No.196 全日本C.カーニバル バーナード、公式戦でマグマを撃破!「2005チャンピオン・カーニバル第2戦」





全日本プロレス「2005チャンピオン・カーニバル第2戦」
2005年4月10日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼

前日9日の後楽園開幕戦では4冠王者の小島が佐々木健介に時間切れ寸前の29分、
フォール負けを喫する波乱。
優勝候補が開幕戦で星を落とすというのはリーグ戦ならではであります。
全日本CCでいえば馬場が毎年優勝候補の本命だったから
開幕戦といえばキング・イヤウケアにフォール負けしたり
ミステリアス・アサシンなる覆面レスラーに不可解なリングアウト負けを喫したり
新日でも第2回のW.リーグ戦開幕戦蔵前で猪木が大木金太郎の奇襲からのヘッドバット乱打で
秒殺のリングアウト負けをしたりと、
そういう意味では小島は優勝候補本命◎ぐりぐりなんでしょうか。
というわけで久々の昼間プロレス、この時期はあったかくて気持ちいい。
第ゼロ試合が終わったら、ブードゥーとRODのMC対決、しゃべりはやっぱりTAKAみちのくの勝ち。
乱入したRODのブキャナン、RODのロゴ入りフードをかぶっていて、
このフードが顔にかかっている間は大人しい、
しかしフードを取ると「ファッ、ファッ、ファッ、ファッ、ファッ、」と奇声を連呼。
ブルーザー・ブロディかブルート・バーナードか、
でもバーナードだったらキャラかぶってるよなあ、2代目と。

中嶋組‐TAKA組の試合ではサブレフェリーの和田京平の横に北斗が。
ジュニア戦のレフェリーに名を挙げたための予行演習か。
中嶋は以前見た時より腰が大きくなって、太腿も太くなったよう。
やはり成長過程か、レスラー向きの体になってきたような。
終了後TAKAがマイクで北斗に「お前レフェリーやるんだって?」と挑発すると


↑北斗を挑発するTAKA。

中嶋がマイクを奪って「レフェリーは関係ないんです、正々堂々と戦って勝ちます!」と
さすがの若武者発言。これにはTAKA言葉を失った、がしかし中嶋と北斗を追いかけて花道にとびこんでいくような動きから
しっかりマイクを本部席に返却するところ、動きに無駄がない。

6人タッグマッチは中盤で諏訪間のフロント・スープレックスがすっぽ抜けて
TARUが危ない落ち方。
試合終了過ぎまでダウンして復帰せず。
戻ってきたらマイクで「この諏訪間の馬鹿力!」

【太陽ケア‐ラブ・マシーン・ストーム】



ラブ・マシーン・ストームはモーニング娘の「ラブ・マシーン」で入場、まんまなのでちょっと驚いた。
開始直後、ラブのラリアット、これはケアに見破られてエビに押さえ込まれるもラブ脱出。
ラブ左腕が痛そうで腕を振るしぐさ何回も。
ケアその左腕攻めから脇固め。
ラブ、ケアをコーナーに叩きつける。
ここまで見ていてラブが左腕が痛くて動けなくて、ケアが一人で動き回っている印象。
ラブ、ラリアットから叩きつけ、しかしケア、ミドル&ハイキックから腕を取って回転して押さえ込み、3カウント。
ケアの勝利、その後TAKAが乱入してマイクアピール、
「また負けましたねー、ラブ・マシーン・ストーム、いや嵐!さん!
どうするんですか・・・」
といったらラブがマスクを脱いで素顔を披露(やっぱり嵐)!
嵐、そのまま何も言わずに退場・・・。


↑無言で退場するラブ・マシーン・ストームこと嵐。

TAKAが「帰っちゃった・・・泥棒が心配なのかな・・・ではそのまま休憩ですかねえ・・・」
というわけで休憩。

 
↑休憩時間中グッズ売場でサインするえべっさんとTAKAみちのく氏。


【ブキャナン‐ジャマール】
RODのタッグ・パートナー同士の公式戦。
TAKAはブキャナンのセコンドについた。



試合前の握手でブキャナン早くも握力の強さを披露、ジャマール握手で痛がる。
ロックアップからブキャナン左腕攻め。
ブキャナン場外に落ちて「ファッ、ファッ、ファッ、ファッ、ファッ、」とブロディあるいは初代たるブルート・バーナードのようなムーブ。
だからバーナードとキャラかぶってるって。
ジャマールがコーナーによじ登ってアピール。



