No.252
超豪華対決、ホーガン&ムタvsヘルレイザーズ
新日本プロレス
「G1クライマックス・スペシャル」第3戦
1993(平成5)年9月23日 横浜アリーナ
新日本プロレス
「G1クライマックス・スペシャル」第3戦
同行者=千里眼
【ホーガン、ムタvsヘルレイザーズ】
オジー・オズボーンの曲でまずヘルレイザーズ、次いで武藤のテーマを和風にアレンジした曲でグレート・ムタが登場。
その後「リアル・アメリカン」黄色いコスチュームで統一したハルク・ホーガンが登場。
ホーガンの黄色、ムタ、ホークの赤&黒、パワーのグリーンというコスチューム、
そして新日本の青いマットでリング上は絵の具を配置したパレットのように華やかな雰囲気。
しかし一触即発の危険な側面も内包か。
開始前、ホーガンとホークが顔がくっつくぐらいまで接近しての睨み合い。さらにお互い胸を突きあう。
同型のパワー・ファイターだけにライバル心が沸き立つ。
ムタはホーガンとコミュニケーションをとろうとせず、独特の魔界キャラを貫いているよう。
そもそもBFとヒールの異色タッグである。
ホーガンとホークのタックル合戦からホーク、ホーガンの巨体を軽々とボディリフトして投げ捨てる。
手四つからホーガンがグラウンドで腕ひしぎ逆十字、さらにホーガンがブレンバスター。
しかしホークがウォリアーズ流の「効いてない」ですっくと立ち上がる。
ムタとパワーにタッチ。ムタの攻撃、ローリング・ソバット、ドロップキック、プランチャー。
パワー対ホーガンではパワーのラリアット、パワースラムが炸裂。
パワーがムタを肩車、ホークがコーナーに上がる、ダブル・インパクトの体勢!
しかしここでムタがコーナー上のホークに毒霧を噴射。
肩車を解いたムタ、パワーにも毒霧。
ここでホーガンにタッチ、飛び込んだホーガンのアックスボンバーがパワーに炸裂して3カウント。
超人・魔界のタッグチームが勝利。
試合後ホーガンがムタに握手を求める。なかなか応じないムタ。
間があって今度はムタが手を差し出すと、ホーガンが握手する振りをしてサッと手を引く。
手を空中に泳がせたムタ、(アララララ・・・)という感じでズッコケ。ユーモラスなシーン。
ヘルレイザーズでは物足りない?ホーガンはマイクを取ってリングサイドの猪木を挑発。
エプロンに上がるスーツ姿の猪木、IWGP決勝戦を思い起こさせるシーンが現出。
しかし挑発した側のホーガンが今度ははぐらかし、猪木はエプロンを降りた。
再度リングに登場したホーガンが「リアル・アメリカン」にのって筋肉パフォーマンス。
【天龍vs馳】
黄色いホーガンが退場すると、同じ黄色を基調にしたコスチュームの馳が登場。
序盤は天龍のチョップが炸裂、馳もジャイアントスイング。
馳雪崩式裏投げ、場外裏投げで天龍を追い詰める。
リング中央でも裏投げを決めた馳だったがカウント2。
天龍パワーボム、馳ドラゴンスープレックス。
天龍浴びせ蹴りから延髄斬り、さらに延髄ラリアットから投げっ放しパワーボム。
そして馳の背後から組みついての変形ネルソン・ホールド「WARスペシャル」。
粘る馳もここでギブアップ。
天龍辛勝の末新日本でのシングル無敗を死守。
続く26日、大阪城ホールで藤波との初シングル対決が実現した。
(2005.1229)
1993(平成5)年9月23日 横浜アリーナ
新日本プロレス
「G1クライマックス・スペシャル」第3戦
観衆1万7000人(超満員)
1.20分1本勝負
○D.マレンコ、小島聡、大谷晋二郎(テキサス・クローバーホールド、13:02)E.サムライ、永田裕志、高岩竜一●
2.30分1本勝負
○B.ビーフケーキ(体固め、4:57)B.キャット●
3.30分1本勝負
○B.タイガー(片エビ固め、10:45)タイガーマスク●
4.30分1本勝負
○スコット・ノートン、ヘラクレス・フェルナンデス(片エビ固め、9:38)飯塚孝之、野上彰●
5.30分1本勝負
○冬木弘道、北原光騎(バックドロップ固め、13:21)蝶野正洋、中西学●
6.30分1本勝負
○橋本真也(片エビ固め、11:43)J.ロバーツ●
7.IWGPジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○獣神T.ライガー(足4の字固め、17:23)折原昌夫●
*ライガーが3度目の防衛。
8.45分1本勝負
○藤波辰巳、石沢常光(飛龍裸絞め、7:44)藤原喜明、石川雄規●
9.60分1本勝負
○ハルク・ホーガン、G.ムタ(エビ固め、15:29)ホーク・ウォリアー、パワー・ウォリアー●
10.60分1本勝負
○天龍源一郎(WARスペシャル、19:07)馳浩●
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