No.449 ミルコ・クロコップ、IGF王座も制覇。IGF「INOKI GENOME FIGHT 2」 



IGF「INOKI GENOME FIGHT 2」
2014年8月23日 東京・両国国技館
同行者=なし

【メイン・石井−ミルコ】

序盤スタンドで打撃の応酬。
石井が組みつこうとするとミルコがパッと突き離す。この辺試合運びのうまさをかんじる。
ミルコのローキックを石井がキャッチしてグランドへ持ち込む。石井が上になるがミルコガードポジションで防御。
ミルコ、殴ろうとする石井の手首を掴んでなかなかパンチを入れさせない。
このグランドの攻防でミルコが下からのヒジ打ちを石井の額に入れたらしく(全然見えなかった)ドクターチェックが入る。
はじめは下になっていたミルコの方が負傷したのかと思ったぐらい。



グランドで再開、しかし石井の負傷が大きいのかまたもドクターチェック。



この後はスタンド再開。ミルコが右のハイキックを出すが空振り。

2R、ミルコ左ハイ出すが空振り。石井右フックで飛び込むがミルコフットワークでかわす。
遠目にも石井の流血がひどくなり、再びドクターチェックが入ったところで続行不能と判断されたか
ドクターストップとなりミルコ勝利。



ミルコ、PRIDE、K−1に続いてIGF王座も奪取。
試合運びのうまさを感じた。ケージはともかくリングならまだまだやれる感じ。
決定力に欠ける石井のグランドでは全然攻めきれない感じ。

まあ・・・このあとどうなるんでしょうかね。
個人的にはこのあと藤田が出てきてミルコに挑戦、
何年振りかで3度目の対戦があるかと思いましたが藤田出てきませんでした。
日刊スポーツによるとミルコとIGFはあと1試合契約があるそうなので
大晦日で石井との再戦があるかどうか。
石井はIGFチャンピオンシップをプロレスの王座からMMA戦の王座に変換させた実績は認めますが
いかんせん試合が面白くない。そろそろ別の日本人エースを据えたらいいのかと思うのですが
そこまでの候補がいない。

【セミ・鈴川−ミノワマン】

相撲対パンクラスのMMA戦実現(笑)。しかし大分身長差を感じる
発表でも体重差10kg以上。まあミノワマンの試合はそういう試合が多いですが。
スタンドでローキックの攻防が続くが両者手数が少なく審判団から注意を受ける。
2R、ミノワマンが右ローキックを放つと、変な当たり方をしたらしくミノワマンが足を痛めたような仕草。



ミノワマンが自軍コーナーに後退すると鈴川が距離を詰めてパンチを打とうとするが
セコンドからタオルが入ってTKO。鈴川MMA戦初勝利。
ミノワマンは担架で退場。
うーん、残念な結果になりました。
会場人気と試合内容で観客満足度が高いミノワマンですが、この日は負傷しての惨敗。

【第6試合・バーネット−トラビス】

トラビス・ビューは戦極で藤田にKO勝ちした実績のある選手。
ジョシュじゃないバーネットは近代MMAにあるまじき特徴のある体型。

差し合いからトラビスがバックを取ってコーナーに詰めたりしてテイクダウン。
しかしバーネット粘って立ち上がる。

2R、バーネットのパンチがヒットしてトラビス膝をつく。
タックル気味にしがみつこうとするトラビスをバーネットがぶって倒し
体重をかけてパウンド連打。



これが決まってバーネットが意外(?)にも勝利!
バーネット喜びの側転→回し蹴りのパフォーマンスを展開。
体型的に勝てるわけないと思っていましたが失礼しました。
よくIGFはこんな面白い選手をみつけてくるもんだ。
次は川口かブレッド・ロジャースと打撃戦の展開でやってもらいたい。

