No.29
デービーボーイ・スミス(含G.ゴーディエンコ)(追悼)

なんと言っても、初登場の蔵前!
その日は正規軍対維新軍の綱引き4対4だった。
で、ザ・コブラ対ザ・バンピードの初登場の覆面レスラー同士のシングル マッチがあった。
ザ・バンピード(こうもり、っていう意味らしい)はコブラがリングに上 がった直後に自分でマスクを脱いで、コブラに先制攻撃を仕掛けた!
一緒に行ってた友人はすかさず「(ダイナマイト・)キッドだ!」と絶 叫しその後キッドコールも起きた。
自分は「いや、キッドじゃない、少し大きい」と友人にいった。
そして何週かまえの新日カルガリー決戦
(若き高田が地元のレスラーにジャパニーズ・レッグロールで勝った時だと思う)でコブラとタッグマ ッチで戦っていたレスラーを想い出した。
「デービーボーイ・スミス!」
日本初登場の彼はその時、間違いなく自分を戦慄させた。
何しろ試合前に素顔になっちゃうんだから。

・・・試合はしょっぱかった。
コブラが自爆連発の失笑もの。
それに付き合うスミスもオープニングの迫力はどこへ行ったやら。
さいごはフライング・ラリアットでコブラがピンフォール勝ちしたが
プ ランチャの自爆で両膝を負傷したコブラが若手におんぶされて退場する シーンはカックンでしたとさ。
あスミスの話でしたね。
あとはビデオにもなっているのかな、ジュニアヘビー級三つ巴王座決定 戦が印象深い。キッド、スミス、コブラ(キッドが優勝)。
全日本に転出後はなんと言っても、後楽園で見たキッド・スミス対マレ ンコ兄弟のタッグマッチ!
これは自分の見たタッグマッチでもベスト3 ないし5にはいる出来でした。
ブルドッグスの剛、マレンコスの柔がマ ッチした最高のレスリング。
最後は一瞬の返し業でブルドッグスに軍配 があがりました。
もうキッドもスミスも見られないなんて思うとほんと涙です。

最近ほんと訃報多いっすね。
ゴーディエンコが画家になっていたのは週プロの流氏のインタビューで 見ました。自分は絵画にも興味があるのでそれなりにアンテナ張り巡ら せていたが、
ゴーディエンコの絵をみる機会はありませんでした(週プ ロにちょっとだけ載っていた写真のみ)。
今回プロカフェで親切な方が 紹介してくれたのではじめて見ました。
感じはポップなピカソ、明るいピカソっていう雰囲気の絵ですね。絵本 の絵でもよさそうな感じです。

大物の訃報をきくとなんかプロレスが絶滅に近づいているような予感 が・・・。
いや、そう考えるのはよそう。

(旧演撃カフェ 2002/05/21 1658)

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