No.203 
AtoZ後楽園大会に女子プロレスの明日は見えたか AtoZ「GOLDEN WARS IN 後楽園」



AtoZ「GOLDEN WARS IN 後楽園」
2005年5月3日 東京・後楽園ホール
同行者=千里眼

GWの観戦で選んだのがこれ。
全女解散でこちらにもどなたか出場するのではと思っていたら
ポスターにアメージング・コングと前川の名前が。
しかも「勝ち組」ジャガー横田も出場となかなか興味深いメンバー。
会場入りすると、リングの周りにフェンスが設置されてませんでした。
必ず無ければいけないって物でもないし、これでもいいかと。

【第一試合】
西側のお客さんで強烈に竹迫を応援しているおじさんがいて、
ブラディーが定石どおりそちらに場外乱闘を仕掛ける。
リングアナの「あまり選手を刺激しないでください」との声も。

 

また、レフェリーのトミー蘭のカウントに「トミーさん遅いよ!」との野次が飛ぶと
トミー蘭が「すいません」(笑)。
試合運びがうまいブラディーが完勝。

【第二試合】



「伝説の女性」と紹介されたジャガー横田が登場。
伝説の女性・・・個人的にはもっといいフレーズなかったかと思います。
ジャガーはリングに上がるとさすがの貫禄。
対する華名は怪我からの復帰戦。
ラリアット、場外戦から始まって、リング内に戻るとジャガーがグランドで攻める。
十字固め、逆片エビ、ボーアンドアロー。

 

ジャガーロープワークから得意技ヒップアタック、華名も負けずにヒップアタック3連発。
ジャガーはフェースバスター、華名ローリングクラッチ、コーナー最上段からのヒップアタック。
ジャガー一旦は攻め込まれたが、バックドロップ、フィッシャーマンスープレックス、セントーン。
最後はジャガーが卍固めでギブアップ勝ち。

 

終了後ジャガーのマイク。
「華名、復帰おめでとう、あたしのヒップ(アタック)使ってくれてありがとう、
これからもあたしのヒップ(アタック)使って頑張って」
と締めて堅い握手して抱き合う。
この後華名がマイクを取って復帰の挨拶。



【第3試合】
ナディア・ハートはハート一家のジム・ナイドハード(かつて新日本に来日)の娘だそう。
場内でも「プロレス界のサラブレッド」と紹介されていたが、
ナイドハード自体がG1クラスだったとは思えず、さて・・・といった感じで観戦。
入場曲はヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」懐かしい。
出てきたナディアはピンクのコスチューム、むむ、ちょっと太い・・・。



ナディアのパートナーはセーラ・デル・レイ。
2005ゴング プロレスカラー名鑑によるとアメリカン・ドラゴン(新日本に来日)のコーチを受けてデビュー。
日本のスタイルを学ぶためレスリング・アイアンでマイケル・モデスト(ノアに来日)の指導を受ける、とある。

 

試合は・・・ペイントで白い堅そうな服着たまんまのファング鈴木が反則攻撃や椅子攻撃で外国人側をいじる展開。
ナディアはなかなかタッチできなかったが、リング内でも動きがもたもたしている印象。
上下色違い、ももが隠れてるコスチュームもアピール感少なし。
むしろパートナーのセーラのほうがまだ動けるし、技を受けられるかと。
最後はセーラのラリアットが炸裂して外国人チームが勝利。
試合後場内を1周して客に愛想を振りまいて帰るナディア。

【第4試合】
「ファイナリスト」と紹介された西尾美香、試合開始前の全選手入場式でも表情が硬かったが。

 

西尾は背が高く腿も太いが肩や腰に肉がついていなくて、受身とかつらそうな感じ。
前川はWWWAのベルトを誇示しての登場。
試合は静かなスタート。
なかなか組まない。
組んだらお互い髪をつかんでのフライング・メイヤー。
前川キック、両者ビッグブートの応酬。
前川蹴り勝って、キックからストンピング。
西尾グランドでボディシザース、逆片エビ。



前川脱出してキック連打30連発ぐらい。

 

場外戦になって西尾反撃、リング内に戻って西尾パワーボム、
しかし前川すかしてキック連打。
西尾、足を取って膝十字。
前川、王者のファイト、攻めさせておいて休んでいる。
西尾、コーナーからのドロップキックから放さないでの3連続ジャーマン。
西尾、スープレックス2連発、しかし攻めきれず逆エビへ。さらにアキレス腱固めへ。
明らかに自分が休むためのグランドだ。
逆に前川は息の乱れがない。



前川キックで逆襲、攻守の入れ替わりは前川必ずキック。
前川フィッシャーマンスープレックス、4の字固め。
西尾脱出して胴締めスリーパー。ブレーク後西尾ローリングしてのネックロック。
25分、西尾下から三角締め。前川脱出して雪崩式ブレンバスター。
西尾逆さ押さえ込み連続。前川空中前転してのキック。

 

