No.318
新日本プロレス ビッグサマーファイトシリーズ(開幕戦)
長州vs藤原



新日本プロレス「ビッグサマーファイトシリーズ」(開幕戦)
1987(昭和62)年6月29日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼(他にいたかも知れない)

両国での猪木‐斉藤のIWGP王座決定戦の後猪木、斉藤、坂口らベテラン勢と
長州、藤波、前田らニューパワー勢が新しい対抗の図式を生み出したあとを引き継いでのシリーズ開幕。
そのため敵対していた猪木・坂口と斉藤、健吾と前田らUWF勢がタッグを結成するなど斬新なマッチメークが生まれた。

第5試合の高野対バズ・ソイヤーが強烈。
高野のロープワークからのボディアタックを空中でキャッチしたソイヤーが
そのまま豪快なパワースラムを決めてフォール。
両者の体が空中で1本の棒のようにピーンと決まった瞬間が実に美しく
格闘芸術と呼ばれる所以を垣間見た。
試合内容も高野的にも好勝負。

第6試合は最後にコールされたのは木村健吾。
当時の人気・実績では前田が先ではないか?まあ健吾のほうが先輩だしUWFはやっぱり外様ということか。

第8試合、ウォーロードは初来日。試合が始まるまで直立不動?動きが極端に少ない。
開始後、いきなり藤波にタックルで突っ込んでいき最後は場外戦。
ウォリアーズとまでは言わないが、K.バーバリアンの亜流といったぐらいの感じでこれといった特徴は見られなかった。

長州対藤原は、藤原がグランドに誘ってアキレス腱固め。
長州怒って腕を振り回して暴れる。
リキラリアートで場外に落として、上がってきたところをエプロンでまたラリアート。
再び藤原を落としてリングアウト勝ち。
やや大味な内容。

しかし新旧世代闘争はこの後も続き、「サマー・ナイト・フィーバー」両国2連戦へつながることとなる。

(2007.0718)

新日本プロレス「ビッグサマーファイトシリーズ」(開幕戦)
1987(昭和62)年6月29日 東京・後楽園ホール
観客2200人(超満員札止め)=主催者発表

1.15分1本勝負
△松田納(時間切れ引き分け)佐々木健介△

2.20分1本勝負
○中野龍雄、安生洋二(飛龍原爆固め、16:42)船木優治、野上彰●

3.20分1本勝負
○小杉俊二、ドン荒川(エビ固め、7:57)B.キャット、クリス・べノイ(クリス・べノワ)

4.20分1本勝負
○木戸修、山崎一夫(エビ固め、11:04)後藤達俊、橋本真也●

5. 30分1本勝負
○バズ・ソイヤー(体固め、7:21)G.高野●

6.30分1本勝負
○木村健吾、前田日明、高田伸彦(体固め、13:24)S.S.マシン、小林邦明、保永昇男●

7. 30分1本勝負
○武藤敬司(片エビ固め、7:36)ジョニー・スミス●

8.45分1本勝負
▲藤波辰巳(両者フェンスアウト、5:31)ヴァイオレンス・ウォーロード▲

9.45分1本勝負
○長州力(リングアウト、8:14)藤原喜明●

10.60分1本勝負
○M.斉藤、A.猪木、坂口征二(片エビ固め、9:54)C.B.ビガロ、マイク・ムーア、B.アレン●



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