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1975年東映
監督:関本郁夫
脚本:田中陽造
音楽:津島利章
*R18指定。
出演:配役
ひし美ゆり子:お夏
橘麻紀:お七(お夏の妹)
山田政直:西鶏(さいけい=若い僧侶)
川谷拓三:久松(お七の夫)
その他:汐路章、室田日出男、笑福亭鶴光、志賀勝、窪園千枝子
<あらすじ>元禄時代の京都、
住職のお妾のお夏は呉服問屋の若旦那から祝言の約束を取りつけたため、
妊娠したと偽って住職と決別、寺を出る。
しかし若旦那は別の娘と祝言を上げていた。
妹のお七は小物職人の久松の嫁になり店を開くのが夢だったが貧乏暮らしから抜けられず、
久松が出会い茶屋の客にお七を売ったため家は修羅場になり、お夏・お七の父親の棺桶職人が久松に刺され死ぬ。
久松もお七に刺され、姉妹と若い僧侶・西鶏の三人は久松の死体を池に流す。
お七は久松の供養のため千人の男と交わることを決意、西鶏が協力する。
お夏は呉服問屋の若旦那に復讐と身入りを兼ねて接近・・・。
'11年2月5日、渋谷シネマヴェーラの特集で見る。
(秘)は多くのネット上で見られますが、実際の表記は「マル秘」です。
オープニングとラストの竹林でのひし美ゆり子さん中心の撮りがとても美しい。
おそらく自然光?ふんわりとした柔らかい暖かみのある輪郭。
時代劇なのでゆり子さんは着物なんですが、帯締めた上の胸が盛り上がっちゃてて胸のデカさがわかる。
それから舞台が京都らしくてセリフが殆ど京ことばなんだけど
会話のテンポにキレがあって耳心地がいい。脚本・演出どちらもいい出来ということでしょう。
前半ではゆり子さん走る、走る!着物の裾はだけて、胸出ちゃって。
自分と祝言上げる約束してた若旦那が他の娘と祝言上げたと聞いて、走って呉服問屋に赤襦袢姿で乱入!
追い出されてチンピラに追いかけ回されて、走って逃げる!
鶴光が当時潮吹き女優と言われていた窪園千枝子と共演している、
大筋とは関係ないエピソードもありますが
この作品の見どころは何と言ってもゆり子さんの肢体です。
明るい画面が多いのですが光の加減が本当によく撮れています。
胸も相当強調されていてお得感ありますよ。
ゆり子さんファンや約40年前ウルトラセブンのアンヌにときめいた方なら必見です。
ハナシはどんでん返しがあり、
お七の千人斬り最後のお相手は、何と久松(実は生きていた)。だけど・・・。
お夏は若旦那のお父さんの大旦那を誘惑して嫁になり、つまり若旦那の母の座につき親子どんぶり(笑)。
ストーリーはまあ、色仕掛けで成り上がっていくゆり子さんのお夏と
久松の供養のため千人斬り、一萬人斬りを目指す妹・お七をユーモアを交えて描いていて、
ラストで若い僧侶・西鶏はお夏に竹林で一人前にしてもらう。
ここお夏が西鶏に向かってカパっとばかりに開脚のシーンがあり妄想しまくり。
そして西鶏は坊主廃業・改名宣言。
にわとりがツルになって空に羽ばたく、そういうオチかとちょっと感心。
(2011.0206)
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