「待ち伏せ」4大スター競演も・・・。

待ち伏せ [DVD]

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1970年三船プロ
監督:稲垣浩
音楽:佐藤勝

出演:三船敏郎、勝新太郎、石原裕次郎、中村錦之介、浅岡ルリ子、有島一郎、土屋嘉男

<あらすじ>謎の武家老人“からす”に「三州峠で待て、何かが起こったら自らの判断で動け」と依頼された素浪人(三船)。
途中、夫に縛られていた女(浅岡)を助けて茶屋へ寄ると渡世人(石原)と知り合う。茶屋には謎の医者(勝)が同居していた。
取り物中に負傷した役人(中村)を茶屋に引き入れた浪人は茶屋を去るが、その後謎の一行が茶屋に現れる。
一行の黒幕は医者で、彼らは三州峠を通る御用金の一行を襲撃する計画を立てていた。

2012年10月20日、浅草新劇場の最終興行(閉館1日前)で見る。
4大スターの豪華共演。
と言ってもその4人が対決するシーンは殆どなく
けっこう拍子抜け。
中村錦之介などは早々に負傷して情けない役だし。

ストーリーは殆ど茶屋での密室劇的展開。
また御用金略奪や老中のスキャンダルをめぐるどんでん返しがあるミステリー。

三船と石原が表に出て素手で戦いを始めるが、
この演出が殴り方とか腕の振り方とか、取っ組み合いとかが子供の喧嘩みたいな迫力のなさで
大スターの演技とは思えないぐらいびっくりする。

三船を仲間に引き入れた勝は、茶屋の裏で腕を見るために刃を抜く。
ちょっとだけ戦う。もちろん勝負にはならない。
石原裕次郎のチャンバラのシーンは・・・殆どない
中村錦之介は最後の方でちょっとだけいい人な台詞のシーンがある。
勝新は刀持ったまま坂を転げ落ちて生死不明
アクション的見せ場は三船のチャンバラの部分ぐらいです。
あとラストで「待ち伏せしていて、最後にまた待ち伏せか」っていう感じはある

まあ4大スター競演がうまく機能していない感じです。
三船以外何か重厚感がない。
中村錦之介は声の甲高さがキャラとマッチしていい味出してるんですが、それは大物感とは別の方向です。
この脚本なら4大スターでなくてもいいのでは。
むしろ悪役の医者に悪役らしい役者、役人にややギャグ畑の役者を持ってくるのがいいと思います。

(2012.1208)


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