No.241 「コロシアム2000」ヒクソンの裸絞めに船木壮絶な討ち死に。


テレビ東京/TOKYO FM「コロシアム2000」
2000(平成12)年5月26日 東京ドーム
同行者=なし

テレビ東京のバックアップで実現したヒクソン対船木戦。
何とパンクラスと犬猿の中とされていた前田日明のリングスが協力。金原、田村両選手を派遣。
元UWF勢が協力してのヒクソン迎撃体制。
平日だったので第4試合からの観戦となったがお目当てはメイン一本。

ギリシャ・ローマの神殿調のセットから船木登場、着流しに日本刀を携えている。
ヒクソンは「ラスト・オブ・モヒカン」のテーマ曲で入場。

試合はヒクソンがコーナーに船木を押し込んで機を待つ展開。
ヒクソンの汗の量が多く見える。
船木テイクダウンから一瞬上になるとヒクソンの顔面に鉄槌打ち。
船木離れて猪木・アリ状態、ヒクソン下から蹴り。

ヒクソン一瞬の間に立ち上がると、船木の頭部に両手を引っ掛けて後ろに引き落とす。
船木踏ん張りきれず前に倒れ、たちまちヒクソンがマウントを奪う。
場内から失望の嘆きが。
ヒクソン、マウントパンチ連打。船木が体を横にすると船木の腕をロックして(コブラクラッチ)さらにパンチ。船木程無く出血。
脱出しようともがく船木にヒクソンがスリーパー、さらに足で胴締め。
渾身の力をこめて締め上げるヒクソン、額を朱に染めながらも耐える船木がカッと目を見開いたまま落ちてゆく衝撃のシーン!
11分46秒、ヒクソンの勝利が宣告された。
セコンドとともに勝利の喜びを分かち合うヒクソン、しかし片方の目が異常に腫れていた。
船木の鉄槌打ちがヒクソンに眼底骨折の重傷を負わせていた。
しかし船木もヒクソンの蹴り?で足を負傷していたらしく、
フィニッシュに至るキッカケの引き落としの際踏ん張りが利かなかったのはそのためなのかも知れない。
船木は控室へ戻る途中の花道で衝撃の「引退宣言」。

この年2月26日リングスKOKトーナメントで田村が判定ながらヘンゾ・グレイシーを破り、
5月1日のプライドGPトーナメントでは桜庭が90分の死闘でホイス・グレイシーをTKO撃破。
船木に「対グレイシー3タテ」の期待がかかったが、「400戦無敗」の男の首は安くなかった。

(2005.1105)

テレビ東京/TOKYO FM「コロシアム2000」
2000(平成12)年5月26日 東京ドーム
観衆4万420人

1.コロシアム2000特別ルール15分1R
○近藤有己(KO、0:22)サウロ・ヒベイロ●
*飛び膝蹴りからパウンド連打。

2.コロシアム2000特別ルール15分1R
△須藤元気(時間切れ引き分け)アンドレ・べデレイラス△

3.キックボクシングルール3分5R
○魔裟斗(KO、4R2:59)メルチョー・メノー●

4.極真ルール3分1R
○鈴木国博(再々延長判定5-0)ルシアーノ・バジレ●

5.リングス・オープントーナメント特別ルール5分2R
○マリオ・スペーヒー(判定2-0)金原弘光●

6.リングス・オープントーナメント特別ルール5分2R
○田村潔司(判定3-0)ジェレミー・ホーン●

7.コロシアム2000特別ルール15分無制限ラウンド
○ヒクソン・グレイシー(裸絞め、1R11:46)船木誠勝●

*途中に緑健児氏の空手演武あり。

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