リングに戻ってジャマール、コーナーに振ってタックルするも自爆。
ブキャナン左腕攻めからキーロック。さらに腕ひしぎ逆十字。この技日本のトレンドなのか、最近外国人選手の多用が見られる。
ブキャナン腕を取ってロープ渡り。



ジャマールの反撃をブキャナンがキックで返してもう一度ロープ渡り、反対側で。



ジャマール、ラリアットからショルダースルー。さらにパワーボム。しかしカウント2。
ジャマール、パワーボムからコーナー最上段によじ登る、
しかしブキャナンが下からジャマールの顔面にクロー攻撃。



そしてクローで捕らえたまま雪崩式のクロースラム。
さらにもう一度リング中央でクロースラム、これで決着カウント3。
試合後ブキャナンのクローが取れなくてセコンド総出で両者を分ける。
すると今度はブキャナンがセコンドの人間にクロー!
往年のフリッツ・フォン・エリックを彷彿とさせる大暴れ!
・・・これは「HERO’S」で失敗したアラン・カラエフへのあてこすりではないか?
だとしたら痛快!
最後はブキャナンとジャマール、同じRODのメンバーだから握手して終了。
ブキャナンの、顔に黒い布をかけると大人しくなるキャラはなかなか。
でもしかしそういうムーブはジャイアント・バーナードのものではないのか?




【小島‐近藤】
久々に見る小島は腹の辺りが見事にシェイプ・アップされてなるほど動ける体に大変身していた。

 

近藤、ロープブレイクでチョップ1発、小島もキック、チョップ。
小島DDTからグランドへ、上になって相手のスタミナを奪う作戦、以前はこういう動き、小島で見た記憶がないなあ・・・。
スタンドでエルボー、パンチの応酬、近藤が殴り勝つ、小島ダウン(5分経過)。
近藤、スタナーで攻撃。
近藤、タックルで小島を場外に落とす。
戻って近藤がブレンバスター。
小島、チョップ連打から「いっちゃうぞー!」エルボー(10分経過)。
近藤、リフトアップしてのストマックバスターから膝への低空ドロップキック。
さらにテキサス・クローバーホールドの裏?のような固め技で攻める。
ロープブレイクから小島、エルボーからカッター。



ロープに振ってラリアット、しかし近藤スタナーで反撃。
近藤ブレンバスターの体勢、しかし小島これを返す(15分経過)。
小島ヒジの黒いサポーターをはずして放り投げるとすかさずラリアット!
これで決着。終わってみれば小島の横綱相撲。近藤は中盤からスタミナ切れ。
受けに回ってスタミナ勝負のコツを覚えたような小島の変身振りだった。
これほど短期間でファイトスタイルを変えるとは、正直驚きました。

【佐々木‐バーナード】



試合開始前にTARU(前の試合で諏訪間のすっぽぬけスープレックスで首を負傷したか、コルセットを巻いて登場)
と北斗を中心にセコンド陣が険悪な雰囲気に。
乱戦からスタート。バーナードはさすがの2M、大きい。首にネックレスしたまま試合。時々チャラチャラ金属音がする。


コーナーに吹っ飛ばしてタックルの応酬から場外。
バーナードはエプロン、フェンスを利用した背骨攻撃。
リングに戻って佐々木がチョップ攻撃、しかしあまり聞いた感じではない。
バーナードがヘッドバット。
佐々木、コーナーに振ってチョップ、ラリアット。



佐々木ノーザンライトボムを仕掛けるが巨体が上がらず。
バーナードがブレンバスターからビッグブート、しかしこれは不発。
佐々木、ラリアットで場外に落とす(5分経過)。
佐々木、コーナー最上段から場外のバーナードめがけてスイシーダ。
場外の佐々木にTARUが後ろから木刀で殴りかかる。
これに北斗が怒って、朱塗りの木刀で応戦!
TARUと北斗が木刀でチャンバラ!
リングに戻った両者、バーナードがボディスラムからダイビング・ボディプレス、カウント2。
佐々木、ラリアットから強烈なノーザンライトボム、しかしバーナード、カウント1で返してビッグブートの逆襲。
さらにネックハンギング・ボムからコーナーでロープの反動を利用したボディプレスでカウント3。
バーナード、昨年のプロレス大賞MVPの佐々木にフォール勝ち!




