水中でも強い。「座頭市海を渡る」

1966年 大映
監督:池広一夫
原作:子母沢寛
脚色:新藤兼人
音楽:斎藤一郎
出演:勝新太郎、安田道代 、千波丈太郎、井川比佐志、田中邦衛、山形勲、三島雅夫、東野孝彦(=東野英心) 

09年8月、浅草で見る。
海を渡って、四国へ行く座頭市。
船の中でスリ騒ぎ。
それまで自分の武勇伝語ってた男(田中邦衛、若い)もスリが担架切ったら胸ぐら掴まれて沈黙。
そこに座頭市が「財布を返してやって下さいな」
スリが断ると居合い一閃、スリは片腕切り落とされる。
田中邦衛はこの後ストーリーに絡むのかと思ったら、その後出て来ず。
ずいぶん豪華な使い方だ、もうこの時期東宝の若大将シリーズで青大将やってたのに。

市は長ーい階段を登り、金比羅さんに祈り、
今まで斬ってきた者たちへの供養のために四国の札所めぐりをしようとする。
木の橋を渡る市に、騎馬の男が向かう。
男は栄五郎(井川比佐志)と名乗り刀を抜き、市と対峙する。
市と栄五郎は川に落ちるが、水中戦で栄五郎を斬る。
水中でも居合い抜き。
市が去ろうとすると、栄五郎の乗っていた馬が市について来る。
分かれ道では馬が別の道に行き、気がかりになってしまった市が今度は馬について行く。

馬に連れられて着いた家には栄五郎の妹のお吉がいて、栄五郎の死を知り市に切りつける。
市は贖罪の心が働いたのか、黙ってお吉に右肩を切られる。
お吉は血を見て動転するが、気を取り直して市の手当をする。

栄五郎は三十両の借金のために土地のならず者集団の頭目の藤八(山形勲)に言われ、
市の命を狙ったのだった。
藤八は一帯の支配を狙い、お吉に自分の女房になれと強要していた。
市は栄五郎の友人と称してお吉の後見人となり、名主の権兵衛(三島雅夫)に話を聞きに行くが
権兵衛は「我々は百姓、争いは好みません」と取り合わない。
しかし実は権兵衛は市と藤八が戦ってもらうことを密かに望んでいた。

市は藤八の根城に行き、賭けをする。
「命懸けの賭け」金を地面に投げ、藤八は小さな弓矢を打つ(これが藤八の武器)。
しかし市は居合いで矢を弾き、金を拾って去ってゆく。またしても神技です。
藤八は客人と若い衆に市を追いかけさせるが返り討ち。

市はその金でお吉に栄五郎の墓を作って、栄五郎を斬った許しを請う。
お吉はそれを受け入れる。
市とお吉は川へ行き水遊び。お吉は市が見えないからって平気で脱いで泳ぐ。
市もふんどし一丁になって泳ぐ、それから潜水。
お吉の前に上がってきたら両手に魚持ってる!神技。

百姓たちが沈黙する中、遂に市と藤八たちが対決。
村人はお吉が戸を叩いても市に加勢しようとはしない。
藤八の弓矢に苦戦する市。
遂にお吉と仲よかった若者の安造(東野孝彦)が刀を持って出てくる。
「市さん、俺加勢するよ!」
しかし直後安造は藤八の矢で斃れる。
「安造さん、あんた、死んで生きたんだよ!」
隠れていた百姓達が出てくる。
子分たちを斬り倒して遂に一対一となった市と藤八、
市は矢を左腕に受けながらも藤八を斬りついに勝利。

傷だらけで去っていく市を馬で追うお吉。最後は別れのシーン。
なにしろ若い安田道代(=大楠道代)が美しい。
今どきのアイドルに比しても見劣りしない。
市の業、っていうかそういう感じが深く感じられる作品。
笑いのシーンもあるんだけど「見えない」に絡んでるので
ちょっと書くのははばかられるなあ。

(2009.0816)


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