「狂気の海」ムー帝国?富士王朝?日本沈没?でもメインは中原翔子。

狂気の海 [DVD]

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2007年:配給・製作・著作:映画美学校
監督・脚本:高橋洋
音楽:長嶌寛幸
出演:中原翔子、田口トモロヲ、長宗我部陽子
上映時間:34分

08年7月9日、渋谷ユーロスペースで見る。
事前情報で「米大統領が呪殺される」などというコンセプトを見て「何だか『帝都大戦』思い出すなあ・・・」
と思っていたら、ホントに冒頭の画面に『帝都大戦に捧ぐ』なんて文字が出ちゃってびっくり。
憲法改正を考える日本国首相(田口)とその妻(中原)。
一方、海外ニュースでは米大統領が寿司を食べている間に謎の意識不明状態(実は死亡)に陥ったと発表され、
首相と夫人の前にFBIの女性捜査官ライス(長宗我部)が現れる。
ライスは日本が呪術を兵器として「霊的国防」を行なっていると決めつけ首相と夫人を追い詰める。
実は首相夫人は首相も知らない間に秘密裏に憲法第九条に関連する行動を行なっていた。
それは・・・憲法第九条を愛しているといいながらのミサイルの秘密建造。
アメリカの人工衛星兵器も首相夫人が秘密裏に開発していたミサイルも仰天のネーミング(笑)。
人工衛星兵器は「アマテラス」、
日本のミサイルは「リンダ・ブレア1号」

これも霊的国防という意味での命名なのか

そして富士山の地下にはムー帝国の末裔である「富士王朝」の一団が
地上の人間への呪殺と富士山を人工的に噴火させる地上攻撃の機会を伺っていたが・・・
日本の「霊的国防」と富士王朝=ムー帝国に特別関連があるようには見えなかった。
富士王朝=ムー帝国は日米の「霊的国防」のとばっちりで暴走したようなものか。
・・・「帝都大戦」と「日本沈没」と「海底軍艦」を足したような映画という感想。
前半に加藤保憲、後半にマンダが出てこないのが不思議かも。
富士山噴火、日本沈没のシーンはチープなCGですがまあ付け足しみたいなもんです。
しっかし田口トモロヲは「鉄男」の頃と比べると太ったんじゃない?「プロジェクト]」が盛んで映像はしばしご無沙汰だったのか?
監督は中原翔子がお気に入りなのかアップの映像や富士王朝の女王のコスプレ?などてんこ盛り。
少々お年を召してはいますがなかなかではあります。

でもこれひょっとしたら東宝の「海底軍艦」の正統なる続編であって
小林哲子のムー皇帝の近親の、
富士王朝のムー一族による日本国家へのリヴェンジだったのかも?
「なら神宮寺大佐や轟天号はどうしたんだ」って言いたくなる人もいますよねー。

(08.0715‐16)

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