No.104
メヒコの客が大騒ぎ。DEEP「DEEP 9th IMPACT」
DEEP「DEEP 9th IMPACT」
2003(平成15)年5月5日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼
入場する途中から感じていたんだが、この日はメキシコの選手が多数出場するというので
観客もその選手のお友達とかが多いのかラテン系の方々がたくさんいらっしゃっていた。
東側ひな壇席のはじに赤い半そでシャツを着た大男を発見、あれ?キム・ドク(タイガー戸口)だ。
何でキム・ドクが総合の大会に?ターザン山本と立ち話。
その後ろ通って行く総合の選手は彼がジャンボ鶴田と時間切れ引き分けの試合をしたプロレスラーのキム・ドクだってわかってるのかな。
主にルチャ対日本の話を。カト・クン・リーJRは映画「燃えよドラゴン」のテーマで登場。
カトっていうのはアメリカ時代のブルース・リーが出演していたテレビドラマ
「グリーン・ホーネット」でのリーの役名(日本人の加藤)からとったと思うんだけど、だからって「燃えよドラゴン」?
ブルース・リーってところがおんなじだけのような気が・・・。
ここはむしろ「グリーン・ホーネット」のテーマ、リムスキー・コルサコフの「熊蜂は飛ぶ」をモチーフにしたあの騒がしい曲でよかったのではないか。
カトJRはボクシングの構えはしっかりしていたようだけど大久保に簡単にマウントを取られるとあっという間に関節を取られてタップ。
親父の敵討ちならず。
佐藤対ショックは結構いい試合で会場も沸いた。
下から簡単に足を取ってヒールホ−ルドを決めた佐藤に対してショックは余った足のかかとを打ち下ろして応戦。
頭とか顔とか結構いいところに入る。
2ラウンドに入って力尽きたか同じ技でギブアップ、しかしショックは根性を見せた。
ポリクアはアマレスのオリンピック代表ということで落合苦戦、ともに決定打がなくドロー。
試合後に落合がマイクを取ってなにやらコメントするとすぐ斜め前に座っていたメヒコ側の客がヤジを飛ばした。
それに対して落合が
「わかりません!日本語で言ってください!」これには笑えた。
「とにかくこんなこというのは何ですが、もう一度やらせてください」
そういってリングを降りた落合、残念ながらこれが最後の雄姿となってしまった、
この日のマイクパフォーマンスでは可能性を感じたが。合掌。
ブラソ・デ・プラタは派手な取り巻き(女性含む)をつれて南側の客席から登場。
覆面とるとびっくりするようなずんぐり体型(素顔のほうが目立つ)。ちょっと危ないぐらい。
で体重が140kgだそうで。なんだか四頭身ぐらいに見える。
試合が始まると矢野がどう攻めたらいいのか「?」な様子でぐるぐるとリング上で鬼ごっこ。
しかしプラタが捕まえてスープレックス気味に投げ、グランドで首を固める。
プラタに限らずこの日のルチャ戦士はこのネックロックにもっていく動きが何度か見られた。
スタンドになると早くもプラタ、意気が上がってスタミナ切れ。
同じような展開で再びグランドでネックロックに持ち込むがここでゴング。
2ラウンドはプラタが体重をかけてグランドに持ち込んだが矢野が巧みに足を取ってのヒール。
プラタたまらずタップ、しかし善戦した。
メインのドスカラスジュニア、勿論「スカイハイ」のテーマで入場。
セコンドは親父のドスカラス(勿論覆面)。
彼もいずれドスカラスシニアと呼ばなければならないのかと考えると、時代の流れというものの大きさを実感した気がした。
試合はいつぞやテレビで見た名古屋でのパンクラス謙吾との再戦の時よりもドスJRの動きがいい。
グランドで簡単にバックを取る。後ろからパンチを打ち込む。
伊藤が寝て猪木アリ状態になるとドスJRジャンピングフットスタンプ、さらに踏みつけ。伊藤失神。
このときドスJRがロープをつかんでの攻撃とされたため(本人はロープの上に手を載せているだけ、といいたいような抗議をしていたが)
ドスJRが反則負けをとられた。伊藤はマイクを取って再戦を要求。
そのアピールにメヒコ側の観客が過剰に反応。
さらにそれを受けて伊藤側のセコンドについていた元リングスの高阪、横井が激高。
客席に乱入して不穏な雰囲気。
佐伯代表がマイクで「・・・困っちゃったな、必ず再戦はさせます、すいませんでした」。
おいおい代表、次回にネタがつながったって感じの顔してるよ(笑)。
しかしルチャドール対総合の選手の試合はなんだか異次元の組み合わせを見るようで楽しめた、
それにルチャドールの意外な頑張りもよかった。
(2003・0815)
DEEP「DEEP 9th IMPACT」
2003(平成15)年5月5日 東京・後楽園ホール
観衆1532人=主催者発表
*ダークマッチは割愛。
1.5分2R
○越後 隆(TKO、2R0:13)クラフタ―M●
2.同
○深見智之(腕ひしぎ逆十字固め、1R3:25)カツオ●
3. 同
○藤沼弘秀(TKO、1R2:09)真霜拳號●
4. 5分3R
○石川英司(TKO、2R4:22)桜井隆多●
*以下の試合「ルチャリブレVT最強軍団VS日本人選抜5対5対抗戦」
5. 5分2R
○大久保一樹(腕ひしぎ逆十字固め、1R3:28)カト・クン・リーJR●
6. 同
○佐藤光留(ヒールホールド、2R0:57)エレクトロ・ショック●
7. 同
△G.落合(判定引き分け)ベンガドール・ポリクア△
8. 同
○矢野卓見(ヒールホールド、2R0:24)ブラソ・デ・プラタ●
9. 5分3R
○伊藤博之(反則、1R3:21)ドス・カラスJR●
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