No.98
進化するクロコップ＆疑似生放送の犠牲者！「INOKI BOM-BA−YE 2002」
「INOKI BOM-BA−YE 2002」
2002（平成14）年12月31日・さいたまスーパーアリーナ
同行者＝千里眼
まあ前回より何か淡々と進行していった感じが強い。
前回は前半がずーっと引き分けでフラストレーションがたまったところにフライ対ア
ビティで刺激が強いのもらっちゃって
それからはずーっと最後までスパートしていっ
たが。
K-1ルールでのベルちゃん対ゲイリーが派手なのは当たり前。
アビティはクイントンの前進に得意な距離をつぶされて何もできないまま判定負けし
てしまった。
これでブンバイエ2連敗だしサップにも負けてるし、あとがありません
なーアビティ。
自分的にはメイン扱いの藤田対ミルコは（病気のジョンストンを持ってきてのTBSのストーリ
ー作りにも困ったもんだ）
進化するクロコップの前に藤田これといった有効打を出せ
ずに判定ながら完敗。
あらためてミルコの運動能力、総合への適応力の高さ、戦略の緻密さなどを感じさせ
られた一戦となった。
第1Rでは藤田のタックルに対して交わす程度のディフェンスだったが2Rになるとタッ
クルを上からがぶって押さえこみ頭に膝をぶち込む。
この攻撃に藤田は手も足も出な
かった。
この攻撃自分にはミルコが2Rにとっさにひらめいてやったのではなくて初めから想定
していて、
1Rから使ってしまって藤田に対応されないようある程度時間を使ってから
出したように思えた。何でかって、そう思えたんだからしょうがない。
あれでは藤田にはもう使う武器がないな、残念だけど。
自分的には当然ミルコへのリベンジを藤田に成し遂げてもらいたかったのだが、最初
の対決も見に行ったことでもあるし。
現在のミルコはヒクソンと対戦しても勝つのではないだろうか、そこまで考えてしま
った。
吉田対佐竹は吉田の道着使用の新バリエーションを期待していたのだがそこまでたど
りつかずに佐竹やられてしまって残念。
佐竹これで総合格闘技引退ってことだそうだ
が次はW-1で再びさたヤンで出てくるのか、あれプロレスというよりはド○フのコント
みたいなんだが。
メインはサップが意外にあっさり勝ちました。
それで自分と連れ（千里眼）はメイン終了後‐だいたい9時頃‐すぐに会場を脱出したのだが、
新都心の駅についたら反対側から来た（つまり駅の方から来た）怪訝そうな表情をし
た男性が連れに質問した。
「あのぉ、すいません。もう試合終わっちゃったんですか・・・？」
質問に驚いたような連れの代わりに自分が答えてやった。
「終わった！全部終わった！」
そうして我々はその男を残して忘年会会場へ向かうべく電車に乗った。
電車の中で連れに聞いてみると彼も自分と同じことを感じていたそうである。
つまりあの男はライブでの試合開始時間とテレビでの放送開始時間を混同していたの
ではないか、ということだ。
新聞何ぞのテレビ欄を見て
「ああ、今日は9時から始まりなんだな」
あるいは
「9時までに行けばいいんだな」
などと考えてろくにチケットに記載されている開始時間をチェックするでもなかっ
た、今回が初観戦の素人さんだったのかも知れない。
哀れといえば哀れ、K-1などと同様の疑似生放送風番組の犠牲者と言えなくもない。
しかし我々は二度と彼のような犠牲者を生み出してはならないと思う、
少なくともこ
の文章を読んだ方はあいまいな開始時間の時は必ずチケットや新聞、専門誌などで時
間を確認することを心がけてほしい。
（新演撃カフェ 2003/01/07 【2190】 ）
TBS「INOKI BOM-BA−YE 2002」
2002（平成14）年12月31日・さいたまスーパーアリーナ
観衆3万5674人（超満員札止め）＝主催者発表
1.総合ルール（5分3R)
○ヤン“ザ・ジャイアント”ノルキア（TKO、2R0:57）安田忠夫●
＊タオル投入。
2.総合ルール（5分3R)
○ダニエル・グレイシー（腕ひしぎ逆十字固め、2R2:14）中邑真輔●
3.総合ルール（5分3R)
○ヴァリッジ・イズマイウ（判定3-0）滑川康仁●
4.K-1ルール（3分3R)
○マイク・ベルナルド（KO、1R2:12)ゲーリー・グッドリッジ●
＊右フック。
5.K-1ルール（3分3R)
○クイントン“ランベイジ”ジャクソン（判定、3-0）シリル・アビティ●
6.総合ルール（5分3R)
○ミルコ・クロコップ（判定、3-0）藤田和之●
7.総合ルール（5分3R)
○吉田秀彦（フロントチョーク、1R0:50）佐竹雅昭●
8.総合ルール（5分3R)
○ボブ・サップ（腕ひしぎ逆十字固め、1R2:16）高山善廣●
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