怪物と戦う家族。
「グエムル 漢江の怪物」

グエムル-漢江の怪物- コレクターズ・エディション [DVD]

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監督:ポン・ジュノ
製作:チョ・ヨンベ
脚本:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン
2006年韓国

<あらすじ>漢江に劇薬が不法投棄された影響?で巨大生物が出現、
河岸で飲食店を営んでいる家の娘をさらっていく。
携帯で無事を知らせた娘を救出するため一家は病院を脱出して武装する。


08年5月3日、テレ東の深夜放送で見る。
GW連休中で次の日が休みじゃなかったら絶対見なかった時間帯。
特有のカットで見なかったシーンがあった場合はご容赦。
怪物のデザインは魚と両生類を混ぜたよう。頭部がエイリアン、口の形状が「トレマーズ」の怪物にも似た部分がある。
尾が長く二足歩行。人間をさらい、食べる。
スピードがあり、高いところにも登ったりで機動性が非常に高い。
全長5〜6メートルぐらいか、このぐらいが人間との対峙で恐怖を感じさせる大きさなのかも。
前半怪物が出現する場面のライトモチーフは「ドンドコ、ドンドコ」と延々と打楽器。
怪物にさらわれた娘が携帯で連絡してきたため、一家は行方を捜そうとするが
娘の父、ダメ親父(髪の毛前の方を金髪に染めていて初期上田馬之助のよう)が怪物の血を浴びてしまったため
病原菌に感染した疑いをかけられ病院に隔離されてしまう。
その後父のダメ親父、
その弟(つまり娘から見ると叔父)、妹(つまり叔母、アーチェリー選手)、祖父の4人が娘を奪回するために奔走する、というのが骨子。

「怪物に連れ去られた女の子を奪い返しに行く」→エイリアン2
「(毒入りの)注射器をかざして人質を取り病院からの脱出を図る」→ターミネーター2
などのシーンはハリウッド映画のパクり?っておいらぐらいでも気づくぐらいあからさま(笑)。

しっかし、韓国の映画関係者はああいうアンハッピーエンドが好みなのか?
日本なら間違いなく娘が助かって、怪物が退治されてハッピーエンドかと思うが。
観客を悲しみに包ませて、泣かせて終わらせるのが狙いなのか?その効果がちょっと疑問。

おばのアーチェリー選手は終始自分の得意のアーチェリーの弓矢を携え、
怪物の巨体と比較するといかにも貧弱な武器で戦おうとする。蟷螂の斧状態。
がしかし彼女の執念はラスト近くで結実する。
効果はともかく自分の得意な武器で挑もうとする姿勢に何か崇高さを感じてしまう。

(08.0510)



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