ブラックモアズ・ナイト ライブ イン渋谷公会堂 20041023
ブラックモアズ・ナイト ライブ イン渋谷公会堂 20041023
追加公演、渋谷公会堂に着いてみればさすがのSOLD OUT。
「今日のコンサートは着席で聴いてください」などと張り紙が。
グッズ売場を経由した後は開演時間まで待つのもももどかしく。
舞台は藁の塊が置いてあり、はじまったら松明に火がつく
(もちろん本当の火ではないだろうが)といった程度のシンプルな装飾。
バッキング・ボーカルの二人の女性の見事なソプラノからスタート。
ドリーブの歌劇「ラクメ」からの曲。
リッチー、キャンディスが登場して始まれば万雷の拍手。
7年前も有楽町・東京国際フォーラムでのライブを見たが
前回に比べるとキャンディスがキャリアを経たせいか自信満々といった感じで
声にも張りがあるし、節々で声の力強さを感じるし、ステージ上での動きも堂に入ってる風で
ボーカリストとしてすごく成長の後が見られた(それがとてもうれしかった)。
7曲目の「幸運な兵士」はキャンディスが思いっきり感情をこめてしっとり歌い上げすごくいい出来で。
前半の歌い初めの静かな展開から、照明の効果も見事なサビの部分、クライマックスの高揚が鳥肌もの。
頑固親父のおいらがうるうる来ちゃって落涙寸前・・・。
曲が終わって「良かったなー」と余韻に浸ろうと思ったら突然の地震。
少しの間バンドのメンバーが集まって不安そう。
天井の照明機材も大揺れ。
さらにその後の曲の途中を含めて2回、都合3回揺れが。
しかしメンバーはそれほど集中力が切れるわけでもなく、しばしの中断(休憩)をトークで乗り切り演奏を続ける。
キャンディスが日本語で「また日本に帰ってこれてうれしい・・・」
とファンにメッセージを送ると次の曲が「ホーム・アゲイン」。よく練れている。
しかも曲の途中でディープ・パープルの「ウーマン・フロム・トーキョー」を披露、
東京に帰ってきたキャンディスという意味か、いやよく練れている。
「ホーム・アゲイン」ではキャンディスがヴォーカルをインするところで
演奏する側がうまく入れさせない「意地悪」のパフォーマンス(笑)も。
キーボードとヴァイオリンのインストゥルメンタルではヴァイオリンで
「証誠寺(しょじょじ)のたぬきばやし」のメロディーが聞こえると、客席から笑い声が。
リッチー・ブラックモアのライブで「しょ、しょ、しょじょじ、しょじょじのにわは」だよ!!
だけどもこの曲も「つ、つ、月夜だ、みんな出てこいこいこい」という歌詞なのだから
ちゃんと「月」に関係あるんだ、へえーっと納得する自分。
台座に置かれた何だかわかんない楽器(楽器の知識なくてすいません)の取っ手ををくるくる回すリッチー。
中近東風のメロディーが次第に聞き覚えのあるフレーズに・・・。
「ザ・クロック・ティックス・オン」へと・・・。
アンコールの「レインボウ・ブルース」はアルバム版よりアップテンポのアレンジ。
この曲はとても繊細な曲だから丁寧に歌ってもらいたかったが、
反面ノリがいい曲でもあるからこの選択でもいいだろう。
「ディフィカルト・トゥ・キュア」のイントロがベートーベンの「第9」に代わると
隣の席のやや年配の女性が笑みをもらした。
ジミヘンの「パープル・ヘイズ」のヴァイオレンスなイントロの後、耳慣れない曲が。
新曲か?と思ったら「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」へと。
2度目のアンコールが終わって、場内の証明が照らされて、
終わった・・・と思ってトイレ行って戻ってきたら
まだキャンディスがステージ下に押し寄せる観客とのコミュニケーションを続けていた。
握手したりされたり、プレゼントしたりされたり、
何だか名残惜しそうな雰囲気に見えたキャンディス。
この人いい人なんじゃないかと思ってしまった自分。
実質2時間30分ぐらいか。
キャンディスの成長とバンドの進歩が見れて満足なライブでした。
リッチーは・・・バンドの一員に徹したか、あまり独走的なパフォーマンスは見られず。
ギターの泣きもいまいち、でもそれでもよかった。
曲としては「幸運な兵士」「アイ・スティル・リメンバー」など
キャンディスが熱唱したややアンダーな曲の方が、明るい曲よりも強く心に残った、とても強く心に残った。
これはとりもなおさずキャンディスのボーカリストとしての成長による部分が大きいと思う。
素晴しいステージをありがとう、リッチー、キャンディス、メンバーの皆さん、関係者の皆さん。
また自分としては「スパニッシュ・ナイツ」「オール・ビコーズ・オブ・ユー」
「ウェイ・トゥ・マンダレー」「ファイナル・カウントダウン〜ポーレシュカ・ポーレ」(*2)
などが聴きたかった。
今度は何時来日するのだろう、また感動のライブを体感したい・・・。
(2004・1024〜1029)
主な演奏曲(*1)
1.LAKME
/LAKME(Sister Of The Moon)
2.カルトゥーシュ
/Cartouche
3.クイーン・フォア・ア・デイ
/Queen For A Day part 1 & part 2
4.アンダー・ア・ヴァイオレット・ムーン
/Under A Violet Moon
5.ミンストレル・ホール
/ Minstrel Hall
6.パスト・タイム・グッド・カンパニー
/Past Times With Good Company
7.幸運な兵士
/Soldier Of Fortune
8.(インストゥルメンタル)
/Instrumental
9.ダイアモンド・アンド・ラスト
/Diamonds And Rust
10.ドゥルヒ・デン・ヴァルト・ズン・バッハ・ハウス〜 ヴァイオリン・ソロ〜証誠寺(しょじょじ)のたぬきばやし
/Durch den Wald Zum Bach Haus
11.ホーム・アゲイン〜ウーマン・フロム・トーキョー〜ホーム・アゲイン
/Home Again 〜 Woman From Tokyo 〜 Home Again
12.ファイアーズ・アット・ミッドナイト
/Fires At Midnight
13.ハンギング・ツリー
/Hanging Tree
14.ルネッサンス・フェア
/Renaissance Faire
15.ザ・クロック・ティックス・オン
/The Clock Ticks On
16.アイ・スティル・リメンバー
/I Still Remember
(アンコール1)
17.オール・フォー・ワン
/All For One
18.レインボウ・ブルース
/Rainbow Blues
19.治療不可〜セルフ・ポートレート
/Difficult To Cure 〜 Self Portrait
20.ブルース
/BLUSE
21.テンプル・オブ・ザ・キング
/Temple Of The King
22.パープル・ヘイズ(イントロのみ)
/Purple haze
23.シンス・ユー・ビーン・ゴーン
/Since You Been Gone
(アンコール2)
24.16世紀のグリーンスリーブス
/Sixteenth Century Greensleeves
25.ライティング・オン・ザ・ウォール〜紫の炎(イントロのみ)
/Writing On The Wall〜Burn
26.時代は変わる〜ダンディライオン・ワイン
/The Times They Are A Changin' 〜 Dandelion Wine
(*1)2004.1031ウドーのサイトより転載。「キャッスルズ・アンド・ドリームス」「アイボリー・タワー」は曲名記憶違いだったようです(恥)。
楽聖さん、追加情報ありがとうございました。
(*2)はいっ、もちろんギャグです。正確には「ゴーン・ウィズ・ザ・ウインド」ですよね。
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