No.185 プロレスリング・ノア「Navigate for Evolution’05最終戦」
絶対王者陥落


プロレスリング・ノア 「Navigate for Evolution’05最終戦」
2005(平成17)年3月5日 東京・日本武道館
同行者=千里眼

   
なぜか今大会は永源、百田が出場せず。

【第3試合】
田上はコールが小川良成の前。
ランクがどんどん落ちているのか。
馬場化は順調に進行しつつあるようで、
リングに入っても疲れるのか、すぐタッチして交代してしまう。
この日はよたよたと倒れそうな場面も。
試合は外国人側がエース・スティールのリードにより完全にイニシアチブを握っての勝利。
スティールは試合をリードすることに長けているようだ。
田上ののど輪とスティールのクローの応酬はなかなか。

【第4試合】
斉藤、井上のダーク・エージェントが金色の袈裟をかけた坊さんを帯同しての入場!
あの坊さんはいったい誰!?
坊さんは外国人側に卒塔婆だか位牌だかを進呈するパフォーマンス。

 

試合中も坊さんは花道から試合を見つめる。
リングのDAに念を送っているのか。
しかし試合はあまりもりあがらず。
斉藤はラリアート、キック、序盤は彼お気に入りの滞空時間の長いブレンバスター、
しかし落とし方がブレンバスターになっていないという矛盾。
中盤のパワーボムは全く観客が反応せず(これはちょっと驚き)。
気がついてみれば破壊王のコピーみたいな試合スタイルの選手がそこにいた。
DAのピンチに、坊さんが白い粉でも投げるのかと思ったら
あっさりと井上がスコーピオのムーンソルト気味の落下技で勝ちました。
決着ついたら坊さんさっさと退場。
せっかくのネタがうまくころがらなかったようで残念。

【第6試合】
大谷が三沢を挑発しまくるも、高岩と共にエルボーで蹴散らされる。
それでも大谷は三沢に対して顔面ウオッシュ敢行、
最後は鼓太郎を高岩がデスバレーボムで押さえたが
ふところの深い三沢に、ゼロワン勢がいろいろやらせてもらったという感じが強く、
受けに回った三沢の方にむしろ魅かれた。

【第7試合】
注目の北斗は天龍と共に登場、黄色の地に「鬼嫁」の文字が入ったTシャツ、木刀も黄色。天龍の色に合わせたか。
リングインすると木刀で鈴木みのるを差して何やら言っている、この二人も仲悪いのか。
森嶋はジャンボ鶴田のテーマ曲「J 」での入場。
だがカウボーイ・ハットでの入場は鶴田というよりやはりテリー・ゴディ。苦りきった表情の天龍が場内のビジョンに映し出される。
そして秋山は神取と入場、大きな歓声。神取はGパンと普段着という感じ。
森嶋と天龍でスタート、森嶋タックルで天龍をふっ飛ばすと右手を上げて「オー!」鶴田のパフォーマンス。
さらにバックドロップを決めて「オー!」。
鈴木と森嶋になると、鈴木いつものようにフットワーク使ってなかなか組まずのはぐらかし。
バックに回るところなど、鈴木は森嶋を問題にせず。
秋山登場、鈴木とバックの取り合い、スピーディ。
鈴木、右手を大きく上げての「大きい構え」、前回武道館の小橋のパロディか?
天龍‐秋山になって天龍のチョップ、秋山のエルボーの打撃戦、天龍パンチからコーナーに振ってエルボー、
秋山はカウンターの膝蹴り。
森嶋‐天龍になって天龍が場外でDDT。
鈴木、森嶋にフロントネックロック。
秋山がコーナーの天龍に突進、場外に落としてマットをめくってのパイルドライバー。
ここで北斗が木刀持って秋山に襲い掛かると、素早く回り込んできた神取が突っ込んできて
遂に神取と北斗が激突!
しかしここでノアのセコンドが神取、北斗両者を強制排除!
試合は外敵軍が森嶋に集中攻撃。
鈴木の関節蹴りから維新軍スタイルのハイジャック・パイルドライバー。
天龍延髄斬りから顔面への細かいキック。
立ち上がった森嶋と天龍がパンチの応酬、天龍のパンチがすごい音!
秋山と鈴木に代わって秋山がジャンピング・ニーパット連発からエクスプロイダー。
もう1発ジャンピング・ニーから秋山の「オー!」。
森嶋が鈴木にラリアート、続いてバックドロップを仕掛けるが鈴木が足をロープに絡めて抵抗。
鈴木、体を入れ替えて逆にバックドロップ、そしてスリーパー。
秋山入ってきてキックでカットするも、鈴木離さず。
天龍再度延髄、ロープに飛んだ森嶋、フライング・ボディシザースドロップ(ルー・テーズ・プレス)、これも鶴田の技だ。
天龍ラリアート相打ちから「53歳」炸裂。
ここで神取と北斗が再度登場、リング下騒乱の中、天龍がラリアートから片エビで森嶋を押さえ込む。
勝ち誇る外敵軍、森嶋は土下座、一夜かぎりの鶴田化け実らず。

