No.307
猪木が鉄の爪の息子と組んで弟子と対戦 闘魂シリーズ最終戦





新日本プロレス「A.猪木レスラー生活25周年記念闘魂シリーズ第18戦(最終戦)」
1986(昭和61)年11月3日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼(他にいたかもしれない)

藤波と前田が負傷欠場したため、ウィリアムス対バーバリアンの外国人同士のシングルマッチ、
さらに猪木とケビン・フォン・エリックがタッグを結成して健吾、武藤組と対戦するという仰天のマッチメークが実現。
第一試合、張り手の応酬で中野が鼻血、しかし中野ジャーマン。
だがジャーマンを決められた安生が上から腕を取って関節技で勝利。
刺激の強いUWF若手同士のシングルマッチ。

藤原はジャッカルが突っ込んできたところを取る「カウンターの脇固め」の妙技で勝利。
セミファイナル、外国人同士のシングルマッチは、バーバリアンがチェーンを振り回すと、ウィリアムスは椅子で対抗。
場外戦でウィリアムスが椅子で殴ろうとすると、バーバリアンのキックが炸裂、
椅子の座る部分が抜けてウィリアムスの顔面にキックが命中!ド迫力の場外戦。

メイン、ケビンは白いタイツに裸足、まるで天使が降臨したよう。
ケビンがドロップキック、裸足の足がよく伸びて美しいフォーム。
猪木と武藤が対峙。武藤が急に自軍に戻ると木村健吾がすっごい音の張り手で武藤に気合を入れる。
武藤が猪木にインディアンデスロックから弓矢固め、さらに木村もインディアンデスロックを猪木に仕掛ける。
ケビンと武藤で乱戦、武藤シュミット式バックブリーカーからムーンソルト、
しかしケビンかわして右手をタイツで拭ってから、アイアンクロー炸裂!
戦場は場外に、武藤流血。
ケビン、アイアンクローをかけたまま武藤をリング内に引きずり込む、
戦慄のシーン、鉄の爪の遺伝子!
猪木と健吾もリング内で殴り合い。
騒乱の中武藤のスモール・パッケージがケビンに決まってカウント3、弟子コンビの勝利。
しかしこの後、猪木が流血の武藤の髪を掴んで引きずりまわして
流血の頭部にナックルパンチ連発の大狂乱。
鳴りまくるゴング、喧騒の中帰途に着く。
しかしこの日は極端に凡戦が少なく
大変に満足した一日だった。

(2007.0407)

新日本プロレス「A.猪木レスラー生活25周年記念闘魂シリーズ第18戦(最終戦)」
1986(昭和61)年11月3日 東京・後楽園ホール
観客2330人(満員札止め)=主催者発表

1.15分1本勝負
○安生洋二(チキンウイングアームロック、8:27)中野龍雄●

2.20分1本勝負
○後藤達俊、小杉俊二(片エビ固め、13:36)ドン荒川、野上彰●

3.20分1本勝負
○山崎一夫(原爆固め、17:38)B.キャット●

4.30分1本勝負
○星野勘太郎(体固め、5:03)スティーブ・デサルボ●

5.30分1本勝負
○藤原喜明(脇固め、8:26)ジャッカル●

6.30分1本勝負
○坂口征二、G.高野(反則、9:58)B.N.アレン、スーパー・マリオマン●

7.30分1本勝負
○木戸修、高田伸彦(片エビ固め、9:56)越中詩郎、橋本真也●

8.45分1本勝負
○S.ウィリアムス(反則、5:59)コンガ・ザ・バーバリアン●

9.60分1本勝負
○武藤敬司、木村健吾(首固め、13:25)A.猪木、ケビン・フォン・エリック●



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