No.95
ボブ・サップ新日本登場。新日本プロレス「THE SPIRAL」
新日本プロレス「THE SPIRAL」
2002(平成14)年10月14日 東京ドーム
同行者=千里眼
当日の朝デイリーを読むと第一試合の前に「未発表試合」があるとのこ
と。
で会場着いたら飯塚、越中組と後藤、H斎藤組の試合が「プレゼントマ
ッチ」と銘打って行われていた
(その前にも邪道外道の試合があったの
は翌日の新聞で知った)。
「プレゼント」って?誰にプレゼント?途中からだから事情がよく飲み
込めない。
ああそうか、試合してる4人に東京ドームの出場を「プレゼント」か
あ。
そう勝手に納得して席に着く。
H斎藤見るのがとても久しぶりのような気がしたので「セントーン見たい
な」と思っていたら、自分の思いが通じたかのように病み上がり飯塚に
2連発!
「いいぞミニマム(註1)!」ほんとにそう思っちゃった自分(馴れって怖い)、
そしてとどめはトップロープからのセントーン!H斎藤が飯塚にフォー
ル勝ち!
「やったミニマム!」って現実とネット内の区別がつかない自分が恥ず
かしいぐらい喜んじゃったプレゼントマッチでした。
あとは時間も経っちゃったので自分の気がついた部分などを端的に書い
てみようと思う。
オープニングで新日の歴史みたいなビデオ流れてるときのBGMに一瞬
カヴァーディール・ペイジの曲が。
●第一試合 タイガー、垣原、ライガー対ロス道場三人組
すいません、ロス道場のジュニア、誰が誰やら全然わかりませんでし
た。
みんな青系の試合コスチュームだし。
で三人のうち二人ほどダイナマイト・キッドを意識したような動き。
対照的に日本組みは赤系が多かった、垣原は赤あんまり似合わないと思
うが。
●第二試合 棚橋、鈴木健想対真壁、藤田ミノル
30秒ぐらいでクイックタッチからジャンピングニーパットで棚健組が
体密度が異常に高い131キロの藤田ミノルから秒殺勝利!
以前にもネタふったけど自分は秒殺って結構好きだから「やったー!」
って一人で盛り上がってたら真壁のアピールで再試合。?、なんで再試
合?
短い試合はNGなの?一応凱旋帰国の真壁を売り出したいから?
新日がこんなことやっちゃいけないよ、試合決まったじゃん、すっごく
ナンセンス。
で結局真壁が勝ちやんの!
棚健組もそれで引き下がらないで「1対1だから決勝の3本目やる
ぜ!」ぐらい言ったらどうなんでしょうか?あ?マキがはいってた?
● 第三試合 金本対ヒート IWGPジュニア戦
ヒートあんまりマスクがかっこよくない。
で動きは田中のまんまだし。
どう動けばヒートのオリジナリティがでるのか、その辺が見えなかっ
た。
● 第四試合 高阪対安田 キングオブグラジエーターセミファイナル
高阪最初の三角締めで決めると思ったが。
安田はドン・フライ戦とおんなじように負けた。「レジェンド」の藤田
戦もそうだったけど、寝るとマグロだね。
まあ「猪木祭り」は殆どグラン
ド知らない?バンナだったから良かったようなものだったが。
で決勝は高阪対高山の「タカタカ対決」「リングス対Uインター」。
新日出身者がいないんだね、NWFトーナメントなのに。
この後休憩で猪木登場、ニセ猪木(健悟)とパフォーマンス。
猪木ってすっかりパフォーマンスおじさんになってしまったね。
紅白仮面→スカイダイビング→ニセ猪木、と。
昭和40年代後半から50年代前半の全盛期を見てきた者にとってはち
ょっと悲しい。
で休憩後、結構客が入ってるのに気がついた。
● 第五試合 吉江対柳澤
結構面白かったのはなぜ?大会名が「The SPIRAL」だからてっきり吉
江が主役かと思ったぐらいだ。
● 第六試合 西村対ルッテン 欧州ルール3分10R
西村すごい!誰とやっても30分!でしっかりとコブラツイスト、ボー
アンドアロー、スピニングトーホールドまで見せる、
それもルッテン相
手に。でもドーム向きではなかったかも知れないな。
● 第七試合 成瀬対村上
結構注目してたんだけどね。成瀬がプッツンするかと思ったんだけど、
村上が逆ギレしちゃった。
● 第八試合 天山対MUTA
「いよーっ」かっぽん、かっぽん、かっぽん。
てなわけでグレート・カブキも登場。
まあムタっていうのはカブキの息子、っていう設定のはずだからそれは
それでいいけど。
新ムタはまだまだだなあ。でも動きはいいと思う。フィニッシュの技は
よくわからない。
カブキが途中からエプロン上がったりうろうろしたりして「あっ、こい
つなんかやりたがってる」と思ったら案の定毒霧。天山ちょっとかわい
そう。
●第九試合 蝶野対ローラー
ローラーの入場コスチューム、紅白歌合戦の小林幸子かと思っちゃいま
した。
対する蝶野は車に乗ってロック調の君が代にて登場。
たしか第ゼロ試合で大仁田と電流マッチやったときもオフロード車みた
いの乗ってきて、ロック君が代だったなあ。ってことはあの曲は車のテ
ーマか?
