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<あらすじ>昭和40年、閉鉱の危機を迎える常磐炭鉱。
社長は町おこし事業として一大ハワイアンセンターの創設を発表し
東京からダンサーの講師を呼んで地元の若い娘にハワイアンダンスのレッスンを始める。
実話をもとに構成されている。
2008年秋頃、中山競馬場にて隣の席の人たちの会話が耳に入ってきた(実話)。
A「蒼井優ってさあ?可愛いと思う?」
B「うーん…」
A「フツーじゃねえ?」
B「そうだなあ…フツーだなあ…」
A「フツーだろ?」
B「フツーだなあ…」
まず、この頃から蒼井優はJRAのCMに
「CLUB KEIBA」キャンペーンキャラクターとして佐藤浩市、大泉洋、小池徹平らと出演。
競馬場や場外発売所などにはどかどかとポスターが貼ってあるという事情。
まあ、女の子の可愛い可愛くないってのは多分に好みの問題だと思うのですが、
確かにこの映画では「等身大のヒロイン」っていう出来が強いように思える。
福島なまり?で女なのに一人称「おれ」だし。
ちなみに、演技のうまい下手とは関係ない。
借金があって東京から追われるようにやってきたダンス講師の平山まどか(松雪)。
見せ場は何と言っても序盤のまどかが練習場で一人で踊るシーン。
仰向けに伏せてからぐっと立ち上がるシーンは貫録十分でしかも色気が漂い、
脇で見ていた谷川紀美子(蒼井優)ならずとも見ていてぞくっと鳥肌が立った。
そうしてだんだんと応募者が集まり、練習は熱気を帯びてくる。
まどかは「ハワイアンダンスの基本は手話」と説明する。
初めは体が硬かった地元の娘も徐々にダンスがうまくなってゆく。
しかしダンサーの一人の父親が落盤事故で死亡し、
ダンスのスケジュールの都合で死に目に逢えなかったことで
家族とまどかのあいだでトラブルになり、まどかは職を辞する。
しかし教え子たちはまどかを駅まで追いかけ、
紀美子は車中のまどかに反対側のホームから、教えてもらった手話で語りかける。
ここは結構ぐっとくるツボ。
でハワイアンセンター開場初日は超満員!
序盤のまどかがぐっと立ち上がるシーンはラストのソロダンスで紀美子がもう一度見せる。
最初は体も硬くって全然踊れなかったんだけどここまでになりました、とヒロインの成長を見せるラスト。
笑いあり涙ありで、見て後悔はないと思います。
【その他】
ダンサーの娘に家庭内のいざこざで暴力を振るった父・高橋克実に対して
銭湯(共同風呂?)の風呂場まで乱入して素っ裸の父に飛びかかる松雪。
(2010.0206)
2006(平成18)年シネカノン
監督:李相日
製作:李鳳宇
脚本:羽原大介
音楽:ジェイク・シマブクロ
演技・振付指導:カレイナニ早川(松雪の役のモデル)
出演:松雪泰子、蒼井優、豊川悦司、富司純子、岸部一徳、高橋克実、山崎静代(南海キャンディーズ)
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