【第5試合・ラマザン−山本】
前回引き分けの決着戦。この試合だけ王座戦を別にすると2Rではなくて3Rで行われ、
どういう決め方で2Rだったり3Rだったりするのかよくわからない。
まあこの試合は決着戦だったのでできうる限りフルにやる、という意向だったのかも知れませんが。
煽りVTRでは山本を売り出していく姿勢がありありで、
どうもRoad to 青木にこぎつけるような雰囲気。

両者ともパンチ、ローを出してゆくが
距離が遠くてなかなか当たらず。
特に山本はカウンター狙いをしてるようで腰が入っていない印象。

3Rにラマダンのパンチがヒットして打ちあい、
もつれたところラマダン倒れずに組みついてスリーパーを決めて勝利。




【その他】
第4試合のタッグマッチは小側のコールの時に藤田が突進して小川を場外に落とす。
藤田自分の頭を指さす。
小川、バンナは同志打ち一度ありましたが
ダブルのブレンバスターなどの連携を見せる。
藤田は小川を起こす時「もたもたすんな」
川口と連携するとき「せーの」
とか肉声がよく聞こえる。
最後はSTOで勝利してマイクで「バンナ、やればできるじゃねーか!」

「破壊王」故・橋本信也の息子、大地久しぶりに見ましたが
まだまだ体もできていないし試合運びもまずまずです。



将軍岡本がカウンターの空手チョップ、背面バスターなどで攻撃。
大地バックドロップで反撃。
最後は大地が岡本の両腕をホールドしての押さえ込みで3カウント取りましたが
ロックが甘かった感じがします。
入場時に父の曲がかかり会場人気は高かったですが。

第1試合のスーパー・タイガーはグランドでの切り返しで
すぐ優位に立ってしまう試合運びA印象に残りました。
レスリングうまいと思います。

今回は動きが今イチで凡戦が多かったと思います。
毎回救世主的な試合内容で冷えた会場を熱くさせるミノワマンも負傷で敗退ですし。
一番良かったのはやはりクリス・バーネットでした。

('14.0824‐30)

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IGF「INOKI GENOME FIGHT 2」
2014年8月23日 東京・両国国技館
観客7035人

1.オープニングマッチ第0試合−1 ROAD to INOKI BOM-BA-YE 2014 チャレンジトーナメント 1回戦IGFルール・5分1R
○℃−BOY(レフェリーストップ、1:37)森川修次●
*パンチ。

2.オープニングマッチ第0試合-2 ROAD to INOKI BOM-BA-YE 2014 チャレンジトーナメント 1回戦IGFルール・5分1R
○酒井リョウ(レフェリーストップ、2:17)安藤純●
*パンチ。

3.第1試合 GENOMEルール20分1本勝負
○スーパー・タイガー(レフェリーストップ、3:25)奥田啓介●
*顔面へのキック。

4.第2試合 GENOMEルール20分1本勝負
○橋本大地(回転十字固め、5:51)将軍岡本●

5.第3試合 GENOMEルール30分1本勝負
○澤田敦士(レフェリーストップ、5:50)ワン・ビン●
*スリーパーホールド。

6.第4試合 GENOMEルール タッグマッチ45分1本勝負
○小川直也、ジェロム・レ・バンナ(片エビ固め、8:32)藤田和之、クラッシャー川口●
*STO。

◎15分休憩後、猪木劇場。

7.第5試合 IGFルール・5分3R
○ラマザン・エセンバエフ(スリーパーホールド、3R0:58)山本勇気●

8.第6試合 IGFルール・5分2R
○クリス・バーネット(TKO、2R0:27)トラビス・ビュー●
*グラウンドパンチ。

9.第7試合 IGFルール・5分2R
○鈴川真一(TKO、2R0:59) ミノワマン●
*ミノワマンが右足負傷でセコンドタオル投入。

10.第8試合 IGFチャンピオンシップ IGFルール・5分3R
○ミルコ・クロコップ(ドクターストップ、2R2:37)石井慧●
*石井の額負傷。第3代王者石井が初防衛に失敗、ミルコ第4代王者。

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