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'13年8月8日、錦糸町楽天地のレイトショーで見る。
見る前から堀越二郎の声役でエヴァの監督の庵野氏が当てられていて
その出来に賛否両論ということは知っていましたが・・・。
何か口にものが入ったような感じに聞こえ、あまりいいとは思えませんでした。
ラストの夢の中で菜穂子に答えるシーンは見せ場だと思ったのですが、ここでもはずしているような気がします。
震災(関東大震災?)のシーンは迫力があってよくできています。
地鳴りが怪物の鳴き声のように感じます(効果音を人の声でやっているらしい)。
技術者の心血注いだ研究が兵器として採用される戦争の悲惨さという点は
抽象的に描かれていますがよく感じられます。
群れなして飛ぶ外国機、ゼロ戦の残骸。
菜穂子の花嫁衣装のシーンはぱあっと花が咲いたようでとても美しい。
菜穂子が出てくる場面はいいシーンが多いです。
まあしかし、二郎は仕事も忙しい、菜穂子の病気はよくならない。
それでも二人は一緒にいたいから、
菜穂子は山の療養所を飛び出して汽車に乗って二郎の元に来てしまう。
それは病気が治る、という明るい未来ではなく
ゆるやかに「死」に向かって進んでいくことになるんだけど、
描写に命がけで同居するという決意といった感じが出てない。
で病気が治らないことを悟った菜穂子は再び山へ行ってしまう。
山へ戻って再び回復を図ろうとしたのか、回復の見込みがなくて死を見せたくなかったのか、
それは不明ですが、多分後者の方が近いと思う。
ラブストーリーとしてみれば結構面白いです。
でも子供には難しいと思います。現実劇で怪物とか妖精の類は出てきませんので。
子供に受けそうなのは飛行機のシーンでしょうかね。
二郎と菜緒子の初夜も入口まで描かれてますし、大人のアニメです。
(2013.0814)
2013年 スタジオジブリ
配給:東宝
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲
主題歌:「ひこうき雲」荒井由美
声の出演
庵野秀明:堀越二郎
瀧本美織:里見菜穂子
西村雅彦:黒川
風間杜夫:里見(菜穂子の父)
竹下景子:二郎の母
國村隼:服部
大竹しのぶ:黒川夫人
野村萬斎:カプローニ
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