No.63
失敗!オイルデスマッチ。新日本プロレス「ブラディファイトシリーズ第36戦(最終戦)

新日本プロレス 
「ブラディファイトシリーズ第36戦(最終戦)」
1979(昭和54)年10月4日 東京・蔵前国技館
同行者=元同級生



第6試合途中から観戦。
従って第1試合の前田、ヒロ斉藤組も小林邦明とジョージ高野のコンビも見れなかった。
第7試合はなかなか興味深い組み合わせのタッグマッチだった。
フィニッシュになったルスカの技はT.J.シンのコブラクローに似た技でTVで確認したところ
どうやら人差し指と親指でのど仏を押しつぶそうとする荒っぽい技のようだ(註1)。
後年ルスカはこの技を多用するようになる。

WWFジュニアは直前の大阪大会で剛が始めて藤波を破り新王者に。
そのリターンマッチになったわけだが国歌吹奏のときのベルトを巻いた剛の姿が何か硬く見えてかっこ悪かった。
試合は開始早々剛のジャーマン・スープレックスが炸裂したが、冷静に試合を進めた藤波がジャパニーズレッグロールで逆転勝ち。
ベルトは再びドラゴンの腰に戻った。

猪木対シンは体中にオイルを塗って戦う特別ルール。
手についた油をぬぐうためか猪木はシューズからソックスを少し露出したスタイル。
滑って関節技が決まらないはずだから短時間の喧嘩ファイトになるかと思われたが意外や意外、両者グラウンドレスリングや関節技を披露。
しかしテレビ用のライトの熱などの理由からか、オイルはすぐ乾いてしまい試合を中断して塗りなおすシーンが。
これはほかの選手の試合ならともかく、狂乱ファイターとして売っているシンが出ている試合としてはちょっとしらけた。
試合の勝敗はカウント3のあとの10カウントによるKOで決められるということだったが
シンは何度かフォールをされるものの猪木は一度もフォールを許さなかった。
終盤なかなか進展しない試合進行に業を煮やしたかシンがラフファイトを展開してノーコンテスト。
消化不良の試合。
猪木の王座は現状維持。

(1984年6月頃のノートを元に再構成・2003・0907)
(註1)それはチョークにはならなかったのか、謎だ。

追記:さんざん誘って同行した元同級生は「すっげーつまんねー」連発。

新日本プロレス「ブラディファイトシリーズ第36戦(最終戦)」
1979(昭和54)年10月4日 東京・蔵前国技館
観衆7500人

1.15分1本勝負
○前田(片エビ固め、12:38)斉藤弘●

2.20分1本勝負
○木戸、平田(体固め、11:10)G.高野、小林邦●

3.30分1本勝負
○長州(体固め、2:33)J.ロッシー●

4.30分1本勝負
○B.ロバーツ、J.ブラウン(片エビ固め、12:43)星野、永源●

5.30分1本勝負
○坂口(背骨折り、3:09)G.シン●

6.30分1本勝負
○M.スーパースター(体固め、5:21)木村健●

7.45分1本勝負
○W.ルスカ、M.斉藤(RSC、10:13)S.小林、藤原●

8.WWFジュニアヘビー級選手権(61分1本勝負)
○藤波(回転足折り固め、14:13)剛●
*藤波が王座奪回。

9.NWFヘビー級選手権・インディアンデスマッチ(時間無制限1本勝負)
A.猪木(ノーコンテスト、20:22)T.J.シン


生観戦記1979に戻る
SAMEDASU扉に戻る

web拍手 by FC2