No.361
新日本プロレス「スーパーマンデーナイト・イン・ヨコハマ」藤波‐猪木時間切れに長州引退勧告とばかりの肩車!

新日本プロレス「スーパーマンデーナイト・イン・ヨコハマ」
1988(昭和63)年8月8日 横浜文化体育館
同行者=千里眼他1名



夏休みだったので観戦。88年8月8日、8並びの夏の暑い日。
【ベイダー‐ビガロ】
WWFに進出中だったビガロが新日本復帰の第1戦。
赤、黄、茶、黒を使用した炎をモチーフの全身タイツで登場。
曲も「バンバン、ビガロ」と名前の連呼。
後からリングに入ったベイダーが甲冑を外して白煙を「ブシュー」と吹きかける(笑)。
肉弾戦の末両者リングアウト。
しかし同じ巨漢を対戦させたり、コンビを組ませたりというのはこの頃新日本は始めたが
ことビガロについては失敗だったのではなかったか。
器用な面が先に出て、いいような使い方をされた感じ。
初来日の頃の殺気はまるで失われた。

【藤波‐猪木】
ランニング中の骨折で王座を返上した猪木が
挑戦者決定リーグ戦を勝ち抜き王者・藤波と対戦。
この年の4月に沖縄で件の「飛龍革命」宣言が起きている。
関節技の攻防が続き猪木バックドロップ、ジャーマンで攻める。
藤波は足4の字。
30分を経過すると千里眼氏が「これは時間切れっぽいな・・・」と予言?
両者張り手合戦、藤波は一歩も引かない。
猪木卍固め、ミサイルキック、
さらに膝を突いてのアルゼンチンバックブリーカー。
猪木再度の卍固め、藤波がコブラツイストで返す。
白熱の攻防の末時間切れ、王者藤波の防衛。

ここで長州が入ってきて猪木を「長い間ご苦労さん」とばかりに肩車して祝福(?)。
越中は藤波を同じように肩車。
何だか長州の肩車は猪木に有無を言わさず
「引退しなさい」っていうメッセージのように感じた(つまり肩車に見せかけた肩叩き)。
これが本日最高の必殺技だったのかも。
しっかし猪木はこの挑戦者決定リーグ戦で長州に初フォール負けを喫し、
その後も反則負けを含み2敗(うち1フォール)を喫しているが
藤波にはIWGPタッグリーグ戦決勝(仙台、有名なブロディ・スヌーカ組ボイコット事件)で
飛龍原爆でフォール負けしてるがタッグマッチ。
どうもドラゴンには真の意味での王座禅譲をするつもりはなかったよう。

(08.0920)

新日本プロレス「スーパーマンデーナイト・イン・ヨコハマ」
1988(昭和63)年8月8日 横浜文化体育館
観客数6070人(超満員)

1.15分1本勝負
○松田(回転足折り固め、7:02)鈴木●

2.20分1本勝負
○H.斉藤、佐々木(原爆固め、9:12)山田、野上●

3.20分1本勝負
○木村健、G.高野(片エビ固め、9:51)アームストロング、T.スモザース●

4.30分1本勝負
○藤原(ワキ固め、7:22)S.S.マシン●

5.45分1本勝負
○M.斉藤、長州(体固め、15:24)B.ソイヤー、M.ヘルナンデス●

6.IWGPジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○越中(逆さ押さえ込み、9:09)小林邦●
*越中3度目の防衛。

7.45分1本勝負
▲B.V.ベイダー(両者リングアウト、7:47)C.B.ビガロ▲

8.IWGPヘビー級選手権60分1本勝負
△藤波辰巳(時間切れ引き分け)A.猪木△
*藤波2度目の防衛。

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