【小橋‐力皇】
張り手の応酬から力皇が裏チョップ、場外戦。
力皇、場外で小橋をパワーボムの体勢で持ち上げてそのまま半回転、床ではなく花道に叩きつける。
小橋、スリーパーで反撃するが、動きに精彩がない。
力皇、花道でパワーボム狙い、小橋これをショルダースルーで返す。
小橋が裏拳チョップ、ここで5分経過。
力皇、ぶちかましからサーフボード、小橋これを力で返すも力皇が後頭部へドロップキック、首4の字。
小橋、コーナー最上段に上がった力皇をチョップでストッピングして雪崩式ブレンバスター。
小橋、力皇の髪の毛をつかんで強引に場外へ、フェンスに叩きつけてチョップ、リングに戻って逆エビ、ここで10分。
小橋がコブラツイスト、戦いは花道へ、小橋チョップからDDT。
小橋、力皇の後頭部を花道のへりに置いてギロチンドロップ、これは危険そう。
小橋、チョップの連打からロープに振って手を離さないでのキッチンシンク2発。そして胸板をそらさせてからのエルボー。
両者チョップの応酬、15分経過。
小橋、コーナーの力皇にチョップ連打、力皇フライングボディアタックからラリアート、のど輪落とし。
力皇がコーナー最上段に上がったところに小橋がチョップ、力皇が落ちる。
小橋、裏チョップからトペ、さらに場外の力皇にダイビング・ショルダーアタック。
小橋、リングに戻ってハーフネルソンスープレックス、さらに花道でのハーフネルソンスープレックスを狙うもはこれは失敗。
逆に力皇が花道でブレンバスター炸裂、さらに花道の小橋をロープ越しのブレンバスター。
力皇パワーボム、カウント2。
力皇、無双の形をとるが小橋脱出。
さらに力皇がパワーボムを狙うが、小橋空中で体勢を入れ替えて脱出、
ハーフネルソンスープレックス、横殴りラリアット、しかしこれを力皇カウント2ではねのける。
さらに追い討ちの小橋、こぶしを握った、コーナー最上段に上がってムーンサルト。しかしこれもカウント2。
小橋、さらに横殴りラリアット、しかしこれもカウント2。
さあ、小橋の攻め手がなくなった、場内は力皇コール。
タックルの相打ちで両者ダウン、ここで25分。
張り手合戦から力皇パワーボム、ラリアート。
力皇、遂に裏無双で投げる、カウント2。
力皇バックドロップ、頭からブチかまし、小橋が吹っ飛ぶ。
力皇再度の無双、これは決まってカウント3!
絶対王者小橋、敗れる。
新王者は力皇!

前回の武道館よりやや入場者数は少なかったようだが
北斗、神取の参戦で話題を読んだか、面白い興行だった。
メインで敗れた小橋は本当に風邪で体調が悪かったのでは。序盤から元気がなかった。
しかし王座防衛のプレッシャーからは開放されたのだからしばらく休養して、今後もリング内外の話題をさらって頑張って欲しい。
奇しくもセミとメインで元ワイルド2が明暗を分けた格好となった。
森嶋はジャンボ鶴田がどうのこうのというのはやめて、
リングインしたらすぐさま思いっきり走って豪快なロープワークを披露することを考えた方がいいのではないかと思う。

(2005.0306)

プロレスリング・ノア 「Navigate for Evolution’05最終戦」
2005(平成17)年3月5日 東京・日本武道館
観衆1万6200人(満員)

1.30分1本勝負
○泉田純、佐野巧真、橋誠(片エビ固め、15:52)本田多聞、菊地毅、川畑輝鎮●

 

*バックフリップ。

2.30分1本勝負
○SUWA、杉浦貴、金丸義信(片エビ固め、17:13)ロウキー、KENTA、リッキー・マルビン●

 

*ぺティグリー。

3.30分1本勝負
○エース・スティ−ル、バイソン・スミス、ザ・グラジエーター(片エビ固め、15:35)小川良成、田上明、潮崎豪●

 

*スイング式DDT。

4.30分1本勝負
○スコーピオ、ダグ・ウィリアムス(片エビ固め、17:20)斉藤彰俊、井上雅央●
*ムーンソルト。

5.
  (15分1本勝負)

○モハメド・ヨネ(片エビ固め、12:36)丸藤正道●

 

*キン肉バスター、ヨネが第3代王者。

6.45分1本勝負
○高岩竜一、大谷晋二郎(片エビ固め、18:02)三沢光晴、鈴木鼓太郎●

 

*ノーザンライトボム。

7.60分1本勝負
○天龍源一郎、鈴木みのる(片エビ固め、14:30)秋山準、森嶋猛●



*ラリアート。

8.
  (60分1本勝負)

○力皇猛(片エビ固め、27:11)小橋建太●

 

*無双、力皇が第7代王者に。

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