【武藤−川田】



武藤が奇襲。低空ドロップキック2発からDスクリュー。
場外に落ちてまた低空ドロップキック。
戻ってからも低空ドロップキック、Dスクリューから4の字狙い。
川田返してジャンピングしての延髄斬り、両者ダウン。
それからグランド、武藤が上になって攻めるが川田ネックロックで反撃。
武藤がキーロックを仕掛けたあたりで5分経過。
キーロックから脱出した川田、アキレス腱固め。
肩をつけた武藤に和田京平のフォールカウント。
2回目、マットを叩くわ誰フェリーの腕を、武藤が抑えてカウント阻止(笑)。
スタンドに移行して川田がストンピングから蹴り、武藤がヘッドロック(10分経過)。
コーナーで川田がチョップ連打から膝蹴り、回し蹴り。
武藤エルボーで反撃。
川田、顔面への細かい蹴り、ブレンバスター。
武藤逆襲のシャイニング。
しかし武藤これで膝を痛めたかしばし立ち上がらず、川田が先に立ってキックからニードロップ。
川田、腕ひしぎ狙いから蹴りまくり(15分経過)、バックドロップ、武藤場外に落ちる。
川田追いかけて場外パワーボム、1度目失敗も2度目で決める。
リングに戻って川田ストレッチプラム。



はずした武藤、再び低空ドロップキック、Dスクリューの攻撃(20分経過)。
武藤、場外で川田を抱え上げて、膝をフェンスに叩きつけるニークラッシャー。
戻った武藤、再び低空ドロップキック、ロープの最上段から川田の足にギロチンドロップ敢行。
武藤、再びDスクリュー、4の字(25分経過)。
川田、手で這ってロープブレイク。
川田バックドロップ、武藤シャイニング。
川田バックドロップ、延髄斬り。
武藤のフランケンシュタイナー失敗。
川田腕ひしぎ逆十字(残り3分)。
武藤ムーンサルト。



しかしカウント2(残り1分)。
川田ブレンバスターから蹴り、押さえ込むも時間切れ。
ここ最近の全日本絡みの試合は「時間切れ寸前」が勝負のポイントみたいだったので
最後まで予断を許さなかったが、このネタは小島限定?なのかも知れない。
おしまいのBGMは坂本竜一&カクトウギ・セッションの「カクトウギのテーマ」懐かしい。
試合数少なく、しかしシングルが多かったので面白かった。
外国人選手の駒が揃いだしたのがいいね。大きくて動ける外国人。
ジャイアント・バーナードは力感、タフネスと強烈な印象を残した、今後も期待。
後楽園は久々。なにしろリングが近い!(笑)

(2005.0410)

追記:4月12日付(11日発行)のナイタイでの佐々木のコメント。
「チキショー!
今までにないタイプ。
ハッキリ言ってデカいよ」

・・・バーナードがでかいのは見ればわかるが・・・。
またもマグマの迷言か?

(2005.0411)

全日本プロレス「2005チャンピオン・カーニバル第2戦」
2005年4月10日 東京・後楽園ホール
観衆2100人(超満員)=主催者発表

1.第0試合15分1本勝負
○荒谷望誉、渕正信、平井伸和(片エビ固め、9:43)石川狩一、NOSAWA論外、雷陣明●
*ムーンソルト。

2.30分1本勝負
○中嶋勝彦、歳三(原爆固め、10:27)TAKAみちのく、BLUE−K●

3.30分1本勝負
○チャック・バルンボ、TARU、“brother”YASSHI(エビ固め、12:16)カズ・ハヤシ、諏訪間幸平、本間朋晃●



*ブロックバスター気味の投げ。

4.C.C.Aブロック公式戦30分1本勝負
○太陽ケア(横回転十字固め、4:01)ラブ・マシーン・ストーム●

5.C.C.Bブロック公式戦30分1本勝負
○ブキャナン(片エビ固め、8:50)ジャマール●
*クロースラム。

6.C.C.Aブロック公式戦30分1本勝負
○小島聡(体固め、15:44)近藤修一●
*ラリアット。

7.C.C.Aブロック公式戦30分1本勝負
○ジャイアント・バーナード(片エビ固め、7:50)佐々木健介●

8.C.C.Bブロック公式戦30分1本勝負
△武藤敬司(時間切れ引き分け)川田利明△

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