No.233
小川暴走、破壊王を粉砕/大仁田はファイヤー。新日本プロレス「’99WRESTLING WORLD IN 闘強導夢」


新日本プロレス「’99WRESTLING WORLD IN 闘強導夢」
1999(平成12)年1月4日 東京ドーム
同行者=千里眼

大仁田が初の新日本登場、ということで話題となった大会。
第5試合、「ワイルドシング」のテーマ曲に載って邪道・大仁田が革ジャン、Gパンスタイルでたばこをふかしながら登場。
灰皿代わりの平たいハコが大仁田が歩を進めるのと同時に花道をスライドして行く。
試合は筋肉の鎧で武装した佐々木に、大仁田のチョップ、椅子攻撃など全く通じず。
場外の机の上でパイルドライバーを敢行する大仁田。
しかしそれでも前進する佐々木の前に、大仁田苦し紛れにザ・シーク張りの火炎攻撃で反則負け。
パフォーマンスに終始する大仁田と、試合を成立させようとする佐々木が全くかみ合わなかった一戦。

なぜか突如組まれた橋本-小川の試合。
小川はUFO旗揚げ戦以後柔道着スタイルから脱却、
黒タイツ、オープンフィンガーグローブを着用するシェイプアップされた体は戦闘的。
橋本の入場時に小川、マイクで
「橋本ー、今日は死ぬ気で来い!」と大声で挑発。
試合開始、小川のジャブを嫌ってタックルに来る橋本を、小川冷静にフロントネックロックで捕らえる。
橋本はその体勢で小川をコーナーに押し込むが、見えないところで顔面をこすられたか鼻から出血。
グランドになると小川が圧倒、マウントポジションからOFG着用の手で裏拳気味の往復ビンタ。
小川立ち上がって、腹ばいの橋本に踏みつけから顔面キック。
ダメージが大きい橋本が動けなくなる、小川挑発的。
いつの間にかレフェリー(タイガー服部だよ・・・)が巻き込まれて転倒、行方不明。
田中リングアナのアナウンスで無効試合が宣せられた。しかし内容は小川の圧勝。
マイクで挑発する小川「おいおいおい、もう終わりかよー、新日本プロレスファンの皆さん、目を覚ましてください!」
両手を水平に広げ飛行機ブーンのパフォ-マンス。小川のやりたい放題に新日本側のセコンドが大挙リングに乱入。
小川コーナーの上に座り込み。小川のセコンドだったジェラルド・ゴルドーが小川の前に立ち新日本勢を牽制。
長州登場、リング上で小川と対峙。二言三言かわすと長州が小川に殴りかかる。
リング上混乱のうちに幕。
何だか判らないまま次のIWGPタッグ戦が始まった。
小川-橋本戦に納得しない観客がブーイングを始めたが、
小島が越中のパクリで「けつ」をやったら場内が沸いて、不穏なムードは一掃された(小島ファインプレーか?)
今だに語られることの多い不可解な試合であったが小川のシュート的な攻撃は迫力。

(2005.1029)



新日本プロレス 「’99WRESTLING WORLD IN 闘強導夢」
1999(平成12)年1月4日 東京ドーム
観客6万2500人(満員)=主催者発表

1.30分1本勝負
○中西学(アルゼンチン式背骨折り、11:10)藤田和之●

2.30分1本勝負
○安田忠夫、藤波辰爾、木戸修(体固め、9:17)木村健悟、小原道由、後藤達俊●

3.IWGPジュニアタッグ選手権60分1本勝負
○ケンドー・カシン、D.ワグナーJr(腕ひしぎ逆十字固め、16:53)高岩竜一、大谷晋二郎●
*カシン組が第2代王者。

4.IWGPジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○獣神T.ライガー(体固め、23:11)金本浩二●
*ライガーが7度目の王座防衛。

5.時間無制限1本勝負
○佐々木健介(反則、5:55)大仁田厚●

6.時間無制限1本勝負
○永田裕志(三角絞め、5:30)デイブ・ベネトゥー●

7.時間無制限1本勝負
○ドン・フライ(RSC、7:55)ブライアン・ジョンストン●

8.時間無制限1本勝負
橋本真也(無効試合、6:58)小川直也

9.IWGPタッグ選手権60分1本勝負
○天山広吉、小島聡(片エビ固め、16:35)天龍源一郎、越中詩郎●
*天山組が第36代王者となる。

10.IWGPへビー級選手権60分1本勝負
○武藤敬司(足4の字固め、19:01)スコット・ノートン●
*武藤が第24代王者となる。

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