No.248
“サモアの怪人”M.ハントが驚愕の初優勝「K-1GRAND PRIX’2001決勝大会」


K-1「K-1GRAND PRIX’2001決勝大会」
2001(平成14)年12月8日 東京ドーム
同行者=千里眼、馬券師(仮)

21世紀最初のグランプリトーナメント。
準々決勝第2試合で、2連覇中のディフェンディング・チャンピオンのホーストが勝利を収めるも負傷で棄権、敗者レコが準決勝進出。
第3試合で優勝候補本命のバンナがロープ際に追い詰められてマーク・ハントのフックに沈んだ。
バンナはこの年初めのM.ベルナルド戦(3月17日・横浜アリーナ、1Rノーコンテスト)でもそうだが、
どうもロープを背にして立つとパンチを食ってしまうという傾向があるようだ。
筋肉量が多い分、動きに制限があるということか。
ジャパン・グランプリで優勝常連の武蔵を破って日本代表の座をゲットし
東京ドームに駒を進めた極真の青い目の若獅子ぺタスは善戦するも
ベラルーシの大蠍イグナショフの「毒針」膝蹴りを顔面に食ってKO負け。
準決勝、ハントは左右フックでレコを攻め立て決勝進出。
イグナショフ対フィリオはイグナショフの膝蹴りがポイントを取った、と思ったが判定はフィリオ。
K-1ジャッジでは膝蹴りのポイントは低いようだ。
決勝戦は一進一退だったが、延長でハントのボディブローで僅かにフィリオの動きが鈍くなり
これが功を奏したか判定はハントに。歓喜の雄叫びを上げるサモアの怪人。

ラッキー?な優勝だ、全ての風がハントのいい方向に吹いた。
ハントは世界地区予選メルボルン大会(6月16日)の準決勝でホーストに判定負け。
次いで10月8日福岡マリンメッセの敗者復活トーナメントBブロック準決勝ではレイ・セフォーと壮絶な殴り合いの末に0-3の判定負け。
しかし右目を負傷したセフォーが決勝戦の出場を断念、敗者復活で決勝に進出したハントがアダム・ワットにKO勝ちしてドーム行きを決めた。
2度敗退しながらもドーム初戦では優勝候補のバンナを堂々と打ち破った。
さらに準決勝の相手、1度負けているホーストが負傷棄権で消えた。この準決勝がホースト対ハントだったら、はたしてハントは優勝できたであろうか。
そうするとハント優勝の最功労者は、ホーストを潰したレコだったのかも知れない。

(2005.1113)

K-1「K-1GRAND PRIX’2001決勝大会」
2001(平成14)年12月8日 東京ドーム
観衆6万5000人(超満員札止め)=主催者発表

1.リザーブマッチ3分3R
○マイク・ベルナルド(判定3-0)アダム・ワット●

2.GP準々決勝3分3R
○アーネスト・ホースト(判定3-0)ステファン“ブリッツ”レコ●
*ホースト負傷により次戦レコが敗者復活。

3.GP準々決勝3分3R
○マーク・ハント(KO、2R2:32)ジェロム・レ・バンナ●
*右フック。

4.GP準々決勝3分3R
○アレクセイ・イグナショフ(KO、2R1:21)ニコラス・ぺタス●
*右膝蹴り。

5.GP準々決勝3分3R
○フランシスコ・フィリオ(TKO、2R終了)ピーター・アーツ●
*アーツ負傷でタオル投入。

6.GP準決勝3分3R
○マーク・ハント(判定3-0)ステファン“ブリッツ”レコ●

7.GP準決勝3分3R
○フランシスコ・フィリオ(判定3-0)アレクセイ・イグナショフ●

8.3分3R
○魔裟斗(KO、3R1:30)ノエル・ソアレス●
*右ストレート。

9.GP決勝3分3R
○マーク・ハント(延長判定3-0)フランシスコ・フィリオ●
*ハントが初優勝。

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