試合は普通の試合でした、女の顔面に蹴りをいれた以外は。
おしりぺんぺんもいまいちのパフォーマンスだったなあ。
● 第十試合 サップ対中西
サップは面白かったな!
もう今が旬だよサップは。
で中西も一度はアルゼンチンで持ち上げて見せて、意地見せたし。
最後のドロップキックは豪快!いいもの見た!って感じ。
でも試合後勘太郎が蝶野を挑発してリング上は乱闘騒ぎになるんだけ
ど、観客はそんなものに目もくれないでサップの退場行進を見て盛り上
がってた。
あれは危機感があったなあ。
結局みんなサップを見に来たようなものじゃない?ってことを露呈した
と思う。
● 第十一試合 永田対藤田 IWGPヘビー級戦
いつぞやの同じカードより、ちょっとプロレスよりの試合だったと思
う。
藤田は高山にも負けちゃったし、調子戻らないのかな?
この試合はミルコへのリベンジ優先権もかかっていたようだけど、そう
いう意味では自分としては藤田のほうがよかったなあ。
まあ今回のドーム大会は面白さという点ではサップに尽きるね。
だけどサップはスペシャルゲストみたいなものだからなあ。
そういう意味では新日は今回5万人入ったからって手放しで喜んでいる
わけにはいかないと思うぞ。
危機は今、そこにある!
(註1)T-doi★Minimum氏のこと。プロレス掲示板「新演撃カフェ」に書き込み多数。
(旧演撃カフェ 2002/10/15 6102ほか )
新日本プロレス「THE SPIRAL」
2002(平成14)年10月14日 東京ドーム
観衆5万人(満員)=主催者発表
1.プレゼントマッチ第1試合(15分1本勝負)
○ブルー・ウルフ(片エビ固め、5:59)矢野通●
2.プレゼントマッチ第2試合(15分1本勝負)
○外道、邪道(片エビ固め、11:33)井上亘、エル・サムライ●
3.プレゼントマッチ第3試合(15分1本勝負)
○H斉藤、後藤達俊(片エビ固め、9:58)越中詩郎、飯塚高史●
4.30分1本勝負
○獣神T.ライガー、垣原賢人、T.マスク(体固め、12:26)A.ドラゴン、R.レジェス、R.ロメロ●
5.30分1本勝負
○鈴木健想、棚橋弘至(片エビ固め、0:31)真壁伸也、藤田ミノル●
*真壁のアピールにより?再戦
○真壁伸也、藤田ミノル(飛龍原爆固め、7:29)鈴木健想、棚橋弘至●
6.IWGPジュニアヘビー級選手権60分1本勝負
○金本浩二(アンクルホールド、18:43)ヒート●
*金本が2度目の王座防衛。
7.NWFヘビー級王座決定トーナメント準決勝30分1本勝負
○高阪剛(アキレス腱固め、2:15)安田忠夫●
*高阪が決勝進出
8.30分1本勝負
○吉江豊(体固め、5:33)柳沢龍志●
9.キャッチルール3分10R1本勝負
△西村修(時間切れ引き分け)バス・ルッテン△
10.30分1本勝負
○村上和成(スリーパーホールド、4:22)成瀬昌由●
11.30分1本勝負
○GREAT MUTA(体固め、6:43)天山広吉●
12.30分1本勝負
○蝶野正洋(体固め、11:35)J.ローラー●
13.30分1本勝負
○ボブ・サップ(リングアウト、6:26)中西学●
14.IWGP Jrヘビー級選手権(60分1本勝負)
○永田裕志(岩石落とし固め、12:55)藤田和之●
*永田が4度目の王座防衛。
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