アクションシーン満載のこれがホームズ?「シャーロック・ホームズ」バリツは不発・・・。

シャーロック・ホームズ [DVD]

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2009年アメリカ、ドイツ
監督:ガイ・リッチー
脚本:マイケル・ロバート・ジョンソン、アンソニー・ペッカム、サイモン・キンバーグ
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル
原案:ライオネル・ウィグラム、マイケル・ロバート・ジョンソン
音楽:ハンス・ジマー

出演:配役
ロバート・ダウニー・Jr:シャーロック・ホームズ(私立探偵)
ジュード・ロウ:ワトソン医師(ホームズのパートナー)
レイチェル・マクアダムス:アイリーン・アドラー(女盗賊)
マーク・ストロング:ブラックウッド卿(黒魔術師)

<あらすじ>19世紀末のロンドン。
ホームズとワトソンの活躍により逮捕され絞首刑になったブラックウッド卿が墓から復活。
黒魔術により修道会、英国、そして世界を制覇すると宣言。
ホームズ、ワトソンが再度の対決に乗り出す。

'10年11月、浅草で見る。
名探偵ホームズ・・・のはずなんだけど推理よりアクション重視で、
推理のシーンはフラッシュバック的手法で割と短時間で表現されている。
ロバート・ダウニー・Jr演ずるホームズは金田一耕助のような髪で
襟は開きっぱなしで何だかだらしないようなスタイル。事務所兼住居に引きこもっている時間も長い。
・・・ジュード・ロウのワトソンの方がスタイリッシュで清潔感があってカッコイイ感じ。

長身痩躯で鷲鼻にパイプっていうイメージではなく(パイプは出てきますが)、
こんなホームズでいいのか、って感じで
「星の伝説」を「ウルトラQ」といいくるめるのぐらい違和感がある。

でもウィキなどを見てみると、
コミック版としてこのアクション嗜好のホームズというのが存在しているらしく、
今回の映画はそちらの方から持ってきたらしい。
まあそれならそれで、って感じです。おいらはそれほどドイルの原作にはこだわりありません。

ところが映画としては割と見れる出来になっていて、
ロバート・ダウニー・Jrの演技はいいし(クライマックスではむしろ威厳すら感じる)、他の出演者もソツがない
(おいらはジュード・ロウのワトソンがお気に入りですが)。
風景も19世紀末のロンドンの街並みなどがよく表現されている。
中盤の造船所での大破壊シーン、ラストの橋での対決も絵的にはけっこうスケール高い。
終始流れるハンス・ジマーのマンドリンみたいな音色の曲も
「退廃した耽美的な世紀末」って感じがすごく出ていて、何だかゾクゾクする。
アクションはまあハリウッド的なCGフル回転の、追っかけっこと高所サスペンスであります。

んで「アクション重視のホームズ」ってことですのでおいらの注目は当然「バリツ」がどこで炸裂するか、でしたが
意外にもスリーパーを使うのはワトソンの方(こんな強いワトソンも見たことない)で、ホームズはどっちかというと打撃が多い。
ワトソンとその婚約者との晩賛を台無しにしたホームズは、地下格闘に出場!
打撃で勝利して賞金を得ます。最後は前蹴り(笑)。
これは当時のルールのボクシング(この時期、ロンドン・プライズ・ルールから
現行ルールに近いいわゆるクインズベリー・ルールへの移行時期)ではないか、と考えますがそれにしても蹴りはアリなのか?
それから二人ともステッキによる攻撃が確認できます。ダブルでトンファーみたいな使い方するシーンも。

中盤の造船所シーン、終盤ではブラックウッド卿の配下のすごく大きい人が出現して(俳優名不明)、
ホームズ、ワトソンと対決。この人の背の高さは説得力あります。

それから顔は出てきませんがアイリーンを操って秘密を探ろうとする黒幕が登場します、
それがモリアーティー教授
ということで次回作ではこのモリアーティー教授が満を持して登場するだろうから、滝での戦いの後ついにバリツが炸裂するか
そうなると前振りでバートン・ライトとか谷幸雄からバーディツ(バリツ)を習得するシーンなんかもありそうで、
かえって楽しみ増えました
、ってところか?

(2010.1205)


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