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2015年アメリカ
原作、キャラクター原案:マイケル・クライトン
監督:コリン・トレボロウ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演:配役
クリス・プラット:オーウェン(ラプトルの調教担当・元海軍軍人)
ブライス・ダラス・ハワード:クレア(ジュラシック・ワールドの責任者)
B.D.ウォン:ウー博士
ケイティ・マクグラス:ザラ・ヤング(クレアの秘書)
<あらすじ>ジュラシック・ワールドは連日満員だったが、
隔離していた特殊能力を持つ、遺伝子操作で生まれた新種の恐竜が脱走し、パークは大惨事。
8月22日、日本橋TOHOシネマズで見る。
14年振りのシリーズ4作目、って原作者のM.クライトン亡くなってるからちょっと複雑。
実際の映画も、映画の中の恐竜パークも、
新しい見どころ・イベントがなければお客は来ません。
ということでウー博士(第1作にも登場!)はいろいろな恐竜、恐竜以外の生物の遺伝子を融合させた
「遺伝子恐竜」インド見なすインドミナス・レックスを創造する。
映画の内外、虚構と現実が同じ問題を抱えている、っていうのは面白い。すごく面白い。
しかし遺伝子融合による新種ってことは、それはもう恐竜じゃなくって「怪獣」でしょうに。
さらにイカの遺伝子を入れたので擬態ができたり、
アマガエルの遺伝子を入れたので熱感知から逃れられたり
って恐竜以外の特殊能力を持っているんだから
それはもはや恐竜じゃなくって先に書いたように怪獣です。
インドミナスはパンフやネットでの解説によると
「支配されない」とか「制御不能」とかいう意味だそう。
まあそもそもそういう名前を付けた時点で不吉な未来を暗示させているよう。
人類が、人類自身の手によって創ったモノに対してそういうネーミングをするかな…っていう疑問が生じます。
ラプトルを調教して人類と恐竜の共存を図るっていう設定も驚異的。
まあ恐竜は現存の鳥にきわめて近縁らしいので種によっては頭もいいのでしょうが。
インドミナスが脱走して他の恐竜を殺したり、人間を殺したりして
奴をどう始末するか、っていうのがハナシの根幹。
人間とラプトルが協力してインドミナスを攻撃するというシーンもあります。
しかしインドミナスあまりにも強いので
クレアは最後の手段として9番ゲートを開けさせて
照明灯で「恐竜界のキング・オブ・キングス」ティラノサウルス・レックスを誘導する。
闇の中から足音が聞こえて、その巨体が姿を現すとわかっていても興奮します。
状況的にですが人間側に加担しているため、正義の味方のように見えるので興奮度も増します。
クレアは何も言わないで(言っても通じないけど)誘導するけど
ここで口上があったら観客もっと興奮するかも。
「王よ、この島の王よ!
お前の地位を脅かす存在を、お前は許せるのか?
許せないのなら、戦って王の座を示すがいい!」
恐竜も野生動物だから
人間の個人闘争、例えば報酬を得るためのプロ格闘技、
あるいは権力闘争などで抗争する反社会組織などとは違って
自身の生存が危うい相手とは闘争しないで逃走するのが正しい生存の道のはず。
だからクレアが照明灯投げつけた先にインドミナスがいただけでティラノサウルスが戦うのか?
っていう疑問はもちろんあります。
例えばクレアが、インドミナスが自分でちぎり取った追跡装置がついた肉塊を入手して
それを使うとかにすると説得力あると思います。
でもまあ、そこは映画的クライマックスということで。
インドミナスとティラノサウルスは戦います。すごい迫力!
東宝の怪獣映画もビックリの決戦ですが
ここは東宝の着ぐるみのように手を使わないで噛みつきが主体の攻撃なので
人間の動きではなく野獣同士の戦いのように演出されているのが成功しています。
インドミナスの攻撃にさすがの王もダウンさせられるんですが、
ここでさらに「正義の味方」が登場!ラプトルのブルーです。
ブルーの援護でティラノ復活、ニ頭でインドミナスを水際まで追い込む猛攻!
恐竜が全てインドミナスに対抗するというのも(ラプトルのDNAも入っているため一度はラプトル四姉妹を配下にしたのに)
インドミナスが全ての悪役を引き受けていて実在した恐竜たちから「お前は違う」と敵視されているみたいで
遺伝子恐竜の孤独感を感じさせます。
人間が誕生させた「怪獣」を人間が始末しなければならなくなってしまうところは
一番最初の「ゴジラ」を想起させます。
あと出てくるだけで破壊力抜群の海の王モササウルスの登場の仕方は
「ゴジラxメガギラス」のブラックホール砲みたいな感じがします。
あくまで個人的な感想ですが。
かようにストーリーは単純ですが、
なにしろ恐竜たちがすごい迫力。
「ジュラシック・パーク」シリーズはこれでいいと思います。
(2015.1003)
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