前川抱えあげてのパワーボム。西尾タイガースープレックス。
30分、前川頭部へのかかと落とし、さらに再び回転キック連発。
前川さらにかかと落とし、これでカウント3。
試合後マイクアピールする両者。
西尾は期待が高いようだが前川の王者の試合運びには及ばなかった。
もう少し経験が必要ではないだろうか。
それとどうやったら勝ちにつながる技が出るのかいまいちわからなかった(自分がAtoZ初観戦ということもあるが)
自分の勝ちパターンというのを見つけるべきだ。

【第5試合】
さて、メインは両チーム選手の希望により60分1本勝負から時間無制限1本勝負に変更との場内放送が。

 

豊田は相変わらずのド派手な女王様の衣装、演歌歌手以上である。
しかし太腿もいつ見ても相変わらずの太さを保っており、日頃の鍛錬を感じさせる。
堀田はチェーンをチャラつかせての入場。
アメージング・コングは始めて見るが、なるほど確かにすごく大きい(発表だと175a、105`)。



これは地方受けする怪物キャラの要素を充分満たす、しかも大きいのに動ける。
スタートは豊田とコング、ロックアップから何と力比べ、豊田の意地か。
豊田、コングをグランドに持ち込み、口に指を入れて引っぱったり、腹の肉をつかんで引っぱったりの攻撃。

 

豊田、スタンドでコングの髪をつかんでフライング・メイヤーを狙うも、コングが抵抗。
パンチで豊田を吹っ飛ばす、代わって入った下田を捕まえたコング、ロープに振ってタックルで吹っ飛ばす。

 

堀田に代わる、堀田蹴りから抱えあげてフェースバスター。
コング体当たりからギロチン・ドロップ。
下田から豊田に代わってコーナー最上段からドロップキック、インディアンデスロックからブリッジしてコングに鎌固め。
豊田そのままキャメルクラッチに移行、下田入ってコングの顔面に低空ドロップキック。
入った堀田を豊田が捕まえて場外戦から南側観客席になだれ込み、堀田の髪をつかんだまま我々の真横を通る豊田。
後ろの席の、堀田を応援する女性たちに豊田、「うるせぇーー、ブスーー!」 絶叫!
言われた女性「すいませーん・・・」負けんなヨ(笑)。
南側観客席中央で豊田と堀田の派手な場外戦。
リングに戻って豊田、コングにローリングクレイドル、持ち上げてジャーマン!さらにコーナー最上段からムーンソルト。
堀田と下田に代わって、下田が赤の毒霧噴射!堀田の顔面が朱に染まる。
さらに下田が折りたたみ椅子を投げつける(下田は椅子で殴るのではなく、投げつけるムーブ)と、
堀田が椅子をキャッチ、座る部分で下田の頭を殴ると、椅子の底が抜けて吹っ飛んだ。
いやー、見せるぜ下田美馬!
戦場は北側観客席に移って、堀田が長机をセッティング、そこへ寝かすと(豊田か下田かは確認できず)
コングが物凄い距離をダイブしてのギロチン・ドロップ。机が割れる音が響く。
リングに戻ってコングが豊田にコーナー最上段からギロチン、豊田コングを落としてスイシーダ。

  

コング、下田にフェースバスター、コーナーに登る、
下田下から捕まえて雪崩式ブレンバスターの体勢になったが阻止されギロチンドロップを食らって万事休すのカウント3。
勝ち誇る堀田組、堀田が「AtoZソウル!」と喜ぶと、
コングが「ノー、全女ソウル!」と言い返して勝者チームが険悪な雰囲気に。
と思ったら仲間割れ?を始めて退場。
下田美馬に熱上げてるはずのノア・泉田純は来なかった。


AtoZ「GOLDEN WARS IN後楽園」
2005年5月3日 東京・後楽園ホール
観衆1250人

1.20分1本勝負
○ザ・ブラディー(ブラディーEx、8:23)竹迫のぞみ●

2.30分1本勝負
○ジャガー横田(卍固め、8:46)華名●

3.30分1本勝負
○セーラ・デル・レイ、ナディア・ハート(体固め、13:39)武藤裕代、ファング鈴木●

4.60分1本勝負
○前川久美子(片エビ固め、31:03)西尾美香●

5.時間無制限1本勝負
○アメージング・コング、堀田祐美子(体固め、22:25)豊田真奈美、下田美馬●


さて、写真を編集しているとセーラ・デル・レイのコスチュームの、もものあたりにアルファベットのロゴがあるのに気がついた。



拡大してみると・・・。



S・T・O・M・P・E・R、ストンパーと読める。
ストンパー!この選手はアーチ・ゴルディの親族の関係か何かなのか?
まあストンパーもかつてたくさんいたようなので、アーチ・ゴルディのストンパーとは限らないかも知れませんが。
ということでセーラの素性、という新しい謎が生まれた。
情報ある方、連絡待ってます(笑)。

(2005.0504)


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