「ゴッチは神様ではない」
「ゴッチは神様ではない」【ごっち‐は‐かみさま‐ではない】
正確には「カール・ゴッチは決して“神様”などではない」。
2004年エンターブレイン社から発売されたビル・ロビンソン自伝「人間風車」のキャッチコピー。
日本で神格化されているカール・ゴッチについて著者ロビンソンが語った内容によると、
「ゴッチは確かに力も強く、ハートも強い。テクニックも悪くない。
本当に強いレスラーだと思うが、決して“ベスト”ではない」
「当時のアメリカのリングでは確かにトップシューターであったと私も認めるが、
ヨーロッパ、ましてや当時のイギリスにおいてゴッチがグッドレスラーであったかといえば、
ハッキリ言って疑問符がつく」
「コクサイ参戦時代のスパーリングで、私はもうゴッチに負けることはないと確信したが、
ウィガン時代にゴッチとビリー・ジョイスのスパーリングを一度見たときなど、
ゴッチはジョイスの足に触ることさえできなかった。
ジョイスだけではない、デンプシー、フォーリーといったゴッチより軽量のレスラーもゴッチを極めていたのだ」
と、テクニック的にはまだまだゴッチの上をいく選手が当時のイギリスでは多かったということである。
どうやらゴッチを神格化したのは猪木・新日本の、NWA至上主義だった当時の全日本に対する
「実力世界一」を謳うためのプランによるようだ。
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