ、揉み合いでもデフライが優勢。
首相撲からの膝も出すデフライ。
フライがコーナーに詰めて足を取ってテイクダウンさせる。
ロジャースが背中を見せるとデフライバックを取ってスリーパーの体勢。
文句なく決まってデフライ勝利。

【第3試合・北岡−ラマザン】
ラマザンはロシアのレスリング一家の出身。
開始直後からフックを大きく振ってきて会場を沸かす。
北村テイクダウンさせてフロントチョークを狙ったが惜しくも1R終了。

2R、左右パンチを振り回して全死するラマザン。
ラマザン右フックから右アッパーをヒットさせると北岡ダウン。
そこをラマザン詰めていってパウンド連打したところでストップがかかる。
ラマザン強い選手です。
世界は続々とこういう無名の実力者が現れるのだなと感じました。

【第2試合・ワン・ビン−カシン】
ゴング前カシンが因縁をつけたためワンビンがキック。
カシン吹っ飛ぶ。
試合始まるとワンがキック。場外戦になってカシンが客の闘魂マフラーで首絞め。
リングに戻ってワンが膝蹴りからハイキック。
カシンがエルボー連発からブレンバスターの体勢になると逆にワンがブレンバスターを決める。
さらにワンが持ち上げてパワースラムを決めるとあっけなく3カウント。

・・・カシンって実力者のはずなのにいくら大きいからとは言えデビュー戦の新人にフォール負け献上するとはビックリ。
まあ中国での大会の時の大事な駒と言うことを考えると傷つけたくないのでしょうか。
しかし攻撃がキックと典型的な持ち上げ技ばっかりだったので現状ではまだスタートを切った1年生と言う感じです。

【猪木劇場】
「なかなか予算がなくて」劇場も思うようにやれないみたいなことをおっ社てましたが、
用意された机の上の布をめくると・・・
「なんじゃこりゃ・・・焼き芋?」
議会で思わず大きな音で粗相してしまった話。



そのあとは・・・
「いや私、都知事選に出ませんかってこの間言われましてね・・・うわっ、何だこれは。5千万?」
などと猪瀬都知事の問題のパロディをやる。
この後和田レフェリーらが札束を客席にばらまく。
・・・多分福沢諭吉のところに猪木の顔が印刷されているお金じゃないかなーと思いますが。
昭和ファンからすると福岡で行われたジャック・ブリスコとのNWF&賞金マッチで、
勝った猪木が賞金の札をばらまいたシーンを思い出しました。



まあ、昨年のごたごたよりはましでした。
ただいかんせん、会場が冷え込んでいるということはありますね。
そろそろ全試合MMA戦にしてもいいのではないかとも思います。


('13.1231−'14.0102)

この大会の他の写真はこちら
ブログに移動します。

IGF「INOKI BOM−BA−YE2013」
2013年12月31日 東京・両国国技館
観客9123人(超満員札止め=HPによる)

1.第0試合 オープニングマッチ 10分1本勝負
△マイク・ジョー(時間切れ引き分け)奥田啓介△

2.第1試合 20分1本勝負
▲ボブ・サップ、アレクサンダー大塚(両軍リングアウト、6:44)鈴木秀樹、将軍岡本▲

3.第2試合 IGF 中国人留学生ワン・ビン デビュー戦 20分1本勝負
○ワン・ビン(片エビ固め、3:06)ケンドー・カシン●
*パワースラム。

4.第3試合 IGF・MMAルール5分3R
○ラマザン・エセンバエフ(KO、2R0:19)北岡悟●
*右フック→パウンド。

5.第4試合 IGF・MMA・キックボクシング MIXルールマッチ
○クラッシャー川口(V1アームロック、2R0:26)天田ヒロミ●
*1R:3R3分(キックボクシング)、 2R:5分(MMA)、判定なし。

6.第5試合 IGF・MMAルール5分3R
○フィリップ・デ・フライ(チョークスリーパー、1R3:43)ブレット・ロジャース●

7.第6試合 IGF・MMAルール 5分3R
○青木真也(腕十字固め、1R0:49)TOSHI●

8.第7試合 IGF・MMAルール5分3R
○ミノワマン(レフェリーストップ、1R3:47)澤田敦士●
*パンチ→踏みつけ。

9.第8試合 IGFスペシャルタッグマッチ45分1本勝負
○レイ・セフォー、ジェロム・レ・バンナ(体固め、8:42)小川直也、鈴川真一●

10.第9試合 IGFチャンピオンシップ IGF・MMAルール5分3R
○石井慧(判定3−0)藤田和之●
*王者藤田5度目の防衛に失敗、石井が第3代王者。

生観戦記2013に戻る
生観戦記目次に戻る
SAMEDASU扉に戻る

web拍手 by FC2