「キング・コング(2005年P.ジャクソン監督版)」おぞましい谷の虫のシーン。

キング・コング [Blu-ray]

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2005年アメリカ
監督:ピーター・ジャクソン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック 、エイドリアン・ブロディ

<あらすじ>映画プロデューサーが売れない女優(ナオミ・ワッツ)を連れて伝説の島に撮影に行く。
そこは蛮族が住み恐竜が闊歩する異世界。
さらに巨猿が出現。
映画プロデューサーは巨猿を麻酔で生け捕りにしてニューヨークへ運び見世物にするが
巨猿は脱走し街を破壊する。

乗組員の一人が「図書館で長期貸し出し」の許可を取って借りてきた本が「闇の奥」。
「地獄の黙示録」の原作の一部となったコンラッドの小説。
確かに「大いなる水を渡り蛮王を訪ねる」ストーリーだ。

ヒロイン37歳のナオミ・ワッツの笑顔が素晴しい。
そして巨大な断崖での絶叫シーン。CGだろうが「すごく高い所」といった感じがよく表現されていて緊迫感あり。
そしてお約束の「絶叫」。

コングと戦う二足歩行肉食恐竜はティラノサウルスではなくて、映画オリジナルの恐竜とか。
なるほど眼の上に角のような出っ張りがある。
3頭登場の豪華版。
コングと恐竜はナオミ・ワッツをめぐって谷間に落ちたりして3次元バトルを展開。
恐竜最後はコングの怪力でお約束の口引き裂き、絶命。
お約束、と書いたがコングの映画でこのシーンがあるとないとじゃ大違い。
そういう意味ではD.ラウレンテス版は大蛇程度でお茶を濁しているが、
東宝の「キングコングの逆襲」はコング対ゴロザウルスの肉弾戦を展開していて、
これが正しい選択だったのではと言わざるを得ない。

一行が谷に落ちるとしばしして、
何処からともなく人間より巨大なヒルのような白い生物や
一抱えもあるような節足動物などが何種類も現れて一行を襲う。
コックが腕をヒルに吸い込まれて逃げられず
だんだんと食われてしまうシーンは言葉を失うおぞましさ。
この谷の虫のシーンは強烈。

虫が嫌いな人、苦手な人は見ない方がいい、と忠告したくなるほど。

ラストはやっぱり航空機との戦闘シーンで、コングは銃撃され墜落死。
この映画のコングは笑わない。だがナオミ・ワッツと心の交流があるシーンはいい出来。
やはり動物はそう簡単には笑ってくれないものなのだ。

(2010.0124)



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