No.195
高田‐船木戦、疑惑のダウンカウントストップ UWF横浜アリーナ「UWF MIDSUMMER CREATION」
1989(平成元)年8月13日 神奈川・横浜アリーナ
UWF
「UWF MIDSUMMER CREATION」
同行者=千里眼(他に数人)
真夏の大会にふさわしくヒートアップした試合が多かった。
中野対鈴木は意地の張り合い、強烈な気迫のぶつかり合いから最後は中野の凄い角度の逆片エビ。
注目の高田対船木は、開始早々黄色のコスチュームの船木が前に出て掌打の連発、高田がフラフラとダウン。
手を上げて勝ち誇る船木、衝撃のシーンだ。
高田は立ち上がったがダメージが残っているのかコーナーで頭を振り続けファイティング・ポーズをとらない。
空中レフェリーのカウントが進む、「セブン、エイト、ナイン・・・」
・・・高田はファイティング・ポーズを取らなかったのだが、レフェリーは「9」でカウントをやめてしまった。
???場内が白けたような空気に。
結局試合は続行され、息を吹き返した高田がキックから猛攻、アラビアの怪人よろしくらくだ固めで勝利。
だがレフェリーの曖昧なカウントはUWFと言えど従来のプロレスを完全には脱却できていないのかという思いを抱かせた。
メインの前田‐藤原戦は、藤原がロープ、コーナーを背にして前田を誘い込む戦法。
だが前田のミドルキックを脇腹に受けた藤原に異変が。
急に精彩を失った藤原がロープに下がってロープダウン、TKO負け。肋骨を痛めたよう。
前田が頂上対決を制してUWFエースの座を決定的に。
(2005.0403)
1989(平成元)年8月13日 神奈川・横浜アリーナ
UWF
「UWF MIDSUMMER CREATION」
観衆1万7000人(超満員)
1.30分1本勝負
○宮戸成夫(TKO、9:07)田村潔司●
2.30分1本勝負
○中野龍雄(逆片エビ固め、7:35)鈴木みのる●
3.45分1本勝負
○山崎一夫(ヒザ十字固め、13:32)安生洋二●
4.45分1本勝負
○高田延彦(ラクダ固め、12:00)船木優治●
5.60分1本勝負
○前田日明(TKO、18:16)藤原喜明●
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